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空室探しを楽にするホテル予約の意外な盲点

ホテルが取れない! 最近多く聞かれるようになった声です。ホテルの予約が困難な状況が続いています。確かに予約は大変なのですが、時期やタイミング、条件によっては意外にも空室をゲットできることがあります。今回は曜日や立地、業態を中心に解説、日々ホテルへチェックインし続けているホテル評論家が、意外な盲点をレクチャーします。

瀧澤 信秋

執筆者:瀧澤 信秋

ホテルガイド

意外な方法で空室をゲット!? ホテル予約の盲点

ホテル

 

「ホテルが取れない! 」最近多く聞かれるようになった声です。「満室」のホテルを予約する裏ワザ! 3つの"3"と"T"では、キャンセルによる空室狙いの予約術を解説しました。キャンセル狙いの他にも、予約テクニックがいくつかあります。今回は、それらポイントを解説したと思います。


予約を取りやすい曜日を狙う

予約がとりやすい曜日があります。稼働率の低い“日曜日”“月曜日”に注目です。稼働が低いので料金も安い傾向があります。旅行日を調整できるのならば、日曜日か週の初めに入れるのは得策といえます。


予約を取りやすいサイトで探す

予約術

予約サイトの比較サイトが人気(Travel.jp

予約サイト選びも大切です。掲載施設数の多さでは、「楽天トラベル」や「じゃらん」といった大手のOTA(Online Travel Agency)が有利ですが、反面利用者が多いことで高稼働時には競争率も高いことがいえます。そんな時はマイナーサイトに注目です。意外に客室が残っていることがあます。ホテルの方に話を聞くと「サイトコントローラーなどの導入システムにもよるが、タイミングによってはマイナーなOTAの客室が残ることもある」といいます。マイナーサイトは“料金比較サイト”に多く掲載されているので参照するとよいでしょう。


郊外のホテルを狙う

予約術

郊外の新興都市には新しいホテルがある場合も

立地でいえば、人気の都心部ホテルよりも郊外を狙うこともテクニックです。大都市では郊外への鉄道は速達性が高いです。都心部で地下鉄や徒歩で30分も移動する時間があれば、隣県の街まで到達してしまいます。このような街にはニュータウンも多く、駅直結の複合施設と共にデベロッパーがクォリティの高いホテルを併設させるケースが見られます。スーパーマーケットや飲食店があるのもホテルステイには嬉しい限りです。

ホテル予約が困難な東京で考えた場合、ガイドのオススメは千葉県です。ベッドタウンとして開発された新しい街が多く、駅を中心に発展しています。例えば、つくばエクスプレスで秋葉原から30分ほどの柏の葉キャンパス駅前には、新しいハイクラスのビジネスホテルがあります。料金は変動するので一概には言えませんが、都心の同クラスホテルと比較するとかなり安価な設定です。


公共系ホテルを狙う

予約術

公共系ホテルには豪華な設備を有する施設も多い

各種団体などが運営している公共系のホテル・宿泊施設も狙い目です。会員向けの宿泊施設ですが、一般利用も可能な場合が多くあります。料金変動も少ない上、一般にはあまり知られていないホテルも。また、予約サイトには出ないケースもあるので、マメにチェックしてみると良いでしょう。

例えば、国家公務員共済組合連合会(KKR)が運営している公共ホテルでは、横浜中心部に隣接する立地ながら、閑散期日の1名利用で、約5000円~と格安のレートです。

参考記事
ホテル選びの裏技 お得な「公共ホテル」を狙え!


メジャーになった「簡易宿所」を利用する

予約術

「豪華カプセルホテル」が店名の施設も

カプセルホテルゲストハウス(ホステル)といった、同一の空間を共有する宿泊施設が進化しています。簡易宿所というカテゴリーですが、LCC(格安航空会社)や高速バスといった低廉・簡便な移動手段が増えたことに呼応するように、格安に宿泊できる施設が注目を浴びているのです。独自のコンセプトを打ち出す施設も増加中です。プライバシー、特に音の問題が気になるところですが、ラウンジや大浴場といったパブリックスペースが充実している施設も多く意外に快適です。特にカプセルホテルでは敢えて満室にせず、その特性からウォークイン枠を設けている施設も多くあるので、選択肢の一つになるでしょう。

参考記事
ホテル評論家厳選!東京のカプセルホテル部門別9選
評論家が伝授! カプセルホテルの選び方・泊まり方
今、ゲストハウスはバックパッカーだけの宿じゃない?


レジャーホテルを狙う

予約術

フロントにロビーも!ラブホテルのイメージは皆無(ホテルバリアンリゾート

また、一般客の取り込みに力を入れるレジャーホテルも増えています。レジャーホテルとは、いわゆる“ラブホテル”のことですが、「デイユース(休憩利用)の稼働が高くても、宿泊の稼働が芳しくない施設も多い」(業界誌編集長)といいます。特に「新法営業ホテル」といわれる、オープンフロントなど設けた施設で、積極的なホテル難民の取り込みがみられます。そもそも設備が豪華で優れた立地の施設が多いだけに、今後注目の業態といえるでしょう。

参考記事
フロントスタッフがいるラブホテルが増えている理由


曜日や立地、業態などに着目してホテル予約術を解説しましたが、いかがだったでしょうか? 過去に例のないホテル好景気が続く中で、ホテルでは様々な先取的試みが見られます。予約術を知ることで、今まで知らなかったホテルを体験する機会にも恵まれるかもしれません。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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