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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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サイアミーズ・フライングフォックス Crossocheilus siamensis
画像提供:オオツカ熱帯魚

サイアミーズ・フライングフォックス

学 名:Crossocheilus siamensis (Smith, 1931)
通称名
英 名:Siamese algae-eater
分 布:タイ
サイズ:16cm
Temp :24-26℃
pH  :6.5-8.0


幼魚のうちは藻類を好んで食べるとされるが、それ程期待した働きをしないのが実感。水草などの表面を積極的に啄ばむ様子を観察できるので、藻類の抑制には貢献しているとは思われる。葉の表面に付着した藻類の胞子を含め、微生物や有機物を口にしているのだろう。

ヒゲ状の藻類への対策に効果的とされることが多い。筆者が観察した限り、口で食むことはあっても、引きちぎって食べる様子は一度たりとも観察したことはない。とは言え、逆の意見も多く聞かれるので、効果の程は不明としておく。

雑食傾向が強く、他の魚に与えた各種飼料を、積極的に口にする。人口飼料などに餌付いてしまうと藻類を口にしなくなるとされるが、その様な状況下でも水草などを食む行動は常に観察される。

以前は上記の名称で複数種が販売されることも多かったが、最近では人気のせいか、区別して販売されていることが多い。外観が似ているが、性格のきつい種類もいるので注意が必要だ。

さて、水草水槽での脇役的な扱いをされる本種は、飼育そのものは容易。また協調性はすこぶる高く、他種を攻撃するようなことは稀。一見シンプルな外見だが、愛嬌のある動きはみていて飽きない。時折見せるトリッキーな泳ぎは、少々忙しなくも感じるが…。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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