一人暮らし/人を呼べるインテリアのコツ

2Kのインテリア実例:緑あふれる大人の和テイスト

懐かしさを感じさせる昔ながらの和室に、緑いっぱいで暮らす一人暮らし女性の部屋を紹介します。居心地のいい落ち着いたインテリアは古民家カフェのよう。上手な収納のヒントや毎日きちんと食べるための常備菜など、暮らしのヒントもたくさんお伺いしました。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

一人暮らしの部屋

たくさんの植物に囲まれて暮らす一人暮らし女性の部屋を紹介します

緑の中を心地よい風が通り抜ける和室。味わいのある家具とたくさんの植木鉢が迎えてくれる、落ち着いた大人の雰囲気ある一人暮らし女性の部屋を紹介します。もともとは片付け下手だったとのことですが、そうとは思えない素敵なインテリア。その部屋作りの秘密もお伺いしました。

一人暮らしの部屋作りのヒントや実例は『人を呼べるインテリアのコツ』にまとめてあります。ぜひ併せてご覧ください。

部屋の間取り

トモコさん(36歳)
会社員
一人暮らし歴16年

-Room Data-
国立市在住
家賃:68,000円(管理費込)
間取り:2K
間取図

間取図

初めての一人暮らしは大学生のときで、この部屋が4軒目。学生時代に課題の一環で訪れた国立の街が気に入って、8年前から住んでいるそうです。

部屋探しは駅近くの目についた不動産会社に入り、そこで数軒紹介してもらったうちのひとつで、その日のうちにとんとん拍子に決まったとのこと。「庭に緑があるところがすごく気に入って」と、トモコさん。庭には一区画ごとに春夏秋冬の木が植えられていて、トモコさんの部屋の前は春。モクレンと梅の木が植えられており、取材に訪れたときはちょうど梅の実が実りつつある頃。窓の外を見れば、いつでも季節を直に感じられます。

こういった木々の手入れも、近所に住む大家さんがきちんと手入れをしてくださっているとのこと。女性で一階の部屋というのは防犯上不安を感じる要因ではありますが、大家さんがすぐ近くに住んでいて、管理もしっかりしているという安心感があるため、まったく気にならないそうです。

花や緑、お気に入りのモノたちがイキイキと息づく部屋

一人暮らしの部屋

緑や花が部屋のいたるところに息づく部屋。その生命力を感じてか、その場にいるだけで元気になれるような気がする

庭には梅が実り、そして部屋の中にも花や緑を飾ったあちこちに花や緑がイキイキと息づくトモコさんの部屋は、入った瞬間にどこか懐かしく感じます。インテリアのテーマを伺うと「グリーン」という答え。でも、植物がここまで増えたのは、割と最近のことなのだとか。

「以前はモノが溢れていて、今は寝室となっているスペースに本や洋服が積まれていたりして…。実は、本当に汚かったんですよ。その頃は植物はあまり置いていなかったし、よく枯らしたりもしていました」というトモコさん。現在の様子を見ると信じられませんが、この状態になったのは2年ほど前からなのだとか。
一人暮らしの部屋

(左上)窓からは実のついた梅の木が見える (右上)数え切れないほどある植木鉢 (左下)テーブルの上には切り花も。他の植物たちを邪魔しない素朴な色味の花を選んでいるという (右下)植物に負けず劣らず、本の冊数も多い

片づけるようになったきっかけは、最近話題となっているミニマリストのブログ。「キレイな部屋っていいな、ちょっとやってみようかなって思って、モノを捨て始めました。洋服は簡単にサクサク捨てられて、本は売るとお金になるとわかって。そうやっていくうちに、どんどんモノは減って、どんどん緑はふえていきました」。それ以降は何かモノをひとつ買ったら、手持ちのモノを見直す。そうして、この状態を維持できるようにしているそうです。
一人暮らしの部屋

モノは決して少ない部屋ではない。でも、どれも吟味して選ばれたモノばかりだから、しっくりと馴染んでいる

ミニマリストに影響は受けたものの、「自分はミニマリストにはなれない」と言うトモコさん。確かにモノが少ない部屋ではありません。でも、お気に入りのものだけがギュッと詰まったその部屋は、モノのひとつひとつが植物たちと同じように健やかに息づいているように感じられます。

部屋の中なのに、小鳥たちが木の周りと飛び回る!?

トモコさんにこの部屋のお気に入りの場所を聞くと、「小鳥がいるところです」。見回してみると、確かにいました。枝の周りを飛び回る小鳥たちが。

一人暮らしの部屋

(左)部屋の中でひときわ目につくのが花瓶に入ったドウダンツヅジの枝。もっと近づいてみると… (右)壁に飾られた小鳥たちのモビールが見える (左下)風に揺られて、ゆらゆらとするモビールが、まるで枝の周りを飛び回る小鳥のよう

ソファに腰かけ、テレビを見たり、本を読んだりすると目に入るのが、このコーナー。毎回枝物を活けているのは、お気に入りの小鳥のモビールのため。ゆらゆらと風に揺れるモビールを見ていると、まるで小鳥たちが枝に集ってきているかのように見えます。

トモコさんの部屋には、こうした味わいのある家具や雑貨がいっぱい。トモコさんのこだわりが伝わってきます。
一人暮らしの部屋

(左上)額に入っているのは、紙製品や陶磁器などを作るバーズワーズのシルクスクリーン。和テイストの中のアクセント (右上)トモコさんのもう一つのお気に入りスペース。手作りの果実酒が熟成されるのを待っている (左下)キッチンの壁。エアプランツとミモザのドライフラワーが可愛い (右下)手作りのミモザのリースが玄関を彩る


苦手だった収納が好きになった理由は?

収納を上手く使うことが苦手だったというトモコさん。もともとはモノを出しっぱなしてしまうことが多かったんだとか。

その苦手意識がなくなったきっかけは「洋服を全部お気に入りにしたこと」。収納の中に入っているのが、その時期に着られるお気に入りのものだけを並べるようになったら、すごく気分がよくなったんだそうです。「汚いから、みっともないから、なんとかしなきゃ」というよりも「こうすると気分がいい」というポジティブな原動力というのは、片づけにとっても大事なものなのかもしれません。
一人暮らしの部屋

スッキリと整理整頓された押し入れの中。洋服の色やトーンも合わせることで、服選びにも悩まなくなるとか

洋服の整理におすすめなのが最近人気の『MAWAハンガー』。「省スペースでかさばらない。外にも干せるし、風で飛んだりもしないところがすごく便利です。洗濯物を取りこんですぐにしまうことができるようになったのも、このハンガーのおかげ。生活がすごく変わったきっかけです」。最近インテリアや整理収納に興味のある方々からよく名前が挙がる便利アイテムです。洋服の管理に悩んでいる方はチェックしてみてはいかがでしょう。

 一週間分のご飯を週末に作る、常備菜のある暮らし

トモコさんの冷蔵庫を開けると、そこに並ぶのがたくさんのタッパー。そこには様々な常備菜が入っています。

一人暮らしの部屋

冷蔵庫には常備菜がいっぱい。取材に伺ったのは週の真ん中。週末にかけて少しずつ食べていく

「まとめ買いを週末にして、日曜日に作って、一週間少しずつ常備菜を食べていって、ちょうど週末に食べきる。そしたら、また新たなものを作って…という生活をしています」。常備菜を作りはじめたきっかけは、一度ご病気で休職をしたことがあり、その後復帰するときに少しでも楽で健康的な食生活をしたかったからだとか。一週間分の調理は2~3時間かかるというので、ちょっと大変なようですが、平日はせいぜいトーストを焼くか、温めるために電子レンジを使う程度で、ほとんどキッチンに立つ必要がないので、むしろ楽なんだそうです。
一人暮らしの部屋

(左上)懐かしい風情を醸す昭和レトロなキッチン。最近見かけることが少なくなった給湯器だが、取材後にリフォームが入ってなくなってしまったそう (右上)味わいのある調理器具が並ぶ (左下)きちんと料理をしていると感じさせるコンロ周り (右下)麦茶に果物。これだけで絵になる


おすすめの常備菜を伺うと、「豚と大根の生姜焼き」とのこと。「肉だけでなく、大根を使うことでかさ増しにもなってヘルシーです。それに大根が生姜焼きに汁をすってすごく美味しくなるんですよ」。

一人暮らしの部屋

トモコさんのていねいな暮らしぶりが見られるブログもぜひ併せてご覧ください

彩りよく美味しそうな常備菜は、トモコさんが運営するブログ「お気に入りの日々」でも紹介されています。そのタイトル通り、お気に入りがぎゅっと詰まった素敵なブログは、読んでいるこちらの心も軽やかにしてくれます。ご興味のある方はぜひ併せてご覧ください。
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