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○○すべき、というマイルールにとらわれていませんか

「愛されるためには〇〇すべき」など、自分にプラスになると思って決めたマイルールが、実はストレスの原因というマイナス要因になってしまっているかもしれません。

吉井 奈々

執筆者:吉井 奈々

恋愛ガイド

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 「愛されるためには〇〇すべき」って誰が決めたの?

恋愛や結婚も、○○すべきにとらわれすぎないこと。

恋愛や結婚も、○○すべきにとらわれすぎないこと。

誰から言われたわけでもないのに、自分の中で勝手に決めてしまっている「マイルール」で苦しんでいませんか? 最近、恋愛や仕事でストレスを抱えやすい人は、そのマイルールが原因かもしれません。


1.ストレスの原因=マイルール

「結婚するためにはこういう女性であるべき」
「そろそろ〇〇歳なんだから、こういう行動をとるべき」
「仕事でリーダーになったから、リーダーならこういう発言をすべき」

とくに誰かから言われたわけでもないけれど、あらゆる立場において、自分の中でマイルールを決めている人は多いのではないでしょうか。でも、そのマイルールがストレスにつながってしまう可能性があることをご存知ですか?

マイルールによく出てくる、「べき・すべき」という言葉には、「本当はやりたくないことを、我慢してやっている」「本当はやりたいことを、我慢してやらない」という深層心理が隠されています。

実はこれが、マイルールの呪い、なのです。

自分の中でルールを決めて、そのルールを守ろうと頑張りすぎて潰れてしまう……これって、本末転倒ですよね。


2.マイルールでモチベーションが上がる時、辛くなる時

我慢し、自分を追い込むためのマイルールはストレスも伴います。

我慢し、自分を追い込むためのマイルールはストレスも伴います。

「こういう言動をすべき」
「〇〇らしくあるべき」
「こうなりたいからこういう行動をとろう」

こいうったマイルールを自分で意欲的に決めることはモチベーションを上げることができます。自己啓発をすることで目標が生まれ、それが生き甲斐になり、生活に活力を与えてくれることで、仕事や生活を楽しく過ごしていけるのであれば、とてもいいことだと思います。

でも、あまりにも高い意識・高いハードル・高い目標を設定すると、このマイルールに押しつぶされて、「これも出来なかった」「自分はダメな人間だ」「どうせ最初からダメだったんだ」というストレスを抱えることもあります。

自分で決めたルールです。少し疲れたら、自分で休憩するのもアリなんですよね。「べき」「すべき」を一度取払い、「ま、いっか!」で自分を癒やしてあげましょう。


3.マイルールを取り除いて魅力的な人になる

魅力的になりたいと思っていたのに、気づけば孤独……ということになりかねません。

魅力的になりたいと思っていたのに、気づけば孤独……ということになりかねません。

実は、私も若いころは、同じような悩みを抱えていました。

「“オネエ”は、キレイで、華やかで、トークも上手くて、踊りも上手で、歌も歌えて、面白い話も笑える話も真剣な話もできる! “オネエ”というものはそうあるべきだわ!」(※ガイドは元男性。プロフィール参照)

……と自分の中で勝手に決めて、毎日が勉強、レッスン、学びの日々。そしてそのプレッシャーに押しつぶされていました。

戸籍を変えて女性になってからも、
「女性になったんだからこうしなければいけない……こうあるべきだ」と身動きがとれなくなり、それがストレスとなっていました。

「マイルールの呪い」に縛られて、自分らしさを一切出せていなかったんですよね。そうすると、自分の周りから人がいなくなってしまったんです。それで、自分らしくいることが、周囲から愛される存在になり、魅力的な人だと思われるための近道なんだ、と気づきました。

大切なのは、無理なマイルールの呪いには縛られず、自分のやりたいことをすること!



4.「役割」に縛られないで想いを伝えて

母と娘。役割にとらわれすぎないで。

母と娘。役割にとらわれすぎないで。

さらに私は、子どものころにまったく違う出来事で同じことに気づかされたことを思い出します。

些細なことで、母に「なんでお母さんは私の気持ちをわかってくれないの!?」と噛み付いたことがありました。その時、母はやさしく微笑みながら、「お母さんもね、お母さんになるの、初めてなんだよ」と言いました。

もし、私の母が、「お母さんになったら、子どもの気持ちをすべてわかってあげるべき」という、マイルールに縛られていたら言えなかった言葉だったと思います。

私はこの一言で、「そうか、お母さんは全てをわかってくれる人だと思っていたけれど、お母さんにもわからないことはあるんだ!」と気づかされ、勝手になんでも分かってくれると思わずに、自分の気持ちや憤りを、ちゃんと言葉で伝えていこうと思えたんです。無理に強がったり、背伸びをしたり、かっこつけたりしていない大人の姿って、子どもから見てもとても魅力的ですし、心に響くものなんです。


自分自身や母娘関係の例を挙げましたが、恋愛や結婚にも、「マイルールの呪い」は存在します。

「彼氏なんだからこれくらい気付いてくれるでしょ」
「付き合ってるんだからこういうことをしてくれるべき」

これ、とても怖い呪いなんです。

これらから解放されるためには、ちゃんと自分の感情や想いを素直に伝えること。これできっと呪いは解け、男女関係に苦しんだり、すぐに別れてしまうようなお付き合いをすることも少なくなるでしょう。

「べき」「すべき」のマイルールがあなたを苦しめているなら、
「べき」「すべき」を一度取り払い、自分のそのままの魅力を探し、素直な心で相手に想いを伝えてみてはいかがでしょうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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