北欧映画、日本映画、中国映画の秀作4本!
『ハロルドが笑うその日まで』(2016年4月16日公開)ノルウェーの老舗家具店の側にIKEAがオープン。老舗家具店は閉店に追い込まれてしまいます。IKEAを恨む家具屋の主人(ビョルン・スンクェスト)は、なんとIKEAの社長誘拐を企てるのですが……。
IKEAに負けて悔しい気持ちはわかるのですが、社長を誘拐しても何も変わらないのに……なんて思いつつ、不運の連続を嘆くより、何かアクションを起こして人生の突破口を~と思ったのでしょう。主人公がやってることはよろしくないけど、IKEAの社長の人柄の良さも手伝って、人生をしみじみ味わえる北欧映画です。(公式サイト)
監督:グンナル・ヴィケネ 出演:ビョルン・スンクェスト、ビヨルン・グラナート、ファンニ・ケッテルほか
『アイアムアヒーロー』(2016年4月23日公開)
漫画家アシスタントの鈴木(大泉洋)は恋人の姿が変形したことをきっかけに世界で何かが起こっていることを感じる。それは原因不明の生命体による感染。人間たちが次々と命を失われていき、大パニックに。それに立ち向かうハメになった鈴木の辿る運命は?
うだつのあがらない男がヒーローになっていくパニック映画。主役を演じる大泉洋を支える美女ふたりは長澤まさみと有村架純。死ぬか生きるかの闘いだけど、大泉の素っ頓狂なキャラが映画に明るさをもたらしています。大勢でキャーキャー言いながら見たい作品。(公式サイト)
監督:佐藤信介 出演:大泉洋、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、岡田義徳ほか
『見えない目撃者』(2016年4月1日公開)
弟を事故で亡くして、自身も視力を失った警官死亡のルー(ヤン・ミー)は、交通事故に遭遇。その被害者が女子大生連続誘拐事件に関連していると聞かされ、事故の目撃者であるリン(ルハン)とともに事件に関わるようになりますが、そんな彼女を真犯人が付け狙い……。韓国映画『ブラインド』の中国版リメイク。
目が不自由だけど動きが機敏で勘が鋭いヒロインに思い切り感情移入し、ドキドキが止まりません! 亡くなった弟の身代わりのようなリンとのツーショットは、美男美女ゆえにヴィジュアル的にもよろしい。後半はオードリー・ヘップバーン主演の『暗くなるまで待って』を髣髴とさせるサスペンスを堪能できますよ。(公式サイト)
監督:アン・サンフン 出演:ヤン・ミー、ルハン、ワン・ジンチュン、リウ・ルイリン、チュー・ヤーウェンほか
『桜の樹の下』(2016年4月2日公開)
川崎市にある単身高齢者と障害者用の市営団地。ここに住む老人たちの日常を追いかけたドキュメンタリー。物を捨てられずゴミ部屋に住んでいる岩崎さん、岩崎さんの世話を焼く関口さん、自治会の副会長の川名さん、目が不自由で障害者年金で暮らしている大庭さん。この4人にスポットをあてて、インタビュー、日常の風景、老人たちの交流などがホンワカと映し出されています。
一人暮らしの老人は孤独だと思われがちですが、彼らは孤独と向き合いつつも、明るく過ごしています。その姿は心強い。年齢的に死を意識せざるをえないけど、死と向き合いながらも懸命に生きる姿に勇気をもらえる作品です。(公式サイト)
監督:田中圭
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