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初代以上の衝撃!? 次期型プリウスPHV発表!

ニューヨークモーターショーで発表された次期型プリウスPHV。スタイリッシュなデザインはもちろん、動力性能も現行モデルを圧倒している。プリウスとも今までのプリウスPHVとも全く違う、生まれ変わったプリウスPHVを詳しく紹介していこう。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

フルモデルチェンジ予定のプリウスPHV、性能はどうなる?

2016年ニューヨーク国際オートショーにて発表されたフルモデルチェンジを予定のプリウスPHV(アメリカでの車名は「プリウスプライム」)

2016年ニューヨーク国際オートショーにて発表されたフルモデルチェンジ予定のプリウスPHV(アメリカでの車名は「プリウスプライム」)


ニューヨークで開催されたモーターショーで、次期型プリウスPHVが発表された。写真とスペックを見て驚く! 普通のプリウスとデザインまで異なる上、動力性能は現行プリウスPHVを圧倒している。プリウスとも今までのプリウスPHVとも全く違うクルマと言っても良いほど。売れるかどうか別問題ながら、初代プリウスのようなインパクトを持つことは間違いない。紹介しよう。

まず性能。今までのプリウスPHVは、EV(電気自動車)として走れる距離&動力性能が物足りなかった。EV航続距離で言うと、満充電して20~25km程度。近所の買い物用として使うなら間に合うけれど、それだと安い電気を使うメリット薄い。充電だって面倒だ。動力性能も少しアクセル踏めばエンジン始動し、普通のハイブリッドになってしまう。いや、車重が重い分だけ遅い。

次期型プリウスPHVは、EV航続距離60km以上(公称値)。実力で現行モデルの2倍以上の50kmくらいになると考える。これだけ走ってくれれば普段はEVとして使える上、ガソリンより安価な電気で走るためエルネギーコストを大幅に削減できる。加えてEVモード時は加速には2つのモーターを組み合わせて使うため、圧倒的に加速性能が高くなるという。

EV航続距離は先代の2倍以上に!

EV航続距離は先代の2倍以上に!


普通のプリウスも、現行プリウスPHVも、アクセルを全開にした直後はモーター1つのパワーで加速する。次期型プリウスPHVの場合、従来型だと発電専用として使っているモーター/ジェネレーター(発電機とモーターは同じ装置)をモーターとしても使う。普通のプリウスだとアクセル全開直後は40馬力しか出ないのに対し、次期型プリウスPHVは100馬力程度と予測しておく。

アクセル全開したら「おお! 速いね!」とハッキリ解るハズ。アメリカで多く指摘されているプリウスの不満点の中に「アクセル踏んだ直後のパンチ力がない」というものがあるけれど、プリウスPHVならガツンとした手応えを感じると思う。これまた発表されていない電池容量は現行プリウスPHVの2倍程度(9kWh前後)になるだろう。

デザインも一新して魅力は満点!

ボリューミーなフロントとなった

ボリューミーなフロントとなったプリウスPHV


デザインもプリウスと全く違う。痩せた感じだったフロントのイメージはボリューミーになった。また、大容量電池を搭載するためリアのオーバーハングを伸ばした結果、空気抵抗削減が容易になり、頑張りすぎてバランス崩した普通のプリウスよりずっとスタイリッシュ。写真を並べてみたのでジックリ見比べて頂きたい。大半の人が次期型プリウスPHVに軍配を上げるだろう。
普通のプリウスのデザイン(2015年12月発売)

普通のプリウス(2015年12月発売)

プリウスPHVのデザイン

次期型プリウスPHV


興味深いのは日本仕様のみチャデモの急速充電に対応していること。多くのメディアの記事によれば急速充電して走らせる点を重視しているようだが、アウトランダーPHEVすら電気自動車と急速充電器を巡りバトル状態になってしまった。販売台数多いプリウスPHVも参戦してきたら、電気自動車は深刻な状況になってしまう

トヨタの狙いは走行時の急速充電でなく、プリウスPHVから家庭でも使えるほど大容量の電力を引き出すことだと考える。チャデモの機能、燃料電池車ミライにも付いている。トヨタは燃料電池車やPHVを災害時などに役立つクルマにしたいのだろう。メディアもミスリードしないよう気を付けたい。
プリウスPHVインテリア

プリウスPHVインテリア。中央には11.6インチディスプレイを配置する

プリウスPHVシート

プリウスPHVシート

プリウスPHVリア

プリウスPHVリア

プリウスPHV充電口

プリウスPHV充電口


日本では2016年秋からの導入を予定しているが、いずれにしろ魅力満点! 価格次第じゃ売れると思う。

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