iPhone/iPhone SE

4インチディスプレイを搭載するiPhone SEを選ぶ理由

3月21日、アップルの新製品発表イベントがあり、そこで「iPhone SE」が公開されました。iPhone 5sと同サイズの新モデルが出るという情報は事前にリークされていたので、それほど驚きはなかったものの、喜んで迎えたユーザーも多いようです。今回は、iPhone SEとiPhone 5s、そしてiPhone 6sの性能を比較し、違いをチェックしてみましょう。

柳谷 智宣

執筆者:柳谷 智宣

スマートフォンガイド

3月21日、アップルの新製品発表イベントがあり、そこで「iPhone SE」が公開されました。iPhone 5sと同サイズの新モデルが出るという情報は事前にリークされていたので、それほど驚きはなかったものの、喜んで迎えたユーザーも多いようです。今回は、iPhone SEとiPhone 5s、そしてiPhone 6sの性能を比較し、違いをチェックしてみましょう。

iPhone SEがお目見えしました。

iPhone SEがお目見えしました。


iPhone 5sと変わったところ、変わらないところ

iPhone SEは、iPhone 6s PlusはもちろんiPhone 6sでさえ大きいと感じる人たちのためにリリースされました。2015年だけでもiPhone 5sなどの4インチモデルが3000万台も売れたといいます。最初に持ったiPhoneが4インチモデルだった、というユーザーが多いのも理由の一つです。そもそも、iPhone 5sが発売されてから2年半が過ぎ、ヘビーに使い倒している人だとバッテリーが劣化し始めているころでしょう。そこで買い換え用途も見据えて、iPhone SEを投入したのです。

3月21日のイベントで、iPhone SEが発表されました。

3月21日のイベントで、iPhone SEが発表されました。


ボディサイズはiPhone 5sと同じで、W58.6×H123.8×D7.6mm。重量も113gと同じです。デザインもほぼ同じで、従来のiPhone 5s用ケースをそのまま流用できます。ボディカラーはシルバーとスペースグレイ、ゴールドに加えて、ローズゴールドも追加されています。

2015年に4インチiPhoneは3000万台以上売れたようです。

2015年に4インチiPhoneは3000万台以上売れたようです。

iPhone SEのボディサイズはiPhone 5sと同じ4インチ型。

iPhone SEのボディサイズはiPhone 5sと同じ4インチ型。


性能面では、なんと言っても最新のプロセッサを搭載しているのがウリです。iPhone 6sと同じA9プロセッサを搭載しており、iPhone 5sの2倍の処理性能を持ちます。世代を飛び越えることになるので、同じアプリを操作したときのサクサク感に驚くこと請け合いです。もう一つの目玉が、メインカメラです。800万画素から1200万画素に強化され、4K動画の撮影も可能になりました。画面を白く光らせるRetina Flashや写真が動くLive Photoにも対応しました。

最新のチップを搭載し、CPU性能は2倍、GPU性能は3倍になっています。

最新のチップを搭載し、CPU性能は2倍、GPU性能は3倍になっています。

メインカメラは1200万画素になるなど、大幅に強化されました。

メインカメラは1200万画素になるなど、大幅に強化されました。


他にも細かいポイントがいろいろとパワーアップされています。LTEや無線LANが高速化し、VoLTEに対応し、Wi-Fi Callingも使えます。スタンバイ状態で「ヘイ、Siri」への声かけに反応しますし、Bluetoothも 4.2サポートになりました。日本ではまだ普及していませんが、Apple Payも使えます。それなのに、バッテリー駆動時間は延びているのです。

無線LANは.11acに対応し、Wi-Fi Callingも使えるようになりました。

無線LANは11acに対応し、Wi-Fi Callingも使えるようになりました。


変わらないところもあります。ボディサイズが同じなのは当然として、ディスプレイも変わりません。「3D Touch」には非対応。解像度は1136×640ドットで、画素密度は326ppiのまま。コントラスト比も800:1のままです。メインカメラはパワーアップしましたが、インカメラは同じ120万画素。もちろん指紋認証の「Touch ID」は搭載していますが、iPhone 5sと同じ第1世代のものです。

iPhone SEをお勧めしたい人

現在iPhone 6/6Plusを使っていて、画面が大きすぎて苦痛、と言う人はiPhone SEに乗り換えると快適になるでしょう。iPhone 5sのバッテリーが劣化して、フル充電して出かけても昼間で保たない、と言う人もそろそろ替え時。iPhone 5sはもう購入できないので、iPhone SEが選択肢となるでしょう。

単に新しいもの好きだったり、iPhone 6sを利用している人は考えどころです。iPhone SEは新機能を搭載しておらず、iPhone 6sを超えるところはありません。無理に手を出す必要はないでしょう。また、iPhone 5sを大事に使っており、現状で不満がないならあえて買い換える必要もないでしょう。ただし処理速度は特に気にならないとしても、iPhone SEのカメラは数段パワーアップしているので、写真をたくさん撮る人ならiPhone SEをお勧めします。

ちなみに、価格は16GBモデルが399ドル、64GBモデルが499ドル。発表会場では拍手が起きたほどの低価格です。これはユーザーにとって嬉しいところ。しかし、Appleのサイトでは16GBモデルが5万2800円(税別)、64GBモデルが6万4800円(税別)となっています。試しに、Googleで「399ドルを円で」と検索すると4万4771円、「499ドルを円で」では5万5991円となります。8000~9000円ほど上乗せされているのが気になりますね。特に目新しくないので、ここはがっつり安く見せて欲しいところでした。

価格は16GBモデルが399ドル、64GBモデルが499ドルと発表されました。

価格は16GBモデルが399ドル、64GBモデルが499ドルと発表されました。

Appleのサイトでは16GBモデルが5万2800円(税別)、64GBモデルが6万4800円(税別)となっています。

Appleのサイトでは16GBモデルが5万2800円(税別)、64GBモデルが6万4800円(税別)となっています。

iPhone SEは3月24日から予約開始で、31日に発売予定です。

iPhone SEは3月24日から予約開始で、31日に発売予定です。



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