ドイツの入浴剤はここがすごい!人気の理由3つ
<目次>
ドイツの入浴剤はびっくりするほど種類が豊富。世界的に見てもこんなに充実している国はちょっとないんじゃないかと思います。これはお風呂好きな日本人にとってはとても嬉しいこと。とくに長く厳しい冬の間は入浴剤の癒し効果は絶大です。仕事や家事で疲れ気味だったりストレスや悩みを抱えているみなさん、ぜひドイツの入浴剤で癒されてください!
「ドイツの入浴剤は本当にイイ! 」と日々実感しているガイド。おすすめするそのワケは……
・自然素材なので安心して使える
ドイツの入浴剤の多くはハーブや花々などの植物成分、天然素材にこだわってつくられています。製造者・消費者ともに環境意識が高く品質のチェックも厳しいため安心して使うことができます。
・様々なタイプの入浴剤が揃っている
日本の入浴剤は顆粒状のバスソルトが主流ですが、ドイツではバスオイル、バスクリームなど様々なタイプの入浴剤が揃っています。これは空気が乾燥しやすいうえに水が硬水なドイツならではかもしれません。乾燥肌に悩まされているガイドも、お風呂に浸かりつつ油分を補えるバスオイルを愛用しています。
・薬用効果が期待できる
古くからハーブ療法や温泉療法が盛んなドイツではお風呂=健康促進というイメージが強く、入浴剤にも薬用効果を謳ったものが多いのが特徴。「Erkältung(風邪に)」「Gelenk&Muskel(関節と筋肉に)」など「○○に効く」とされる商品が揃っていて体調に合わせて選ぶことができます。
お土産におすすめ! ドイツの入浴剤が買えるお店は?
最近は日本で購入できる商品も増えてきましたが、当地ドイツではさらに種類が豊富。値段も安いのでお土産にぴったりです。1回分の小さいサイズも揃っているので、ホテルにバスタブが付いていたらぜひ試してみてください。旅の疲れも吹き飛びますよ。ドイツで入浴剤を購入するならドラッグストアが一番。「デーエム dm」「ロスマン ROSSMANN」「ミュラー Müller」といった全国チェーンのドラッグストアならたいていの街で見つけられるはず。このほかスーパーや薬局にも種類は少ないですが置いています。ドラッグストアは入浴剤以外にもハンドクリームや人気の自然派コスメなどお土産の宝庫なので、ぜひのぞいてみてください。
ここではドイツの5つのメーカーから、ガイドが実際に愛用している入浴剤やおすすめ商品を使用感とともにご紹介。日本で取り扱いがある商品も多いので購入の際の参考にしていただけると嬉しいです。とはいえ、好みや体質は人それぞれですからご自分に合ったものを見つけてくださいね。
それでは、ガイドおすすめの入浴剤をご紹介していきましょう!
ドイツの入浴剤1:クナイプ(Kneipp)のバスソルト
ドイツのシェアNO1の入浴剤といえば日本でもおなじみの「クナイプ Kneipp」。セバスチャン・クナイプ神父が提唱したホリスティック理論(自然環境と人とを調和した統一体とみなし自然治癒力を高める考え)に基づき、1891年から環境に配慮した天然素材にこだわった商品をつくり続けているハーバル・ブランドです。 ガイドもクナイプの入浴剤やボディオイルを長年愛用中。以前取材で訪れたクナイプ発祥の地でクナイプ式自然療法を体験してからますますファンになりました。※その時の記事はこちら>>>クナイプの温泉保養地、バート・ヴェーリスホーフェン
ここでは数十種類もあるクナイプ入浴剤のなかから、ドイツでも日本でも人気の高いバスソルトやガイドのおすすめをご紹介します。
(上の写真左から順に)
・グーテナハト
ヨーロッパでは「眠りのハーブ」として知られるホップとバレリアンの組み合わせ。真っ青なお湯と爽やかな香りに包まれると心身がリラックスしてよく眠れそう。まさにグーテナハト(おやすみ)なバスソルトです。
・グーテルフト
リフレッシュ効果抜群の「良い空気」という名のバスソルト。松の木ともみの香りが心地よく、目を閉じて深呼吸すると本当に森林浴をしているような気分になります。のどや鼻もすっきりするので風邪気味の時にもおすすめ。
・レモングラス&レモンバームの香り
アジアンリゾートのラグジュアリーなスパに漂っていそうな(イメージ)、柑橘系の爽やかな香り。湯上りもほんのり残り香に包まれて幸せ気分が持続します。
・ザクロの香り
一見はっとするような鮮やかな朱色をしていますが湯船に溶かすと優しい色に。控えめでほんのり甘いざくろの香りに癒されます。ザクロは女性ホルモンを調整したりアンチエイジングの働きがあるとか。これはたしかに女子力アップするかも!?
このほか何度もリピートしているのが、「関節や筋肉に効く」というアルニカのバスオイル。とくに取材などで一日中歩き回ってくたくたになった時やヨガやスポーツの後には欠かせません。優しい香りの泡に包まれると溜まった疲れがじわ~っと取れていくよう。ガイドは極度の乾燥肌なので肌がしっとりするのも嬉しいポイントです。このオイルは現在のところ日本では未発売なので、気になる方はドイツで手に入れてくださいね。
■株式会社クナイプジャパン
公式HPにはクナイプ療法やハーブの効能など興味深いお話がたくさん。ぜひのぞいてみてください。
ドイツの入浴剤2:ドレスナーエッセンス(Dresdner Essenz)
1910年創業の老舗入浴剤ブランド「ドレスナーエッセンス Dresdner Essenz」は、その名前からも想像がつくようにドレスデン生まれ。伝統的なレシピに基づいてつくられる入浴剤は、香りがよくスキンケア効果もあると定評があります。ガイドがとくに気に入っているのはザクロの香りのクリームバス(写真右)。独特の甘酸っぱい香りと贅沢な泡に癒されます。タブレット状のスパークリングバス(写真中)は、炭酸のような小さな泡がたつのが特徴。バスソルト(写真左)には天然エッセンシャルオイルが配合されているため、とろみのあるお湯になって肌がしっとり。乾燥肌におすすめです。
見るからにおいしそうなパッケージもこのブランドの特徴。バラやボタン、オレンジにぶどう、はちみつにチョコレート……みずみずしい植物や食べ物がデザインされたパッケージはおしゃれで女性への贈り物にも喜ばれます。季節ごとの限定商品も豊富で、冬になるとクリスマス菓子のような甘い香りの商品も登場。1回分のパッケージには香りが確認できるように小さな穴が付いているので、店頭で試してお気に入りの香りをみつけてください。
■コスメティック・フレンズ株式会社(日本の正規輸入代理店)
ドイツの入浴剤3:テテセプト(tetesept)のバスオイル
現在のところ日本の正規輸入代理店はないようですが、ドイツではクナイプと並んで有名な入浴剤ブランド「テテセプト tetesept」。商品構成もクナイプとわりと似ていて、「風邪に」「筋肉と関節のため」など薬用効果がありそうな商品が豊富に揃っています。わが家では肩こりや背中の痛みがある時に「背中を温めるお風呂(Rücken Wärme Bad)」というバスオイルを使うことが多いのですが、これがかなり独特ないかにも効きそうな香り。テテセプトはほかの入浴剤ブランドにくらべて全体的に薬っぽさが強い印象で、なかには薬局でしか買えない商品もあります。■tetesept公式HP(ドイツ語)
ドイツの入浴剤4:ドラッグストアのオリジナルブランド
ドイツのドラッグストアの充実ぶりは日本にも負けないほど。有名メーカーはもちろん、ドラッグストア自身のプライベートブランドも充実していて優秀です。各社とも展開していますが、ガイドがよく使うのはドラッグストア大手デーエム(dm)のビオブランド「alverde」のもの。パッケージもお値段も可愛いくてお土産におすすめです。ドイツの入浴剤5:バデフィー(Bedefee)のバスカップケーキ
最後にご紹介するのは、これまでの4ブランドとは一線を画す入浴剤ブランド「バデフィー Badefee」。2015年に世界初のコンセプトショップが日本にオープンしたのでご存知の方も多いと思います。バデフィーの最大の特徴はなんといってもそのかわいらしさ。 なかでも人気なのがカップケーキやプラリネ、ドーナツなどをかたどった「バスパティスリー」シリーズ。クリームを絞って飾り付けをして……と、まるでお菓子をつくるようにひとつずつ手作りされた入浴剤は本物と見間違うくらい美味しそう! 女性へプレゼントしたら喜ばれること間違いなしです。さてこの入浴剤、かわいいだけじゃありません。バデフィーの商品には良質のココナツオイルやアーモンドオイル、ビオのシアバター、ハーブやフルーツなど美肌効果の高い自然素材を使用。見た目だけじゃなく品質にもこだわるあたり、さすがはメイド・イン・ジャーマニーですね。バスパティスリーは保湿効果のあるオイルが配合された新感覚の入浴剤。
あまりのかわいさにお湯に溶かすのがためらわれるほどですが、思いきって使ってみるとその効果を体感できます。まるで美容液のお風呂に浸かっているような心地で、入浴後もお肌がしっとりとしてクリームがいらないほど。ガイドはひどい乾燥肌なので普段はこってりとしたクリームを塗らないとカサカサになってしまうのですが、これは嬉しい驚きでした。 このほかにもバスソルトやミルクバス、赤ちゃん用シリーズなど豊富なラインナップ。バデフィーはデュッセルドルフ発のブランドなのですが、ドイツでは直営店はなくコスメ専門店に置かれていたりインターネットサイトでの販売が中心。日本では全アイテムが揃う直営店のほか各地に取扱い店舗が増えているのでお近くのかたはぜひのぞいてみてくださいね。
■バデフィー公式サイト(日本語)
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