iPhone/iPhoneの基本

わが子のiPhone、安く持たせるなら中古+格安SIMで!

子どもたちに大人気のiPhone。できるだけ安くiPhoneを持たせるには、格安SIMと中古iPhoneの組み合わせがオススメです。ガイドも娘にiPhoneを持たせることにしました。我が家の体験記をお読みください。

鈴木 朋子

執筆者:鈴木 朋子

iPhone・SNSガイド

進学のお祝いにスマホデビュー

「子どもにいつスマホを持たせるべきか」――親なら誰でも悩ませる問題です。習い事の状況や兄弟関係などによって、正解の時期は変わってくるのだと思います。

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周囲の友達がスマホを持ちはじめる中、うちの子にはいつ持たせるべきなのか、悩ましい問題です


ガイドの娘は、小学校低学年の頃に「ガラケー」と呼ばれる携帯電話を持ったのが始まりです。たまたま本体無料でガラケーが1台手に入ったため、電話とショートメールのみで運用していました。電話番号は家族しか知りません。そしてEメールがないので友だちとやりとりすることもなく、毎月900円前後で使えていました。

しかし、春から中学生。そろそろ、周囲もスマホを持ち、LINEでチャットを楽しんでいます。中学生になれば、部活の連絡は子ども同士でやりとりするようになります。学級の電話連絡網も留守宅が多く時間が掛かるため、子どものケータイの方が早く連絡が廻ります。

そこで私は考えました。「このまま周りの子との連絡手段がないのは困るだろう。でも、今から携帯会社のEメールアドレスを取得し、この古いガラケーで粘ったとしてもいつまで持つのか。であれば、いっそスマホにしてLINEを始めさせた方がいいのでは」。そう、子どものスマホデビューを決めたのです。

以前からスマホを欲しがっていた娘は大喜び。彼女からのたったひとつの希望は、「iPhoneがいい!」でした。

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カバーやケースが豊富なiPhoneが人気


子どもたち、特に女子にはiPhoneが人気です。スマホカバーの種類が豊富というのが大きな理由ですが、みんなと同じで使いやすいということもあるでしょう。娘は最新機種でなくてもいいと言っていましたが、お店でカバーが販売されている最近の機種がよさそうです。

iPhoneをもっともオトクに持つ方法は?

さて、そうと決まれば「iPhoneをどこで買うか」です。正確に言うと、iPhone本体の購入と通信の契約をどこにするかということです。選択肢は大きく分けて2つあります。

  • NTTドコモ、au、ソフトバンクといった携帯会社で本体購入と通信契約をする
  • 本体は中古ショップなどで購入し、通信契約は格安SIMを提供するMVNOと行う

中古のスマホを取り扱うショップを見ると、iPhoneは旧モデルでも高値で取引されています。一方、携帯会社はスマホ本体の購入代金を月額の通信料金から値引きし、「実質○円」として販売しています。まずは料金的にどちらがオトクなのか、2年間の総支払い額を試算してみました。

  • iPhone 6(NTTドコモ新品)+新規契約(NTT ドコモ)=160,704円
  • iPhone 6(NTTドコモ中古)+格安SIM(IIJmio)=88,400円

    ※中古iPhoneは5万円、格安SIMはIIJmio みおふぉん「ミニマムスタートプラン」1600円/月として計算。新品はNTTドコモのシミュレーションサイトで「カケホーダイライトプラン+データMパック+学割キャンペーン」で計算。どちらも手数料は省いた

その差額は、2年間で72,304円です。これは大きいですね。

ただ、このように価格だけの比較ではなく、サービス面からも検証してみる必要があります。

この試算に使ったNTTドコモのプランでは、学割キャンペーンも含めてデータ通信を月に12GB利用できます。携帯会社の通信品質は、MVNOに比べて高速で安定しています。また、試算では「カケホーダイライトプラン」にしているので、5分以内の通話なら国内通話無料です。一方、MVNOの上記プランでは、データ通信量は月に3GBの利用となります。昼休みなど混雑している時間帯には通信が遅くなることもあり、通話料は10~20円/30秒かかります。

こうした面も踏まえて、どちらがよいか改めて考えてみました。彼女は学校にスマホを持ちこめないため、利用するのはWi-Fi環境のある自宅がほとんど。LTE通信は月に数GBあれば足りそうです。おそらく通話もほぼ使いません。となると、携帯会社と契約するのは贅沢な気がします。

そこで、今回は格安SIMを入れたiPhoneを持たせることにしました。

iPhoneは割安な中古スマホショップで購入

格安SIMが使えるiPhoneは、SIMフリーモデル、またはNTTドコモかauで販売されたセルラーモデルの端末です。新品ならApple Online Store、もしくはアップルストアでSIMフリーモデルを買うことができます。しかし、今回は安く抑えるため、中古のiPhoneを購入します。

中古iPhoneは、ソフマップやブックオフ、じゃんぱらなどの中古スマホショップで購入できます。店舗なら実物の傷や汚れの状態を確認できます。オンラインショップの場合は、実物の画像を大きく載せているショップがオススメです。また、「ネットワーク利用制限」をチェックしている店舗で「○」と判定されている商品を選ぶと安心です。商品は日々入れ替わるので、何日間かチェックするといいでしょう。

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中古iPhoneを購入。角に傷があるが安さを取った


私は購入を決めてから数サイトのオンラインショップを巡り、あるショップでNTTドコモのiPhone 6(16GB)を購入しました。少々傷ありとのことでしたが小さな傷でしたし、カバーをしてしまえばまったく見えません。良い買い物ができました。

格安SIMは何を基準に選ぶ?

次は、「格安SIM」を用意します。格安SIMを選ぶポイントは以下になります。

■iOSに対応するSIMがあるか

iPhoneには「nanoSIM」というサイズのSIMを入れます。このサイズが用意されており、かつ「動作確認端末」として購入したiPhoneが記載されているか、各MVNOのサイトで確認しましょう。

■データ通信のみか、通話もするか

格安SIMには、データ通信専用のプラン、SMS対応のプラン、音声通話に対応しているプランがあります。今回のようにメインのスマホとして持つなら、通話機能は必要でしょう。もっと安く抑えたいならSMS対応のプランにして、LINEの無料通話やIP電話を利用する方法もあります。

■不安な人はサポート体制で選ぶ

格安SIMは細かな条件が様々あり、SIM到着後の設定も自分で行う必要があります。しっかりと相談に乗ってほしい人は、店頭でサポートしてくれるBIC SIMやイオンモバイルなどのSIMを選ぶとよいでしょう。

今回はIIJmioの音声通話付きSIM「みおふぉん」を選びました。IIJmioは通信が安定しており、iOSアップデート時の動作確認情報が早いからです。

とはいえ、他のMVNOもサポート体制は充実していますし、私はOCN モバイル ONEやb-mobileのSIMも使っていますが、特に不満はありません。格安SIMはキャンペーンやMNPの開通日、解約料が発生する期間など細かな条件が会社によって異なります。各社のウェブサイトをよく確認して契約しましょう。

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格安SIMは「みおふぉん」にした。本体とSIMが揃ったら設定を行う


中古iPhoneと格安SIMが手に入ったら、いよいよ設定です。子どもが安全にiPhoneを使える設定をしてから渡します。設定については「格安SIM+iPhoneを子どもに持たせる前の安心な設定」に書きましたので、ぜひ目を通してくださいね。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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