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離婚時の慰謝料や養育費を「もらわない」という選択

離婚をするときには慰謝料や養育費の問題が出てきます。通常支払われるものだと思われていますが、実は養育費をもらわないという選択肢もあるのです。今回の記事では、実際の例を挙げて紹介したいと思います。離婚のときこそ、冷静に話し合いをしなければなりません。

佐竹 悦子

執筆者:佐竹 悦子

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<目次>

離婚後のお金……慰謝料や養育費を「もらわない」選択

離婚時に養育費をもらわない選択

離婚後のお金はとても大切な生活費になる。そのため、しっかりとした話し合いが必要

離婚のときに問題になるのは子どもの親権、そして慰謝料です。もちろん子どもの養育費などもありますが、結局はお金の問題が必ず絡んでくるといってもいいでしょう。

「もう限界だからさっさと離婚をしたい!」と思っても、あわててはいけません。今後の生活のことを考えたら、やはり持つべき物はお金です。

ただ、一刻も早く離婚をしたいと思っている人は、相手との話し合いのときでも怒りに任せてしまうこともあります。もちろん、頭に血がのぼってしまうのはわかります。でもその結果、きちんとした話し合いができずに慰謝料をもらえなくなることもあります。そうならないために、離婚のときこそ、冷静に話し合いをしなければなりません。
 

そもそも慰謝料とは何か?

ところで、そもそも慰謝料とは何か?を説明しておきたいと思います。たとえば物を壊したときなどは、具体的な金額がわかるのでそれを賠償することになりますが、離婚を決意するくらい精神的ダメージを受けた場合など目に見えない場合には金額がわかりません。でも、それを具体的なお金に換算して、損害を償うのが一般的にいわれている慰謝料です。

では、慰謝料を払うのはどちらになるのかというと、基本的には精神的損害を与えた方が支払うことになります。ただ、浮気の場合には、浮気相手に請求をすることもけっこうあります。これは精神的損害の償いという意味だけではなくて、相手に懲罰を与えるという意味もあります。悪いことをすれば罰金が課されますが、それと同じです。
 

慰謝料が払われない場合もある

離婚をするときに慰謝料が支払われないこともあります。たとえば、お互いが納得して離婚をする場合です。もう一緒にいたくないと両者が思っているときや、それぞれにやりたいことがあって、しかも稼ぎがある場合です。こういったケースはお互いの幸せのための離婚になるので、ある意味円満な離婚といえます。

逆に、1日も早く離婚をしたいときでも慰謝料を0円にすることもあります。実は慰謝料の支払いや金額を決めるときには、けっこうすったもんだをしてしまうので、1年、2年、長い場合は8年もかかることもあります。そうなると子どもの教育上よくないし、時間のロスになると考える親もいるのです。それに離婚をすれば公的な補助があるので、一刻も早く離婚をしたいという人は慰謝料をもらわない選択をすることも多いのです。
 

養育費をもらわない決断をした女性

私の知り合いのある女性は、離婚をするときに慰謝料も養育費ももらわない決断をしました。彼女自身たくさん稼ぎがあるわけではないのですが、離婚をした相手もそう稼げる人ではありません。最初のうちは支払いがあるかもしれませんが、途中からそれがなくなる可能性もゼロではないと考えて、だったら最初からもらわないようにした方がいいと考えたのです。

養育費を期待して裏切られたときのことを考えたら、生活を切り詰めていたほうが精神的に楽だと思ったといいます。彼女の場合、実家に戻ったので家賃などの出費はありませんが、子どもが2人いるので生活は楽ではありません。でも気持ちの上ではとてもすっきりしているので、前向きに人生を歩むことができています。

離婚時の慰謝料や養育費については、そのときだけの話ではありません。そのため感情に流されずにしっかりと話し合いをして納得することがとても重要になってきます。特に子どもがいる場合には教育費などお金がかかるので、子どもの将来を考えた上で金額などを決めていく必要があります。

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