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パリ・オペラ座 エルヴェ・モロー インタビュー!

パリ・オペラ座バレエ団エトワール、エルヴェ・モローが自身の企画『Stars in the Moonlight 月夜に煌めくエトワール』をもって来日公演を実現! 共演にマチュー・ガニオ、ドロテ・ジルベールを迎え、豪華ステージを繰り広げます。ここでは、来日公演を控えたモローにインタビューを敢行。ステージへの想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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祖国メキシコの貧しい子どもたちへの支援活動を行うピアニスト、ジョルジュ・ヴィラドムスとの出会いからスタートしたという本シリーズ。フェスティバルでの共演を機に、ヴィラドムスと共にMusic & Danceプロジェクトを発足。昨年ニューヨークのカーネギーホールで開催した第一回公演時には、初日の収益を全額寄付しています。

モロー>ヴィラドムスの活動に共感したのが、このプロジェクトのそもそもの始まりでした。私自身もともとそうした支援活動に関心を抱いていて、アーティストとして何らかの形で人助けができればという気持ちがありました。

援助の方法もさまざまな形があると思いますが、知らない財団にお金だけ寄付するよりも、このように具体的に何をしているかわかる小さな財団が相手なら、寄付をしたお金によって子供たちがどういった形で助けられているかわかるのではないかと考えました。

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『LUNA』エルヴェ・モロー(C)Francette Levieux


プロジェクトを立ち上げるにあたり、大変だった部分といえば?

モロー>このようなコンサートという形式の公演を自分たちの手で立ち上げるのは私にとって初めての経験でしたので、全てが手探りの状態でのスタートでした。しかも海外公演でもあり、初めてのことを距離のある方たちと取り組んでいくという意味で難しい側面が沢山ありました。

音楽家とダンサーが一緒にコンサートを行うという概念自体、これまでなかったコンセプトだったと思います。会場となったニューヨークのカーネギーホールも劇場というよりコンサートホールであり、そこでダンサーが踊ること自体稀な出来事です。自分がカーネギーホールで踊るような機会がまた訪れるかどうか……。さまざまな意味で苦労はあったものの、結果的には非常にポジティブな公演になりました。

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エルヴェ・モロー/ジョルジュ・ヴィラドムス(C)Masahiko Takeda


ニューヨークでの公演を経て、今年の春にジュネーブで公演を行い、2016年の年明けに日本で三回目の公演を開催します。

モロー>ニューヨーク公演のときはダンサーは私だけでしたが、二回目はイザベル・シアラヴォラが加わり、今回はマチュー・ガニオとドロテ・ジルベールのふたりが参加してくれています。回を重ねるごとにダンサーの数も増えてきているので、あと二年くらい続ければカンパニーができるかもしれません(笑)。

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