水草の育て方・オンライン図鑑

更新日:2002年09月21日

[第2回]フィルターの重要性

水草の育成に適したフィルターについてクローズアップ。照明の設置スペースの確保を考えながら、二酸化炭素のロスを押さえるフィルターを検証してみる。

光、水、二酸化炭素」を満たす器具とは?

上部式フィルターは、水草の育成には適さない(二酸化炭素を逃がしてしまう構造)その前に、まず最も多く見られる代表的な熱帯魚飼育セットについて考えてみましょう。その多くが、『水槽+上部式フィルター+蛍光灯』のセット構成だと思います。熱帯魚を主に飼育するには優れてはいますが、水草の育生を最優先した場合、必ずしも適したシステムとは言えません。

何故ならば、そのフィルターの構造と設置スペースに問題があるからです。上部式フィルターは、その構造上、二酸化炭素を逃がしてしまう作りになっています。これは、ろ材に酸素を必要とする好気性バクテリア(汚れを分解する微生物)の増殖を促す為、循環途中に空気と接触するつくりとなっている事が原因です。

二酸化炭素はその性質上、水を撹拌することに拠って容易に水中から抜けてしまうので、この構造では水草の育生に必要十分量な二酸化炭素を確保することができません。しかも、水槽上部の半分近をく器具が覆ってしまうため、その下は光が遮られることになり、水草の健全な育生のための光量を確保することがままなりません。拠って、上部式フィルターは、水草の育生には適さないと断言できます。

最も普及する熱帯魚飼育セットが、水草の育生に適さないことにより、水草の育生を難しいものと感じさせていると言っても過言ではないでしょう。

この事から、二酸化炭素を逃し難い構造で、水槽上部を覆わない(照明スペースの確保)フィルターの選択が必要だということが分かります。
 

二酸化炭素を逃がし難いフィルター

二酸化炭素(CO2)には、水に容易に溶け込むが簡単に抜けてしまう、という特徴があります。例えば、エアーストンでブクブクしたり、水面を波立たせる事によっても簡単に水中から逃げ出してしまいます。

水草を育てる———光合成を促進させる上で、CO2の供給は絶対必要条件であるため、CO2が水中に留まり易いフィルターの選択が必要となってきます。つまり、水面を波立たせない、空気を巻き込まない事が重要で、当然エアーポンプで稼動するタイプのものは論外です。

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長谷川 秀樹

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