散歩/昭和を振り返る散歩ルート

ラブホテル街を抜けると町全体が博物館――鶯谷を歩く

鶯谷駅から日暮里にかけたあたりを根岸という。駅前のラブホテル街を抜けると、正岡子規の句があちらこちらにあり、町そのものが博物館のようになっている。その句をたどると、かつて正岡子規が住んでいた子規庵に遭遇する。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

鶯谷駅があるのは根岸一丁目

以前より、台東区根岸界隈を記事にしなくてはと思っていた。実はこの界隈、山手線散歩や谷中の散歩などで根岸を通ることは多いのだが、なかなかここだけに焦点を当てることをしていなかった。
住居表示は「根岸1丁目4」とあった

JR山手線鶯谷駅北口

山手線のお隣の駅、日暮里駅では散歩者のグループをよく見かけるけれど、こちら鶯谷駅では、山手線の他の駅にはない変わった雰囲気だ。理由のひとつは、駅から広がるラブホテル街だろう。しかし、そこを抜けると住宅街などがあって、正岡子規の句などが掲示されている。
街そのものが博物館のようだ

町のいたるところに正岡子規の句がある根岸界隈

いわば、町全体が博物館のようになっているといってもいいかもしれない。ちょっとした解説文などもあるので、この界隈を歩きながら、子規の時代に思いをはせることもできる。
ひっそりとたたずんでいる

子規庵 台東区根岸2-5-11

かつて正岡子規が住んでいた家だ。家屋は繊細で焼失したが、その後、ほぼ元の形に再建されている。入庵料は500円。中は撮影禁止となっている。

これまで来ようと思いながらなかなか時間が取れなかったがきょうは中を見てみることにする。本当に家がそのまま再現されていて、子規の文机などもあった。なにより素敵なのは、ガラス窓の向こうには、病臥していた子規が眺めたであろう庭の草花を見ることができる。

【関連サイト】
子規庵 トップページ

子規庵で時間を過ごし、お昼を過ぎてしまった。さて、どこかでランチをいただこう。
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