島田佳奈の恋愛コラム/島田 佳奈の恋愛情報

妻だけEDやセックスレス解消に「話し合い」は厳禁

「妻だけED」やセックスレスに悩んだ際、まずは相手と話し合いを……と考える人は多いでしょう。しかし、率直に話ができるパートナーであっても、逆に溝を深めてしまうことも。では、話し合い以外の解決法には、どのようなものがあるのでしょうか?

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

  • Comment Page Icon
<目次>

妻だけEDやセックスレス解消……話し合い以外の解決法とは

セックスレス解消に話し合いは厳禁

セックスレス解消に必要なのは、テクニックより関係の見直し。セクシーに迫ればいいというものではありません。

セックスレスをどうにか解消したいと思ったとき、女性は「まずは話し合いを!」と考えることが多いようです。ケースバイケースですが、必ずしも話し合いが改善に向かうとは限らないと筆者は考えます。

そもそも多くの男性は、正面からの話し合いを好まない傾向があります。
ケンカした際も「話せばわかる」女性に対し、「ひとりで考えたい」と背中を向けてしまうのが男性の性(さが)。デリケートな問題ゆえ、万が一、女性のほうが正論を振りかざそうものならば、関係そのものに亀裂が入ってしまうかも。

ただし、場合によっては、話し合いがベストなケースもあります。
 

身体的変化で「できない」なら、話し合うべき!

代表的なのは、主に肉体的な変化が原因とみられるケース。
糖尿病などによるED症状、産前産後のホルモン変化など、明らかな身体的変化がきっかけで「セックスしたくない(できない)」状態に陥った場合は、その変化について充分な説明が必要です。

加齢による変化というのもあります。
たとえ健康面に問題がなくても、パートナーへの愛情が目減りしていないとしても、体が受けつけなくなることは多々あります。疲労が蓄積して「それより寝かせてくれ」というのもよくあるケースです。

相手が異性である以上、専門家でもなければ構造の違う肉体を熟知しているはずがありません。身体的な変化が心理面に影響を及ぼすことをパートナーが理解すれば、それだけで悩みは解決へと前進するはず。
あとは、その身体的変化がどの程度のものなのか、治る兆しはあるのか、医学的アプローチも考慮しつつ、ふたりで解決方法を考えましょう。

>>上記とは違う、複合的な理由の場合はどう解決するのがよいのでしょうか?
 

セックスレスの原因は肉体面と精神面の複合ケースが多い

undefined

スキンシップは「好き」を伝える基本。動物のようにシンプルな愛情表現を。

セックスレスの原因は肉体面と精神面の複合ケースであることがほとんどです。肉体のみならず精神面から相手の体を拒否している場合は、話し合いをすることで逆に相手の神経を逆なでしてしまわないとも限りません。では、話し合い以外でセックスレスを解消するためには、どうすればいいのでしょうか。

まず、セックスレスの問題点は大きく分けて以下の2つがあります。
1.セックスレスに不満を抱いている側の問題の場合
→肉体面、精神面の不満の解消が必要。
2.パートナーとセックスをしなくなった(できなくなった)側の問題の場合
→解決には、きっかけとなっている「原因の解消」が必要。

どちらか一方の問題だけが解消されれば、現状を脱することはできるかもしれません。しかし、今後も愛するパートナーといい関係を継続したいのであれば、双方の問題に着手しなければ根本解決にはならず、再び繰り返してしまう可能性もあります。
 

1.セックスレスが不満なら、セックス以外での「愛情の信頼回復」

まず、セックスレスであることに不満を抱いている側の問題についてです。
現状の、ふたりの仲を採点してみてください。
セックスが介在しなくても、それ以外の面ではうまくいっているのか。そして、もしセックスが介在しないことで仲違いが発生しやすくなっているとしたら、その理由は何かを考えてみましょう。
セックス以外は何の問題もないと思えるならば、実は解決は難しくありません。

セックスレスで悩む原因が単なる欲求不満であることはまれなケース。
そのほとんどは、肉体面での結びつきが欠けたことで、相手の愛情に対する信頼までもが欠けてしまうことにあります。特別なパートナーだからこそ、肉体面・精神面の結びつきのいずれかが欠けてしまうともう一方も揺らぎがちになります。

しかし、本来、愛し合うカップルにとって、セックスは必須の行為ではありません。小中学生のころは手を繋ぐだけでよかったし、高齢になれば「してもしなくてもいいもの」くらいの位置づけに変化するはず。つまり、セックスがないからといって、相手の愛情も比例して冷めているとは限りません。

無理にセックスの復活ばかり策を練るよりも、
まずは相手からの“他の愛情表現”を漏れなく受け取ることに着目しましょう。

日常的に「そばにいるのが当たり前」になってしまった関係にほんの少し刺激を加え、ふたりの間に新鮮な気分を甦らせればいいのです。刺激の内容については、ご自身で頭をひねってみてください。
 

2.精神面の理由なら、まずはスキンシップで「リハビリ」

undefined

どんな問題もふたりで向き合ってこそ、より絆が深まるのです。(写真提供:ペイレスイメージズ)

セックスをしなくなった(できなくなった)側は、当の本人もセックスレスを自覚していないケースもあります。気づいていても、どうしても気分が乗らない、または、肉体が言うこと聞かなかったりするので、なるべく相手がそっちの話題に触れないよう、無意識に遠ざけてしまっていたりもします。
(それこそが、セックスレスを問題化するプロセスです)

最近よく耳にする「妻だけED」は、典型的なメンタルの変化です。
「新鮮味」が男性を興奮させる要素のひとつである以上、マンネリな行為や怠慢なセックスを重ねるほど「したい」欲望は萎えてしまいます。

逆に、女性側の精神面からくる「夫とはしたくない」は、過去の行為で傷つくことを言われたり、パートナーが浮気したなど、マンネリとは逆の「具体的なきっかけ」が必ずあります。

このように精神面の原因からその場合、話し合いよりも効果的なのはセックスの“リハビリ”です。

具体的には、会うたび少しずつスキンシップを増やし、動物のようにじゃれあうレベルまで高めること。リラックスした状態で、物理的に体温を感じあう(でもセックスはしない)スキンシップを繰り返すことで、男性には女性らしい肉体の刺激に反応しやすくなり、女性はパートナーへの警戒心が解けていきます。

手を繋ぐ・キスをする・ハグをするだけでなく、マッサージをする・背中を流す(一緒に入浴)など、相手が受け入れやすいものからちょっとずつ接近してみましょう。
あるいは一緒にジョギングするなど「一緒に汗をかく」アクションもおすすめです。身体にいい運動にふたりで取り組めば、セックスできるだけの体力回復にもつながります。

互いが背中を向け、「他のセックスできるパートナーを探す」のは最終手段です。
ふたりの問題は、ふたりで解決を!


<ガイドからお知らせ>
活動情報や告知はFacebookファンページTwitter公式ブログをご覧ください。

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます