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スカイウェイブ250タイプM試乗インプレッション

スズキのビッグスクーター・スカイウェイブ250の中でも5つの走行モードを選択することができる電子制御式CVTを装備した「タイプM」を一週間都内の通勤で試乗して、インプレッションをお届けします。他のビッグスクーターと比較して、スカイウェイブ250タイプMの優れているポイントとは?

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

最もバリエーション広げたビッグスクーター スカイウェイブ250

スカイウェイブ250undefinedフロントビュー

スカイウェイブ250 フロントビュー


ホンダのフォルツァ、ヤマハのマジェスティ、スズキのスカイウェイブ250はビッグスクーターブーム時に人気を三分した車輌です。国内四大メーカーにはこれにカワサキが加わりますが、カワサキはスクータータイプの車輌を販売していませんでした。

のちにスズキとカワサキはOEM契約を結び、スカイウェイブ250はカワサキに供給されることになり、カワサキ唯一のスクーター「エプシロン」として販売されました。

スカイウェイブ250は他のメーカーに比べてバリエーションモデルが多くリリースされ、タイプS・タイプSベーシック・タイプSS・リミテッド・タイプM・ウインターバージョンなどグレードが細分化されていました。

ビッグスクーターブームが落ち着いた今でもスズキは4つのグレードのスカイウェイブ250を販売しています。

今回はその中でも5つの走行モードを選択することができる電子制御式CVTを装備したスカイウェイブタイプMを一週間都内の通勤で試乗してインプレッションをお届けします。

まずはスカイウェイブ250タイプMの装備をチェック

スカイウェイブ250undefinedサイドビュー

スカイウェイブ250 サイドビュー


以前スカイウェイブ250の初期型を所有していたことがあるのですが、当時から他のビッグスクーターと比べて使い勝手の良さが光っていたのがシート下のトランクスペースです。初期型ですら家電量販店で購入したプレイステーション3が箱ごとすっぽり収納できる収納力には驚いたものです。

数字上の容量は同時期に登場したフォルツァ63L、マジェスティ60L、スカイウェイブ63Lと大差ないように感じるのですが、開口部の幅や深さが充分にありシート下収納の使い勝手は三台の中でも一番と断言できます。

またハンドル下の大型収納にはスマートフォンの充電などに使えるDCソケットが装備されています。今でこそ装備している車輌も増えてきましたがスカイウェイブ250販売開始当時は装備されている車輌は稀でした。

シート高は710mmと決して高くはないのですが、幅広のシートのせいで足つき性は悪く感じます。シートに装着されているバックレストは調整が可能になっており、私のように腕が長くないライダーはバックレストを前にスライドさせることで調度よいポジションにすることが可能です。

またスカイウェイブ250はライバル車輌と同じくキーレスシステムを採用しており、エンジンのオンオフ、シート開閉、ハンドルロック、ハンドル下ロック付フロント収納スペース開閉・ガソリン給油口開閉の全ての操作を鍵を持っているだけでおこなうことができます。

走行性能面では今回お借りしたスカイウェイブタイプM専用装備として電子制御式CVTを搭載しています。CVTドライブモード、CVTパワーモード、7ATドライブモード、7ATパワーモード、7MTアシストモードの5つを選択することができます。

他のビッグスクーターにもMTモード(マニュアルモード)が搭載されている車輌はありますが、一週間程度の試乗だとマニュアルモードには慣れません。ボタンでシフト操作をするモードはあまり使わない印象があります。

そうすると必然的に使うのはCVTモードか7ATモードとなります。CVTモードが無断変速モードなのに対して、7速ATモードはオートマながら変速モードなので変速切り替えの感覚がしっかりとあります。特に加速時の変速は変速ショックがしっかりと伝わってきます。

変速のショックがなく滑らかなフィーリングのCVTモードに対して、ATモードはキビキビと変速しながら走るモードのため、町乗りではCVTモードの方が走りやすい印象がありました。逆にコーナーが続くような道ではATモードの方が走りやすい印象です。それぞれのパワーモードは街中でも自転車を追い越す際などに一気に加速するのに非常に有効でした。

それでは次のページから実際の街中走行時のインプレッションをお届けします。
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