家計簿・家計管理/家計管理の基本

家計のプロが伝授!保険の入り方5大ルール

多くの家計や保険の見直しをしてきましたが、大切な事は家計とバランスの取れる保険を持つことです。では「家計とのバランス」を取るにはどんな事に注意すればいいのか?お伝えします。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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「家計と保険のバランス」取れていますか?

多くの家計相談を受けていると、保険の入り方にも以下のように偏りがある事に
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家計と保険のバランス取れていますか?

気付きます。

・貯蓄は無いのに、多くの保険に入っているケース
・貯蓄があるからと、保険にはほとんど頼らないケース
・共済保険にだけ加入するケース
・義理と人情で加入しているケース
・貯蓄も保険も無いケース

運良く病気やケガをせずにいる場合や、保険料を支払っていても家計に支障がない場合は保険の入り方のバランスが悪いことに気付きませんが、いざ病気をしたり、保険料の負担が重くなると、「この保険で良かったのかな?」と気付きます。

人それぞれリスクの量も種類も違い、保険に対していくらお金を使えるのか?という家計状況も違ってきます。しかし、どんな状況でも保険と上手に付き合っていく為の最低限守ってほしいことがあります。そのポイントをお伝えします。

ルール1 払い続けることができること

保険料は長期に渡り支払っていくものです。無理な保険料設定で途中で払い続けることができなくなり保険が失効してしまった後、病気やケガで多額の医療費が必要になっても保険が失効していたら保険金は支払われることはなく、長年払ってきた保険料が全くの無駄になってしまいます。家計をバランスが取れるような保険料設定が大切です。

ルール2 シンプルでわかり易いこと

「何にいくら使っているのかわからない」というのは家計管理では一番やってはいけないことです。家計に占める保険料の割合は住居費の次の多くなるものです。多くの保険料を支払うからこそ、「何にいくら使っているのか?」が明確にわかる保障内容や保険金額が自分で把握できるようなシンプルのものがいいです。また、管理や保険金請求が面倒ではないか?という事も考慮しましょう。多くの保険会社が混在すると証券の管理も保険金請求の手間もかかります。自分で管理できるように数社の保険会社に絞ることも大切です。

ルール3 貯蓄と併用できること

保険には加入しているれど、現預金での貯蓄は全くないという方を時々お見かけします。貯蓄型の保険で貯めているという場合でも、中途解約すると元本割れを起こす商品も多く、いざという時の現預金での貯蓄がある事は家計と心の安定に繋がりますので、保険と貯蓄は併用できるマネープランにしましょう。

ルール4 若くて健康なうちに入っておくこと

病気やケガは突然襲ってきます。年をとってからでは持病が増え保険に入れない、高額になる、というケースが非常に多くなります。結婚や子供の誕生、マイホーム取得、といったライフイベント毎に検討していくのがいいでしょう。
特に告知の必要な医療保険は、若くて健康な保険料の安いうちに、終身で一本入っておくとその後困る事がありません。

ルール5 資産形成や節税に役に立つ保険であること

保険には掛捨ての商品も多く、いざという時の「お守り」的な存在ですが、「お守り」に対するコストは決して安くありません。掛捨ての商品なら保険料を重視しますが、貯蓄型なら払込み保険料より満期保険金が多くなるように資産形成に役に立つ商品を選び倒産のリスクを考え保険会社の健全性にも気を配りましょう。また、生命保険料控除で節税効果を一番高くなるようにバランスよく入ることが大切です。

保険を見直したいと思ったら、上記の5大ルールを踏まえ「家計とのバランス」を取ることです。そうしてから、個々のリスク度合いや心の安定を考慮し、保障を充実させていくという流れで見直していくと、「あれもこれも特約を付けたが、保険料が負担」ということにならずに、納得いく保険が選べるようになります。

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