イタリア/イタリアの観光・世界遺産

ノウハウ指南! 高速鉄道イタロで旅するイタリア

イタリアを鉄道で旅するなら、「トレニイタリア」だけでなく「イタロ」も要チェック!チケットの買い方、乗り方などをご紹介します。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

イタリアの長距離移動は、「イタロ」も便利!

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イタロ(左)とトレニイタリアが並んだテルミニ駅ホーム

現在イタリアの長距離路線は、イタリア国鉄が民営化した「トレニイタリア」のほか、「イタロ」と呼ばれる高速鉄道が主要な都市を結んでいます。イタロは、2006年に設立され2012年から運行開始されたヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ 社の高速列車の愛称。つい、「イタ郎」なんて字面が浮かんでしまいますが、イタリア語で「イタリアの」という意味がありますよ。

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テルミニ駅構内チケット売り場。左がイタロ、右がトレニイタリア。どっちを選ぶかはお好み次第!

ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノ、ナポリなどイタリア本土の主要駅を結び、トレニイタリアの長距離路線をほぼカバーするイタロ。どちらを選ぶかは、悩みどころですが……。

現地在住者やイタリア鉄道旅経験者の意見を聞くと、どうもイタロ派が多いような気がします。早割時のお値段のお得さに加えて、(あくまでも主観的な意見ですが)「かつてトレニイタリアで、どエライ遅延に遭遇した」、「民営化される前の国鉄時代に態度の悪い車掌に嫌な気分にさせられた」など、苦い経験がその要因のひとつになっているのかもしれません。

運賃や運行タイム、職員の雰囲気など、選ぶ基準は人それぞれですが、選択肢が増えたのは、旅行者にとってはウレシイ限りですね。

早ければ早いほどお得!ローマ―ミラノ29€も

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イタロ、ビジネスクラス車内。Wifiも使えます

さて、イタロ。チケットは、インターネットか駅の自動販売機で購入することができます。どちらでも早割な料金を利用できますが、旅行者であれば出発前にネットで購入しておくと安心です。

>>>イタロのHPはこちらの

※参考
>>>トレニイタリアのHPはこちら

 

イタロの座席カテゴリーは、Smart(エコノミークラス)、eXtra Large(プレミアムエコノミークラス)、Prima(ビジネスクラス)、Club Exective(ファーストクラス)に分類されます(()内は便宜上の表現)。料金はそれぞれ、Low Cost (返金・交換不可)、Economy(名義変更可、日時変更有料、返金不可)、Flex (フレックス)などが対応しています。

えてして、安いチケットから順に売り切れになっていくものなので、早い時期に購入すれば、ビジネスクラスをエコノミークラスの料金で購入できたりなんかもします。随時行われているキャンペーンも見逃せません。

イタリアらしいデザインを搭載したイタロの乗り心地は?

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時速300キロで走るポルトローナ・フラウ…贅沢?!

ネットでチケットを購入後は、プリントアウトして直接乗車すればOK。車線番号や運行状況については、駅の電光掲示板に「トレニイタリア」と混載して表示されます。Italo.の表記が目印です。

検札は、運行中にまわってくる比較的ほがらかな車掌さんに、プリントを見せるだけ。あっけないほど簡単です。ビジネスクラスでは、飛行機風にお飲み物とスナック、またはビスケットのサービスもあります。

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車内サービスもあり

車両デザインは、イタリアが誇るジウジアーロ。美しさと機能性を兼ね備えた、シンプルでスタイリッシュなデザインは、さすが。移動中にも、しっかりイタリアらしさを感じることができそうです(特にイタ車ファンなら)。シートは、憧れのポルトローナ・フラウ。乗り心地はどうかと言えば、言わずもがなとしか言いようがありません!

ただし、連結部に近い席は、振動が伝わりやすいせいか揺れが激しいので、車酔いしやすい人は避けるのが無難かも。チケット購入時に座席指定ができます。

 

イタロの運行エリア


 
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ミラノ、ガリバルディ駅に到着したイタロ。定刻通り!

2015年10月現在の運行エリアは、南はサレルノから北はベネチア・トリノまで。

例えば…
  • ローマ―ナポリ 約1時間
  • ローマ―フィレンツェ 約1時間半
  • ローマ―ミラノ/ローマ―ヴェネツィア   約3時間半
  • ミラノ―トリノ 約1時間弱
など。ローマからフィレンツェまで、日帰り♪なんてこともラクラク可能です。

イタリアを鉄道で旅するなら、「イタロ」も要チェック。「トレニイタリア」と比較検討して、より良い旅を実現して下さい。Buon viaggio!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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