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街中最強!通勤快速アドレスV125SS試乗レポート

「通勤快速」としてユーザーから支持されてきた、スズキの原付2種スクーター・アドレスV100。環境規制に適合できず販売終了となりましたが、後継として販売されたのがアドレスV125、さらにその後継がアドレスV125Sシリーズです。リアスポイラーやアルミタンデムステップを装備したスポーティー仕様のアドレスV125SSを一週間都内の通勤で試乗してインプレッションをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

今も変わらぬ通勤快速 原付2種スクーター・スズキ アドレスV125SS

アドレスV125SSフロントビュー

アドレスV125SSフロントビュー


今でこそ原付2種カテゴリは販売台数を伸ばしている人気のカテゴリですが、以前はあまり人気があるカテゴリではありませんでした。そんな原付2種クラス人気火付け役となったのがスズキ・アドレスV125の先代モデルのアドレスV100です。

50cc原付並みの車格と重量、2ストローク100ccエンジンのパワー、マンションや出先などで駐輪スペースをとらない使い勝手などが要因になり特に都市部で圧倒的な人気になりユーザーから「通勤快速」と呼ばれ大ヒット車輌となりました。

マイナーチェンジは行われたものの、モデルチェンジは一切行われず14年間販売されつづけ販売台数は21万台以上といわれています。大ヒット車輌となったアドレスV100ですが搭載していた2ストロークエンジンは厳しくなった環境規制に適合することができず販売終了となりました。

そのアドレスV100の後継機として誕生したのがアドレスV125です。環境性能に優れた4ストロークエンジンを搭載し、燃費にも優れ、アドレスV100に比べても加速性能に優れたアドレスV125はまさにアドレスV100の進化系と評価するに値する車輌と言えます。

アドレスV125は2005年に販売が開始され7年後の2012年には売上げ台数20万台を突破し、アドレスV100の記録に迫りました。現在では原付2種カテゴリに多くの車輌がラインナップされ、選択肢の幅が広くなりましたがそれでもアドレスV125は人気の車両として君臨し続けています。

そんなアドレスV125の後継機としてリリースされたのがアドレスV125S。今回試乗インプレッションをお届けするのはアドレスV125Sのリアキャリアをリアスポイラーに換装し、アルミタンデムステップを採用して更にスポーティーな印象を強くしたアドレスV125SSです。

今でもアドレスV125はカタログにラインナップされており、アドレスV125S、アドレスV125SSと共に併売体制をとっていますが、今から買うならどちらの方がいいのか? プライベートでも近所の買い物用にアドレスV125を所有する私が一週間都内の通勤で試乗してインプレッションをお届けします。

まずはアドレスV125SSの装備をチェック

アドレスV125SSサイドビュー

アドレスV125SSサイドビュー


アドレスV125Sと違いアドレスV125SSにはリアスポイラーが装着されています。よりスポーティーな印象は受けますが、一方でリアキャリアが装着されていません。

アドレスV125シリーズにはリアキャリアが装着されており、同車を新車購入するとリアボックスの老舗メーカーGIVIのリアボックスがもれなくついてくるキャンペーンを期間限定で実施していたこともあり日本でのリアボックス人気を盛り上げました。

アドレスV125SSのシート下スペースにはフルフェイスを横向きに収できるトランクスペースがあるとホームページには掲載されていましたので、私のフルフェイスヘルメットを納めてみましたがかなりきつい印象です。当然ヘルメットとレインウエアを同時に収納するのは難しそうです。

通勤快速という用途でいえば、やはりリアスポイラーよりもリアキャリア。そしてリアボックスを装着したいところです。ただし街中では後からリアキャリアをとりはずし社外のスポイラーやバックレストを装着している方を見かけることもありますので好みが分かれるところかもしれません。

便利なポイントとしてはアドレスV125S、アドレスV125SSにはサイドスタンドが標準装備されています。アドレスV125には標準装備されておらずオプション品扱いになっています。

私の車輌には社外のサイドスタンドを装着していますが社外のスタンドの場合スタンドを出したままでもエンジンがかかってしまうなど安全面に問題もあります。

しかし標準装備であれば、もちろんスタンドを出したままでは安全装置がはたらきエンジンがかからないので安心です。

またアドレスV125にはフロントインナーラックはついているものの、コンビニで買い物をした際などに袋をかけておくフックがついていません。アドレスV125S、アドレスV125SSにはどちらも鞄ホルダーが標準装備されており最大積載容量は1.5kg。ちょっとした買い物ならわざわざシートを開けたり、リアボックスにしまったりする手間がありません。

ユーティリティー面ではアドレスV125から大きく進化したアドレスV125Sシリーズ。では実際に街中を走行してみたらどうか? 次のページで詳しく説明します。

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