シンガポール/シンガポールのグルメ・レストラン・屋台

マリーナベイサンズにセレブシェフがカジュアル店

テレビ出演などでも知られるイギリスのセレブシェフ、ゴードン・ラムゼイがマリーナベイサンズにカジュアルな業態の新店舗をオープン。子連れも歓迎、気軽に有名店の味が楽しめるとあって、地元の人にも大人気です。

仲山 今日子

執筆者:仲山 今日子

シンガポールガイド

ついに上陸!スターシェフ・ゴードン・ラムゼイの店はカジュアル仕様

解説

本店はロンドンの金融街「ブレッドストリート」にある

「ミシュランの星を14個持つシェフ」として知られる、ロンドンの有名シェフ、ゴードン・ラムゼイがついにシンガポールに上陸。マリーナベイサンズにカジュアルなスタイルの新店をオープンしました。

セレブリティーシェフの店が立ち並ぶマリーナベイサンズで、数多のミシュランの星を持つゴードンラムゼイが出店、というと、超高級レストランをイメージしてしまいますが、あえてカジュアルな店を展開した背景には、「おいしい料理を肩ひじ張らず、気軽に楽しんでほしい」という思いがあるそう。

そのため、お子様連れのお客様も歓迎。キッズミールがメニューにあるのはもちろんのこと、小さなシェフハットや塗り絵などが入ったキッズセットのプレゼントもあり、ゆっくり食事が楽しめそう。ちょっと大きめのお子様は、食後にキッチン見学をして、自分でアイスクリームを盛り付ける、なんてこともできるんだとか。

解説

バーテンダーとのコミュニケーションを楽しんでもらうとあえてラベルは見せずに並べている

しっかり食事をとるのではなく、ゴードン・ラムゼイが生み出したおいしいバースナックとともに、ぶらりとバーでカクテルを傾けたい。そんなニーズにもしっかり対応。新鮮なフルーツや、天然ハーブのエッセンスなどを使った「ミクソロジー」によるカクテルを、存分に楽しむことができます。予約は2か月先までいっぱいですが、バーは特に予約は受け付けていないそうなので、気軽に立ち寄ることができそうです。

ブレッドストリートキッチンは、本店がロンドンのブレッドストリートに、2号店が香港、そしてこのシンガポールは3店目。


ロンドンで愛されている味を提供

解説

バーでも同じメニューを食べることができる


解説

イギリスといえば忘れてはいけないフィッシュアンドチップス

料理は、イギリスの伝統的なメニューのみならず、ローカルな味わいも取り入れています。まずは、伝統的な料理、フィッシュアンドチップス(26シンガポールドル)は、カリカリの衣の中に、ジューシーで脂の乗った白身魚を閉じ込めた一品。ほろほろとほぐれる優しい質感の白身魚と衣の食感の対比も楽しく、イギリスらしいグリーンピースのソースが、フレッシュな印象を与えます。

解説

シェファードパイ(左)、完成度の高さはやはりセレブシェフの店ならでは

同じく、イギリスを代表する料理、シェファードパイ(38シンガポールドル)。シェファードパイは、マッシュポテトの表面だけがカリッと焼き上げられ、中にはじっくり煮込まれたラム肉が。マッシュポテトのきめ細かさや質感、柔らかなラム肉の食感に、丁寧な仕事が感じられ、ミシュランの店の流れをくむ味だと感じられます。



世界の味覚を取り入れた、シンガポールならではのフュージョンメニューも

解説

「カルパッチョ」の想像の域を超えた繊細な薄さ、スズキのカルパッチョ



解説

シンガポールの調味料も積極的に取り入れている

旅するシェフとして知られ、その土地ならではの味を追求しているゴードン・ラムゼイらしく、オリジナルにアレンジされた料理もいろいろ。
まずは、シンガポールで愛されている調味料、「タマリンド」をきかせたメニュー、タマリンド・スパイスド・チキン・ウィングス(18シンガポールドル)。タマリンドから来る甘酸っぱさに、コリアンダーの香りがアクセント。たれに絡めてあるのに衣がサクサク、中がジューシー。手がとまらない美味しさです。

スズキのカルパッチョ(21シンガポールドル)は、とっても薄くスライスされたスズキが軽やかな印象。アボカドが魚にコクをプラス。ホースラディッシュや生姜がアクセントになっています。

解説

南米の調味料もさらりと使いこなす

世界中から料理のインスピレーションを得ているゴードン・ラムゼイらしく、とってもやわらかくジューシーなひな鳥をこんがりと焼き上げた、ベビー・チキン(34シンガポールドル)には、南米で肉料理によく使われるハーブとにんにくのソース、チミチュリがすっきりしたアクセントとして添えられるなど、国際色豊かで五感を刺激するメニューがそろっています。

おすすめのオリジナルデザート

解説

イギリスの伝統と、ゴードンシェフのオリジナリティーが生きたデザートの数々

デザートは盛り合わせでいただきましたが、特に南国らしいメニューとしては、次の2皿がおすすめ。

パイナップルカルパッチョ、パッションフルーツとココナッツソルベ添え(15シンガポールドル)は、とっても薄くスライスされてフリルのようになったパイナップルが斬新なデザート。ところどころにちりばめられたパッションフルーツが酸味とプチプチの食感を、ココナッツソルベが清涼感をプラス。

バナナトフィープディング(15シンガポールドル)は、もっちりしたバナナのプディング。シンガポールでよく使われる、グラメラカという砂糖にも似た、黒砂糖の濃厚な香りと甘みが素朴な雰囲気をかもし出しています。

料理はどれも、洗練された技術で素朴な味を再現している印象。ランチは毎日17:30までと通し営業、バーは深夜2時までと使い勝手も抜群。覚えておくと、きっと役に立つ貴重なお店です。

<DATA>
■Bread Street Kitchen
営業時間:ランチ 11:30~17:30、ディナー 17:30~22:00(日~水曜) 17:30~24:00(木~土曜)、無休
バー 11:30~25:00(日~木曜)、11:30~26:00(金、土曜)
住所:Bay Level, L1-81,The Shoppes at Marina Bay Sands
電話: +65 6688 5665
アクセス:MRTベイフロント駅直結
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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