コメダ珈琲店の「季節のシロノワール」誕生秘話とは？

「季節のシロノワール」第3弾・Ringoノワールが発売

名古屋喫茶の代名詞・コメダ珈琲店（以下「コメダ」）。今や全国に約650店舗を展開する、名古屋というより日本を代表する喫茶チェーンです。

このコメダの看板メニューがシロノワール。ほかほかのデニッシュパンにひんやりソフトクリームが乗り、さらにお好みでシロップをかけて食べるたオリジナルデザートです。

そして、大定番であるこのシロノワールに近年変化が起きています。「季節のシロノワール」として、期間限定バージョンが次々と登場しているのです。

第1弾は2014年12～翌1月のチョコノワール、第2弾は2015年1～2月のキャラノワール。そして第3弾がこの度全国一斉で発売されたRingoノワールです（10月1日～11月23日）。

レギュラーサイズよりも小さいミニシロノワールをベースに、りんごをトッピングし、さらにデニッシュにカスタードクリームをはさみ、仕上げにシナモンパウダー。りんごのシャキシャキ感やカスタードの優しい甘み、シナモンの香りが加わり、シロノワールの味わいがいっそう重層的になっています。

コメダ本部に聞く！「季節のシロノワール」開発の背景

さて、この季節のシロノワールはどのような狙い・意図で作られたのか？　コメダ本部総務部広報担当者にお聞きしました。

「シロノワールのおいしさをもっと皆さんに知っていただきたい、という思いから“季節のシロノワール”を始めました。シロノワールのデニッシュパンはすべて自社工場で生産していて、高品質のマーガリンを生地に練り込み、職人が64層にていねいに折りたたんで作っています。新しいフレーバーをきっかけに、シロノワール本来のおいしさも味わっていただきたいポイントです」（総務部広報担当者）

なるほど。あの分厚いデニッシュにはそんなこだわりが秘められていたのです。続いて、季節限定バージョンの反応・反響について尋ねました。

「おかげ様で全国的に好評で、通常のシロノワール、ミニシロノワールよりも多くご注文いただいている店舗が多いです。特に新規出店の多い東西のエリアでは、シロノワール初体験のお客様も多く、よくご注文いただいています。SNSなどで発売前から“待ち遠しい”などの書き込みを多く見かけ、発売後も“シナモンとりんごの組み合わせが最高！”“中のカスタードがおいしい”などたくさんの投稿があり、拡散していただいています」（総務部広報担当者）

新メニューやキャンペーンを次々仕掛ける“攻め”のコメダ

もともとコメダはメニューラインナップもサービスも不動で、季節メニューやキャンペーンは行わないのが特徴のひとつでした。しかし、名古屋・愛知以外での出店も目立つ近年は、新メニューや期間限定のキャンペーンなども積極的に仕掛けるようになっています。「季節のシロノワール」は、そんな最近のコメダの“攻め”の姿勢を象徴する一品といえるのです。

冬には昨シーズン大好評だったチョコノワールの第2弾も発売予定。季節のシロノワールでコメダの新しい魅力を味わってみてください。

□ コメダ珈琲店ＨＰ
※記事中の情報・価格は2015年10月取材時のもの。価格は税込。