子育て/児童虐待

「溺愛と甘やかし」「しつけと虐待」微妙な違い

子育てをしていると誰でも悩む「溺愛と甘やかし」「しつけと虐待」の微妙な線引きについて、今一度頭の中を整理してみましょう。

執筆者:おおた としまさ

「溺愛=受け入れる」「甘やかし=押し付ける」

溺愛はいいけど、甘やかすのはダメといわれます。でも、その境界線、難しいですよね。
甘やかすとは、子供が自分で乗り越えるべき障害を、親が勝手に取り除いてしまうことです。そうやって成長の機会を奪ってしまうことです。親が自分の心配な気持ちを子供に押しつけてしまうことです。
「溺愛と甘やかし」「しつけと虐待」の微妙な線引きとは?

「溺愛と甘やかし」「しつけと虐待」の微妙な線引きとは?

一方、溺愛はひたすら愛することです。子供自身が愛されていることを強く感じられるように、全身で愛を表現することです。子供の存在をまるごと受け入れることです。まさに目に入れても痛くないということです。

「押しつける」と「受け入れる」。まるで正反対の言葉なのですね。

親が「この子にはこれはできないから私がやってあげよう」と現状の子供を否定してでしゃばることが甘やかしです。「これをしてあげれば子供はよりよく育つ」と、ポジティブな気持ちから生じる行為は溺愛です。

では、たとえば、子供が落としたものを親が拾ってあげるのは溺愛でしょうか、甘やかしでしょうか。もし親が「誰かが落としたものを拾ってあげるやさしい子になってほしい」というポジティブな願いをもとにそうしたのなら、溺愛です。

でももし親が「あら○○ちゃんったらしょうがないわねぇ。私がいなきゃなにもできない」というネガティブな気持ちをもとにそうしたのなら、甘やかしです。

何をするかではなく、どういう気持ちでするかが、溺愛と甘やかしを分けるのです。

次ページでは「しつけと虐待の違い」について考えます。
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