輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入クロスオーバーモデルの選び方 ジャンル別に解説(2ページ目)

趣味のあり方や生活スタイルが多様化、クルマもスタンダードなキャラ分けだけでは成立しづらいマーケットになっている現代。 “いいとこ取り”をしたデザインや性能のクロスオーバーモデルが増えている。今回は比較的新しい、ハッチバック/ ワゴン×SUV、セダン×クーペ、セダン×ワゴンのオススメを紹介する。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

人気のハッチバック/ステーションワゴン×SUV

メルセデス・ベンツGLAクラス

メルセデス・ベンツGLAクラス。エントリーモデルのAクラスをベースに、可変トルク配分型4WDや、急勾配で車速を自動制御するDSRなど走破性も高められている。価格は351万~753万円


今、最も人気のあるクロスオーバーは、やはりSUV系要素をハッチバックやワゴンと融合させたスタイルのモデルたちだ。

なかでもハッチバック(欧州B&Cセグメント)とSUVが融合したコンパクトSUVクラスが全世界的に流行っている。普通のハッチバックスタイルでは飽き足らなくなった人たちが、こぞってコンパクトSUVに目を向けはじめた。オフロードなど走る機会がまるでないにも関わらず、ということからすれば、完全にファッションである。もちろん、クルマ的には少々の荒れ道なら走りきる性能を有している。

VW クロスup!

全長約3.5mのシティコミューター、up!にSUVルックを施したのがVW クロスup!。バンパーやルーフレールなどに加え、車高を10mm上げることで個性的なスタイルに。価格は194万円


VWのクロスup! やクロスポロはその最も分かりやすい例で、ハッチバックスタイルをほぼそのままに、サスペンションまわりを改良することでSUVスタイルにみせている。

ミニ クロスオーバー

ミニとして初の4ドアモデルがミニクロスオーバー。ファミリーユースにも使えるサイズに仕立てられている。価格は275万~477万円


その名もミニクロスオーバーは、スタイリング的にみると単独の車種で、通常のミニよりサイズ的にも大きい。5ドアのみならず3ドアのペースマンを用意するなど、ユニークな存在。
ルノー キャプチャー

ルノーの新デザイン戦力を取り入れたスタイリッシュなキャプチャー。FFのみとなり、価格は256.9万~267.2万円。最低地上高のアテプやボディ下部のプロテクターでSUVテイストを高めている


Bセグメント相当でオススメはルノーキャプチャーだ。なんといっても存在感あるスタイリングと小気味のいい走りが魅力。カラーリングもユニークで、いかにも“輸入車らしい”。

Cセグメントなら、メルセデス・ベンツGLAクラスを推す。新世代ディーゼルを積むボルボV40クロスカントリーも捨て難いが、クルマとしての完成度ではGLAクラスが完全に上をいく。

VW ゴルフオールトラック

“クロスオーバー4WDステーションワゴン”のVWゴルフオールトラック。ゴルフヴァリアントの実用性はそのままに、車高を25mm高めるなどSUVテイストを取り入れた。価格は347万~367万円


ステーションワゴンとSUVとが融合したグランドワゴン系も根強い人気を保っている。アウディのオールロードクワトロ系が有名だが、ここではあえて、サイズ的にも価格的にも手頃でかつ、走りにも期待できるVWゴルフオールトラックをイチオシとしておこう。

次のページでは、流行りの“4ドアクーペ” セダン×クーペについて

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