お金美人のすすめ/お金美人のすすめ

今年の自由研究は!お金、株、年金!

夏休みは子ども向けの「お金講座」があちこちで開催されます。1億円をだっこしたり、株の上場をした会社が記念撮影をする場所に行けたり、お父さんより年金に詳しくなったり!子どもの自由研究だけでなく、大人も勉強になります。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

  • Comment Page Icon
自由研究におすすめの、子どものお金の講座。いずれも、2015年にガイド山口が小学4年生の子どもと参加したリポートです。

りそなキッズマネーアカデミー

おみやげもいっぱいです!

おみやげもいっぱいです!

最初に訪れたのは、りそな銀行が主催する「りそなキッズマネーアカデミー」です。毎年りそな銀行の全国の支店で開催されています。募集が6月中と早いので、ブックマークをつけておくか、りそな銀行に口座を開設してメルマガを受信すると、お知らせが来ます。

支店によって、高学年を対象にした一日コースや、低学年を対象にしたコース、親子コースを開催するところもあります。私が申し込んだのは、4年生の子どもが参加できる、九段下支店のコース。支店の行員のみなさんが、業務時間が終わってボランティアで開催します。集合時間に連れて行って、子どもを預けることも出来ますし、親も一緒に見学することも出来ます。私は途中から参加しました。

まずはお金と銀行の役目を学びます。

「お母さん、銀行の役目は為替(かわせ)、お金を預かる、貸すなんだよ」と難しいことを覚えていました。為替というと、外国為替(がいこくかわせ)=FXというイメージがありますが、ここで学んだのは、内国為替。つまり、現金を使わないでお金を送る方法のことです。

続いて、銀行の見学。窓口から、ATM、金庫、貸し金庫なども見学できたようです。もちろん、撮影禁止。最後は1億円とご対面!

「金庫は、ろうやみたいになっていて、丸い船のハンドルみたいなのが扉についていて、お金は入っていないんだって。貸し金庫はお金が入っているって」
「1億円をだっこしたよ。束になってて、これくらいの大きさで、こうやって」

テレビなどで見る、アクリルの箱に入って、手だけが入れられる展示用のお札ではなく、何もない、お札の束!日本銀行のサイトに、1億円があったので見てみると
「これこれ!!!」

新札は約10キロですから、持ち上げる子もいれば、だっこする子もいてみんなうれしそうだったそうです。そりゃそうですよね。ちなみに、会社員の男性の平均生涯給与は2億円くらいですから、お金の重みがわかるとは、このことですね。

後半は、班対抗のゲームをします。
ここから私も見学しました。ライフイベントがベースになっていて、人生ゲームのようなゲームです。

「株は成功すると、どっか~んともうかるけど、失敗するとどっか~んと減るんだよ。株で失敗したけど、生命保険があったからそれをお金にして生き返ったよ~」
なんともリアルな感想です。

この後、修了証とおみやげをもらって終了。始まりと終わりには、「起立、礼、着席」という掛け声もあって、本物の授業のようでした。おみやげにもらった、キャラクターのネコ「りそにゃ」のおこづかい帳がとてもよく出来ています。

「今月は節約月間にするんだ、敬老の日までに500円貯めてプレゼントする!」と、張り切っております。

さあ、次は「どっか~んともうけたり、損したりする」と教えてもらった株について、学びます。本当は、どういう目的で作られて、どんな役目があり、どれくらいどっかんどっかんする物なのでしょうか?

シェア先生の親子経済教室

東京証券取引所主催のイベントです。
テレビでよく見る場所ですよね

テレビでよく見る場所ですよね



まず、私達の豊かな暮らしと、国や会社のつながりを学びます。私達の豊かな生活を支えてくれているのは、必要な物やサービスを提供してくれる「会社」があるから。国は安心、安全なサービスを会社に作ってもらって、公共のサービスとして提供します。

ここで、その会社がお金を集めるための手段として、「自分の貯金を使う」、「銀行から借りる」、「株式を発行する」という株のお話を学びます。株式とは、資金調達手段で、400年の歴史があること。株主の魅力とリスクについても説明を受けます。リスクについては、わかりやすい説明でした。簡単に言うと

「もし、会社を作ろうと思ったら、工場を作ったり、人を雇ったり、しなければなりません。みんなでお金を出し合えば、少しずつのお金で出来ます。万が一、会社が倒産しても、株主は、有限責任です。出した少ないお金はなくなりますが、借金を返済しなくてもいいので、それ以上の損はありません」
上場できたらここで記念撮影!

上場できたらここで記念撮影!



つまり、会社のオーナーになろうと思うと、時間、資金、経営能力などが必要でだれでもできるものではありません。ところが、「こんな会社があったらいいな~」と思った会社と同じ会社があれば、株主になることで、その会社を応援することができます。

残念ながら、会社がうまくいかなかったとしたら、最初に買った株価は下がるかもしれませんが、損失は限定されます。追加でお金を払うことは、普通の株の売買ではありません。損ばかりでなく、メリットとして株価が上がること、配当金や株主優待がもらえるメリットもあります。

お話だけでなく、お菓子会社を作る夢を持った女の子のDVDを見ることで、理解は深まります。

この後、株を売買している、東京証券取引所のテレビによく出てくるアローズを、私も初めて見学しました。上場した会社の記念撮影をするところで、私も記念撮影。

株式ゲーム、優秀者は表彰されます!

株式ゲーム、優秀者は表彰されます!

後半は、株式を売買するゲームをします。実際にこんなニュースが出た時は、株価がどうなったかの解説もあり、これから株式投資デビューする大人もとても参考になります。株というと、「大もうけしたり、大損したりするもの!」というイメージが大人でも強いものです。特に女性は「元本割れ、危険、ギャンブル」という三大ネガティブイメージを持っている人が多く、是非、親子で参加して本当の株式投資について学んでいただきたいイベントです。

東京証券取引所のFacebookページ
を「いいね!」しておくと、東証のいろいろなイベントやセミナーのお知らせがわかります。
最後は、年金についてお勉強しました。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます