株主優待/高利回り株主優待ランキング

急落の今こそ狙いたい10万円以下の株主優待ベスト3

日本株は大きく調整しています。株価が下がれば株主優待銘柄を拾うチャンスとも考えられます。今回は10万円以下で購入可能な株主優待銘柄のうち、ガイドが選ぶベスト3銘柄をご紹介したいと思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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急落の今こそ狙いたい10万円以下の株主優待ベスト3

株価下落時は株主優待銘柄を拾うチャンスにも。お得な優待銘柄をチェックしておきましょう!

株価下落時は株主優待銘柄を拾うチャンスにも。お得な優待銘柄をチェックしておきましょう!

2014年12月29日にベストオブ株主優待銘柄2014ということで、実質的な利回りはもちろん、利用しやすさも加味した2014年の株主優待ベスト3銘柄をご紹介しました。ベストオブ株主優待銘柄2014、買ってたらどうなった?でもご紹介したように、これらの銘柄はその後、大きく上昇しました。

さて、2015年も8月上旬までは堅調に上昇を続けてきた日本株ですが、ここに来て大きく調整しています。今後の株価はまだ予断を許さない状況ですが、もしも株価が今後回復していくのであれば、株価の急落は株主優待銘柄を買うチャンスと考えることもできると思います。

そこで今回は10万円以下で購入可能な株主優待銘柄のうち、実質的な利回りはもちろん、利用しやすさも加味した、ガイドが選ぶベスト3銘柄を選出しましたのでご紹介したいと思います。

※利回りを計算する上での株主優待の評価方法は、額面として記載されている数字を参考としています(一部ガイドが推定)。予想配当+予想優待利回りはあくまでも参考としてご覧ください。(2015年8月31日の終値で計算しています)

それでは、第3位から順にご紹介していきましょう。

第3位 三光マーケティングフーズ(東証2部<2762>)

予想配当+予想優待利回り:8.3%

【2015年8月31日株価】 920円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=9万2000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 16円
【株主優待権利確定月】6月末日、12月末日
【優待内容】同社店舗で利用可能な優待券 (※詳しくは同社HPをご確認下さい)


第3位は三光マーケティングフーズ<2762>、低価格居酒屋の「金の蔵Jr.」や焼き牛丼の「東京チカラめし」などを展開している企業です。今回は100株を購入し、3000円分の優待券を年2回(合計6000円分)獲得したケースを想定しています(つまり、株主優待は6000円で評価し、利回り計算をしています)。ちなみに同社の場合、200株を購入した場合でも、もらえる優待券はそのまま2倍となります。

同社のこれまでの業績を振り返ると、主力の低価格居酒屋が低価格ブーム終焉で厳しい状況の上、焼き牛丼も競争が厳しく、2013年6月期より赤字転落となり、2014年6月期は大幅な赤字を計上しました。2015年6月期も特別損失として5億8800万円を計上したことから純利益は予想以上の赤字となっていますが赤字額は大幅に縮小。また、居酒屋業態の店舗改装、業態転換の実施の効果等により、売上、営業利益、経常利益は計画を若干上回って着地し、経常利益は黒字転換しています。2016年6月期は各段階の利益共に黒字転換を計画。もちろん競合の激しい飲食業界のことですから、リスクはありますが、最悪期は脱出したとの見方もできると思います。

株価は概ね900円前後で推移しており、株主優待の権利落ちに向けて上昇しては権利落ち後に下落する値動きを繰り返しています。8月25日の急落では一時803円まで下落しましたが、その後、すぐに900円より上に戻してきています。できれば900円前後、慎重にいくなら急落したところがあれば、そこを狙って買っていくようにすると良いのではないかと思います。

第2位 ダイドーリミテッド(東証1部<3205>)

予想配当+予想優待利回り:9.8%

【2015年8月31日株価】 508円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=5万800円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 15円
【株主優待権利確定月】 3月末日
【優待内容】同社関連商品(※詳しくは同社HPをご確認下さい)


第2位はダイドーリミテッド<3205>です。中堅アパレル企業で、主力ブランドは「ニューヨーカー」、「ブルックスブラザーズ」です。その他、不動産賃貸も手がけており、これが安定収益源となっています。

今回は100株を購入し、3500円相当の同社関連商品を獲得したケースを想定しています(つまり株主優待は3500円として評価し、利回り計算しています)。

業績ですが、円安による海外製造コストの増大や、競合激化から2014年3月期に赤字転落となり、2015年3月期も営業利益は赤字が続いています(有価証券売却益などの特別利益の計上で純利益は黒字)。ただし、経営体制の抜本的な改革を進めており、2016年3月期は通期で黒字転換予想となっています(なお、第1四半期は売上は3.3%増と伸びたものの、各段階の利益は赤字が拡大しています)。

業績面にはやや不安は残りますが、ここ1年ほどの株価推移を見ると基本的には500円前後での推移となっています。そして、同社も株主優待の権利確定に向けて上昇し、確定後に調整する傾向がありますので、できれば株価が下がったところで拾い、次の権利確定に向けて保有していくのは面白いと思います。

第1位 エム・エイチ・グループ(東証ジャスダック<9439>)

予想配当+予想優待利回り:11.4%

【2015年8月31日株価】 290円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=2万9000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 3円
【株主優待権利確定月】12月末日
【優待内容】「モッズ・ヘア」サロンでご利用できる優待券(※詳しくは同社HPをご確認下さい)


今回の第1位はエムエイチグループ<9439>です! 美容室モッズヘアを展開し、台湾や韓国にも積極展開しています。今回は100株を購入し、「モッズ・ヘア」サロンで利用できる優待券を3000円分獲得したケースを想定しています(※)(つまり、株主優待は3000円で評価し、利回り計算をしています)。「モッズ・ヘア」サロンを定期期に利用している(利用できる)人なら是非利用したい株主優待です。

※優待券の利用は、「モッズ・ヘア」サロン(一部のサロンを除く)において、5000円(税抜)以上のサービスを受けた場合に限ります。詳しくは同社HPをご確認下さい。

2015年6月期の業績は競合が厳しいことや不採算店を閉店したこと、特別損失を計上したことなどから減収減益となっています。ただし、2016年6月期は大幅増収増益を計画しています。

一方、株価は270円~300円での推移となっており、こちらも配当権利落ちに向けて上昇し、権利落ち後に大きく調整する修正があります。できれば270円前後で拾うことができれば良いと思います。

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。

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