窓・サッシ・玄関ドア/窓リフォーム[通風・採光]

窓リフォーム成功のコツ、適材適所のサッシ選び

窓リフォームする際には、ガラスの性能はもちろん、デザインや取り付け位置、方位にもこだわることで、暮らしがもっと快適になります。部屋の居心地は窓次第!適材適所のサッシの選び方をご紹介します。(2017年改訂版、初出:2015年9月)

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

窓は光や風、熱の出入り口です。リフォームの際にはガラスの性能や、取り付け位置、デザインにもこだわりましょう。方位別サッシの選び方のコツや、おしゃれな空間づくりに役立つ窓など、窓リフォームのコツをご紹介します。

快適に暮らしたいなら、方位の特性に合わせたサッシ選びを
窓リフォームのコツ-1

東西南北、窓は方位によって光や風、熱の出入りの仕方が大きく変わります。窓リフォームの際には、方位の特性に合わせて選ぶことで、今よりもっと快適に暮らせるようになります。

東向きの窓リフォームのコツ

寝室の窓

東向きの窓があると気持ちいい朝が迎えられる。ただし夏の日差し対策も忘れずに。

東向きの窓からは朝日が入ってきます。朝の時間によく使う部屋はたっぷり光を取り込めるよう窓リフォームの工夫をしておくと、毎日が気持ちよくスタートができます。

例えば毎朝お弁当や朝食作りがあるなら、キッチンを東側に向け、窓を大きく取るようにすると、明るい朝の陽ざしの中で気持ちよく炊事ができます。

東向きの窓は、寝室や子ども部屋にも向いています。朝日は体内時計をリセットしてくれる効果があるので、毎朝はつらつと起きられるようになります。

ただし早朝からかなり強い日差しが入ってくるので、寝坊な人には辛いことも。寝室に東向きの窓がある場合は、タイマー付き電動シャッター取り付けの窓リフォームしておくと、朝起きる時間に合わせてシャッターが開き、日差しと共に起きることができるようになります。

もちろん、夏の遮熱対策も忘れずに。ガラスを断熱と遮熱性能を兼ね備えたエコガラスに入れ替える窓リフォームをするだけでも、朝が快適になります。

 

西向きの窓リフォームのコツ

西向きの窓は、徹底的に西日対策をするのが快適に暮らすコツです。夏に家の中に西日を入れてしまうと、室内は一気に暑くなります。窓リフォームの際は、忘れずに対策しておきましょう。

基本は、西向きの窓は小さ目にしておくこと。風通し用の窓は、日差しが入りこみにくい低い位置に取り付けておくのがお勧めです。ガラスは東側と同じく、断熱と遮熱性能を兼ね備えたタイプを選びましょう。

和室の窓

低い位置に取り付けた窓は、優しい光と風の取り込み口になる(YKK AP


西日の太陽の位置は低いので、部屋の奥まで日差しが入ってきます。窓が大きい場合は、外部から窓全体を覆うような後付けのシェードや、断熱雨戸、シャッターを取り付ける窓リフォームで対策しましょう。

南向きの窓リフォームのコツ

リビングの窓

南の窓は光と風の出入り口。フルオープンする大開口の窓にリフォームすると気持ちいい部屋に。網戸は内側につく(LIXIL

南向きの窓は光と風の入り口です。窓を大きく取って、明るく気持ちのいい部屋にしましょう。

引き違いから、フルオープンするフォールディングタイプのサッシに交換すれば、庭やベランダとの一体感が生まれます。

気になる夏の強い日差しは、高い位置から太陽が差し込むので、窓上に庇などの日除けを取り付ける窓リフォームをすることで、遮ることができます。冬の日差しは低い位置から差し込むので、庇があっても大丈夫。太陽光は部屋の奥まで差し込み、明るく暖かい部屋になります。

 

北向きの窓リフォームのコツ

太陽の光が入りにくい北向きの窓は、できるだけ高い位置に取り付けることで、部屋を明るくすることができます。お勧めは天窓の取り付ける窓リフォームです。同じ面積で通常の3倍の明るさがあり、光の量が安定しているので、落ち着いた部屋になります。

北向きの窓は結露対策も忘れずに。窓の断熱性能を上げることで結露を防ぐことができます。古いアルミサッシの場合は、ガラスの断熱性能だけ上げても、アルミ部分に結露をしますので、断熱サッシへの交換や、内窓を取り付ける窓リフォームがお勧めです。

バス窓

北向きの窓は結露対策を忘れずに。内窓は寒さを防ぐので浴室にもおすすめ(三協アルミ


部屋を明るくしたいなら、取り付け位置に工夫を
窓リフォームのコツ-2

部屋を明るくしたい時は、窓の高さに注目してみましょう。低い位置にある窓では、日差しが部屋の奥まで届かないので、部屋は暗くなります。部屋を明るくするコツは、窓を高い位置に取り付けることにあります。

トップライト

高所のランマ窓や天窓は部屋を明るくするのに効果的(LIXIL)


窓の高さを高くするだけでなく、高所の壁に採光用ランマ窓を取り付ける、屋根に天窓を取り付けるなどの窓リフォームも、部屋を明るくするのに効果があります。ただし天窓は北面に付けるのが原則です。それ以外の方位は、光が入りすぎて、夏に暑くなりますので注意して下さい。

塀などで、光が遮られて部屋が暗い場合は、障害物が無い壁面のできるだけ高い位置に窓を取り付けてみましょう。

また内装にも工夫を加えると、部屋は更に明るくなります。お勧めは光の反射率が高い白いインテリアです。白くつるつるとした壁や床材を選んでリフォームすると、取りこんだ光が部屋全体に拡散し明るさが増します。

風通しよくしたいなら、南北に道筋を作る工夫を
窓リフォームのコツ-3

部屋の風通しをよくしたい時は、風の入口と出口の2か所を確保し、その間になめらかな風の道筋を作ることにあります。

南面ばかりに大きな窓を作っても風通しはよくなりません。入口と出口を意識して、途中に行き止まり無く風が抜けるような、窓リフォームの工夫をしてみましょう。

ベッド窓

採風のために考えられた窓。ガラスで風を受けとめ室内へ流し、もうひとつの窓から抜ける道筋を作る(三協アルミ)


風通しには、窓リフォームだけでなく、家の中の道筋を作ることが肝心です。室内窓や取り付け位置の工夫で風通しをよくするリフォームのポイントは下記に詳しくまとめてありますので、あわせてご覧下さい。

おしゃれにしたいなら、色やデザインにもこだわる
窓リフォームのコツ-4

窓のデザインを変えると、室内のインテリアは一新します。窓は機能だけでなくデザインも進化、よりモダンにおしゃれになっています。

窓

FIX部はフレームレス、スライディング窓と組み合わせておしゃれに。グッドデザイン賞受賞(LIXIL)


リフォームでは、他の既存窓とのバランスを考える必要がありますが、アクセントとして楽しむのもあり!機能だけでなくデザインも楽しみましょう。

窓から入ってくるのは、光や風ばかりではありません。景色を楽しむピクチャーウインドウを作るフォームのコツは下記でご紹介していますので、ご覧になってみて下さい。 【関連記事】


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