ドラマ/ドラマ関連情報

男のロマンと憧れと ぼくたちの好きな探偵ドラマ

探偵ドラマには刑事ドラマとは違う魅力があります。いくつかの要素を考えていくと探偵ドラマには男のロマンと憧れが大事な要素になるようです。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

探偵ドラマには刑事ドラマとは違う魅力があります。いくつかの要素を考えていくと探偵ドラマには憧れとロマンが詰まっているようです。


ファッション、音楽、小道具、細部にまでこだわる世界観

『探偵物語』や『俺たちは天使だ!』の主題歌を担当したSHOGUNの クールで新しい世界は今も色あせることがありません。登場人物たちの個性的なファッションも大きな魅力の探偵ドラマ。

『探偵物語』の主人公である工藤俊作(松田優作)は派手なシャツにサスペンダーと帽子で古いベスパを乗り回す姿が作品のモダンな雰囲気を生み、『私立探偵濱マイク』では、主人公の濱マイク(永瀬正敏)のアクセサリーや愛車がヨコハマのディープな世界観を表現しました。

自由な生き方と人間愛の深さ

組織で生きることが苦手で、社会に対しどこか斜めに構えた人物たちが織りなす物語が探偵ドラマ。一見自由気ままに見えますが、実は誰よりも正義感が強く、誰よりも愛情深いからこそ、相手の立場に立って考えることができます。優しいからこそ、効率を優先し小さな事件を切り捨てる大きな組織に属さないようです。

『傷だらけの天使』は謎解きのドキドキ感より人間の不器用さを描いた作品。社会と歯車がかみ合わない焦燥感やアウトロー的人間を軽く表現する空気感は当時の社会を驚かせました。独特の世界観を描く様々な試みが一つのスタイルを生んだと言えるでしょう。

ユーモアを忘れない

ハードで危険なミッションが多い探偵ドラマですが、そのヘビーな内容を軽いタッチで描くという絶妙なバランス感が心憎いところです。軽いタッチを支える上で大切な要素の1つが個性的すぎる登場人物のユーモラスな言動です。

『探偵物語』の女性陣や『リバースエッジ 大川端探偵社』に登場する探偵社の受付嬢、メグミのサラリとしたお色気はドラマに楽しいスパイスを効かせていますし、『浅見光彦』シリーズでは、必ず、主人公浅見光彦を冒頭で犯人ではないかと疑う地方の刑事が登場し笑いを誘います。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます