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ヤマハの三輪バイク トリシティ試乗インプレッション

ヤマハの三輪バイク「トリシティ125」を一週間都内の通勤で使用してインプレッションをお届けします。元AKB48大島優子さんのCMでも話題となり、「フロント二輪」という独特のレイアウトに注目が集まっています。はたしてトリシティ125の乗り心地とは?

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

リアではなくフロントが二輪のバイク トリシティ125

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トリシティ フロントビュー


ピザなどの配達に使われるホンダのジャイロシリーズはリアに二つのタイヤが装着されている三輪バイクです。しかしヤマハが2014年9月10日から発売したトリシティ125はフロントに二つのタイヤが装着されている三輪モデルです。

世界的に見ればピアジオが販売するMP3シリーズがフロント二輪の三輪バイクですが、国内でフロント二輪のバイクが発売されたのはヤマハのトリシティ125が初となります。

トリシティ125はLMW製品の第一弾としてヤマハがリリースしました。LMWとはリーニングマルチホイール(Leaning Multi Wheel)。前後二輪のバイクのように旋回方向に車体を倒して走行する車輌の事をいいます。

ピアジオMP3が自立するのに対して、トリシティ125は自立しません。この事実を聞いたときに「え?じゃあわざわざフロント二輪にするメリットってなに?」と思った関係者は私だけではないはずです。

また今回トリシティ125を販売するにあたり元AKBメンバーで女優の大島優子さんをCMキャラクターに採用したことも大きな話題になりました。

トリシティ125の商品紹介ページを見るとトップに大島さんの写真が掲載されています。これは極めて異例の事で、車輌の紹介に芸能人を起用することは二輪業界ではほとんどありませんでした。

二輪のCMをテレビで見ること自体珍しいのですが、CM内の大島さんのトリシティ125を見た際に発する「ナニコレー?」というセリフも話題になりました。それでは今回もトリシティを都内の通勤で一週間試乗してインプレッションをお届けします。

まずはトリシティ125の装備をチェック

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トリシティ サイドビュー


まずはトリシティ125の装備をチェックしてみました。原付2種クラスのスクーターにとっては大事なシート下スペースは20L。ホンダのPCXが25L、ヤマハのシグナスXが31Lなので原付2種クラスとしてはトリシティのシート下スペースは広くありません。

また原付2種クラスのバイクだとハンドル下にちょっとした小物入れスペースがあることも多く、その中にはアクセサリーソケットが装備されていることもありますが、トリシティ125はありません。コンビニフックがかろうじてついていますが、ステップボードもあまり広くないのでコンビニフックに荷物をかけると足に当たってしまいます。

ブレーキシステムにはUBS(ユニファイドブレーキシステム)を採用。本来は左のブレーキレバーを握るとリアブレーキのみが作動しますが、同時にフロントブレーキもバランスよく効力を発生させるシステムです。

上級者ともなれば、フロントとリアのブレーキは独立していた方が車体をコントロールしやすいのですが、UBSは初心者にとっては非常に扱いやすくエントリーユーザー向け車輌にはピッタリのシステムといえます。

シートは比較的座面が広い為に安定感のある座り心地です。しかし、その反面どうしても着座時に足が外側に広がってしまうために足つきが悪くなります。シート高は780mmと決して高いわけではないのですが、数値ほど足つき性のよさは感じられません。

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