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日経平均は軟調でも好調なベストバイ50銘柄

軟調な相場展開が続く日本の株式市場ですが、ファンダメンタルの優良な銘柄は好調です。中国株急落などで更に不安定さを増す日本の株式市場ですが、こんな時こそ高ファンダメンタル銘柄を仕込むチャンスと思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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日経平均は軟調でも好調なベストバイ50銘柄

力強い上昇を続けるベストバイ50銘柄!

力強い上昇を続けるベストバイ50銘柄!

ギリシャ問題にようやく目処がついたところですが、今度は中国株急落や中国の経済減速から来る深刻な商品安が投資家マインドを冷やしています。これに加え、米国では第2四半期の決算発表が行われていますが、ドル高と商品価格の下落が足枷となり、思わしくない決算が続いていることも相場に影を落としています。

このように世界的にリスクオフ志向が高まっていることから、世界的に株価は調整気味に推移し、為替も円高に推移しています。これに加えて日本の要因で少し気になる点が2つあります。

1つは、2015年6月の貿易統計速報です。6月の貿易収支は690億円の赤字だったのですが、前年同月の8341億円の赤字から大幅に減少しました。原油価格の下落に伴いエネルギー輸入額が減少する一方で、円安によって輸出の円換算額が増大していることが原因です。これで2015年1-6月の貿易収支は前年同期比約77%減の1兆7251億円となりました。

つまり、実需のドル買いは大きく減少しているということです。これはドル円レートの円安への勢いが削がれることに繋がります。もちろん日米金利差の開きがありますので、急に円高に向かう公算は低いと思われますが、今後さらに貿易赤字が縮小し、黒字に転換していくようであれば、為替が円高気味に戻してくる可能性があるので要注意です。

もう1つはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2015年3月時点のポートフォリオの内容です。日本株はポートフォリオの25%を占めるように買い進まれていたわけですが、2015年3月時点で既に22%まで買い進められていました。ということは、そろそろGPIFの買いも終盤に差し掛かっていると言うことだと思います。

日経平均は軟調でも好調なベストバイ50銘柄

このように為替が円高気味に推移し、需給的にも思わしくないニュースが出ている中で日経平均も軟調な展開となっています。もともと最近の日経平均の動きはやや微妙です。たとえば、7月13日(月)の週の値動きを見てみると、確かに週間では4.4%の上昇となっていますが、14日(火)~17日)金)の値動きは、連日、前夜のシカゴ日経先物が上昇した結果、前日終値よりも高値で寄り付き、そして日中は殆ど動かないという形となっていました。

つまり、日本の株式市場であるにも関わらず、日中は全く動かず、日本が閉まってから夜の米国で、日経平均(先物)が連日活発に動き、そして彼らが寝ている東証の取引時間は、相場お休み状態となったような値動きと言うわけです。本来、暴落後に数多く出てくる戻り売りをこなして上昇してこそ、下がりにくい強い地合いが形成されるものですから、株価は上昇し弱い地合いとなっていた日本株でした。

そして実際のところ、米国の第2四半期の決算が思わしくなかった7月21日(月)の週に日経平均は弱い動きとなりました。しかし、このような弱い相場にある中でも力強い実績!日本株ベストバイ50銘柄15年7月最新版でご紹介したような高ファンダメンタル銘柄は強い動きとなっています。
軟調な地合いの中でも強い動きを見せるベストバイ50銘柄!

軟調な地合いの中でも強い動きを見せるベストバイ50銘柄!

上記はベストバイ50銘柄(=1位~50位)を含む、独自の高ファンダメンタルランキングの順位グループ別の、7月1日(水)の始値から7月24日(金)の終値までの累計騰落率です。同期間、日経平均は1.4%の下落となっているにもかかわらず、ランキンググループ1~50位の累計騰落率は268.0%に達しており、50銘柄中17銘柄が10%以上の上昇となっています。このランキングは、独自で毎月、業績見通しや利益率、アナリストのカバー数や株価推移などを指数化して作成し、上位銘柄を抽出しているのですが、ランキング上位銘柄の優勢は明らかです。

現在、日本株は中国株の急落によって不安定な状況が続いています。しかし、そのように外部要因によって大きく下がったところは日本株ベストバイ50銘柄のような高ファンダメンタルの銘柄を拾う好機とも言えると思います。

参考:日本株通信

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