歴史マニアにはたまらない！仏教遺産の町、大同の魅力

天空の寺、巨大な石仏……歴史遺産の宝庫・大同

内モンゴルと河北省に隣接する大同は、世界遺産の雲崗石窟ほか、懸空寺など数多くの歴史的文化遺産のある中国有数の観光スポットです。しかも、北京から列車で約6時間とアクセスがよく、多くの観光客で賑わっています。

大同の町は中国の戦国時代（紀元前403年～紀元前221年）、今から2400以上前に作られたといわれています。その後、南北朝時代、北魏の道武帝の時代にこの地に遷都し、大同は、中国北部の政治・経済・文化の中心地として栄えました。北魏は仏教を信仰する国家であり、その庇護のもと、雲崗石窟をはじめとする数々の仏教遺跡が作られたわけです。

大同へのアクセス

■空路
国際便は飛んでいないので、北京や上海からの乗り継ぎとなります。ただし、便数が多くありません。大連の飛行場「大同倍加造空港」は、大同市内中心部から約17キロのところにあります。市内とを結ぶエアポートバスは、大同賓館が発着地で片道10元、所要時間約40分。タクシー利用の場合は、片道約60元です。

国内就航便（週）
北京首都（7便）、北京南苑（7便）、上海浦東（5便）、広州（7便）、長治（7便）、重慶（4便）、太原（14便）

■鉄道
大同駅は、市内北部に位置しており、公共バスで気軽に移動できます。

大同駅

• 北京　1日6本　所要約6時間
• 広州　1日1本　所要約36時間
• 天津　1日4本　所要約8時間半
• 青島　1日1本　所要約18時間半
• 太原　1日6本　所要約5時間半
• 張家口南　1日16本　所要約2時間半
• 石家荘北　1日1本　所要約8時間
• 済南東　1日1本　所要約13時間半
• 安陽　1日2本　所要約13時間
• 平遥　1日4本　所要約7時間半
• フフホト　1日7本　所要約4時間
• パオトウ　1日9本　所要約6時間半

■長距離バス
大同には、大同バスターミナルと大同新南公路バスターミナルの2つがあります。本数が多く、所要時間も北京へ片道4時間半と短いので、とても便利です。

大同バスターミナル
4～10月のみ運行

• 北京　8～17時の間に6便　4時間半
• 張家口　7～15時半の間に6便　3時間半
• フフホト　7時20分～16時20分の間、1時間毎1便　3時間半
• パオトウ　6時40分、9時、11時発　6時間

大同新南公路バスターミナル
4月中旬～10月上旬は定期運行、オフシーズンは不定期運航になる

• 北京　8時40分～16時までの間、1時間毎1便　4時間半
• 太原　6時50分～18時半までの間、20分毎1便　3時間半
• 応県　8時～18時30分までの間、30分毎1便　2時間
• 五台山　8時40分、14時30分発　4時間半

春夏秋がベストシーズン！大同の気候
 

標高1000メートルの黄土高原に位置する大同は、砂漠性気候のため、夏は30度を超す高温でもカラッと快適で、冬はマイナス10度を下回り、強風が吹きすさぶ極寒。そのため、冬はオフシーズンとなり、観光客でにぎわうのは春夏秋です。