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【体験】Googleが実践する注目のマインドフルネスとは

誰もが認める世界的IT企業のGoogle。日本では2015年「働きがいのある会社」(Great Place to Work)ランキング1位にも選ばれている。今回はGoogleの社員がビジネスで成果をあげているだけではなく、精神的にも豊かに働けている秘訣を独自の研修プログラムから探る。

小寺 良二

執筆者:小寺 良二

ライフキャリアガイド

世界中で最も社員の「心のケア」に取り組む企業

Googleと言えば世界No1.の検索エンジンを開発した企業で、一流のITエンジニア集団というイメージを持つ人も多いだろう。新しいサービスを次々と世に生み出すその創造性は1人1人の社員が日々いかにクリエイティブに働いているかの証でもある。

なぜ世界中のGoogle社員は楽しそうに、イキイキと働けるのだろうか(実際には大変なことはたくさんあるはずだが)。そこにはGoogleが長年取り組んできた「マインドフルネス」という社員への「心のケア」の活動が大きな影響を持っているようだ。

マインドフルネスに積極的に取り組むGoogle

マインドフルネスに積極的に取り組むGoogle

「マインドフルネス」とは「評価や価値判断にとらわれることなく、今の瞬間に意識を向ける」という心の状態を目指すことを意味するのだが、現在ゴールドマンサックスやP&Gなど多くのグローバル企業がこの「マインドフルネス」に組織的に取り組んでいる。

Googleは2005年頃からマインドフルネスに関する社内ワークショップを社員に実施。2007年には瞑想などの手法を取り入れた「サーチ・インサイド・ユアセルフ(Search Inside Yourself)」というプログラムを立ち上げて本格的に展開している。

2007年から8年間で5000人以上の社員がトレーニングを受け、世界に5万人いるGoogle社員のうち10人に1人が日々の業務の中で瞑想を実践する規模にまで達したようだ。

「ビジネス」と「瞑想」とは一見まったく関連性がないように感じるが、あのアップルの創業者スティーブ・ジョブズも禅を日常的に行っていたことは有名な話だ。忙しいGoogle社員だからこそ、集中力の向上やストレスの軽減、チームワークや生産性の向上に瞑想を通じた「マインドフルネス」は大きな成果があるようだ。

ではこのGoogleが開発した世界的マインドフルネスプログラム「Search Inside Yourself」とは一体どのような研修プログラムなのだろうか?
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