そんなどんでん返し映画特集。まずは話題作『イニシエーション・ラブ』からいってみましょう!
ラスト5分ですべてが覆される?
『イニシエーション・ラブ』(2015年度作品)鈴木(松田翔太)は静岡にマユ(前田敦子)という恋人がいたけれど、東京転勤になり、美弥子(木村文乃)とも親しくなっていく。でも実は……。
原作は最後の2行でトリックに気付く仕掛けになっていますが、映画は最後の5分ですべてがわかる仕掛けになっています。正直、小説よりも映画の方がヴィジュアルがある分、伏線がわかりやすく、気持ちよくビックリできるかも。
また舞台となっている1980年代の時代を反映した楽曲の数々や、当時の人気ドラマなどの話題は昭和世代には懐かしい。が、そこに謎を紐解くヒントも。「あれ?」と思った箇所があったら覚えておきましょう。それが真相に繋がります。
『イニシエーション・ラブ』は最後まで正統派ラブストーリーですが、××も〇●だったという真相を実に巧みに描き、物語全体がトリッキーな映画なのです。
監督:堤幸彦 原作:乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』(文春文庫刊)
出演: 松田翔太、前田敦子、木村文乃、三浦貴大、前野朋哉ほか
(C)2015 乾くるみ/「イニシエーション・ラブ」製作委員会
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