トラベル英会話

「到達」を表す前置詞toを使いこなすコツ

前置詞の基本の意味をとらえ、さまざまな場面で使いこなせるようになる方法をお伝えする「前置詞シリーズ」。今回は、go to~(~へ行く)といった場面でよく使われるtoを取り上げます。「~へ」といった意味以外の使い方も覚え、前置詞forやto不定詞との違いも身につけておきましょう。

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

toの意味は「~へ」だけではない!

dance to music

「音楽に合わせて踊る」もtoを使う

前置詞toについては、以下のような使い方がよく知られています。

I went to school.
(私は学校に行きました)
I work from nine to five.
(私は9時から5時まで働きます)

これを見ると、toは「~へ」という向きを表す意味を持つように思えますが、実は次のような場面でもtoを使います。

We danced to the music.
(私たちはその音楽に合わせてダンスした)
This is the key to the door.
(これがそのドアに合うカギだ)

toは向きを表すと同時にそれが到達する地点を示すので、ダンスが音楽に到達したり、カギがドアに到達したりするのをイメージすることで、「~に合う」と比ゆ的に使うことができるのです。It's interesting to me.(それは私にとっておもしろい)のように、toの後に人が来ると、「~に到達する」が転じて「~のために、~にとって」という意味になります。

toとforの使い分けを把握しよう

前置詞forも「~へ、~にとって」という意味があり、forとtoのどちらでもいい場合があります。例えば、次のような例です。

It's easy to me.
It's easy for me.
(それは私にとってやさしい)

ただし、toを使った場合とforを使った場合では、だいぶ意味が異なる例があります。次の文を見てください。

I listened (   )the song.

普通は、listen toで「~を聞く」という意味だと思いますよね。それでは、ここにforを使うと次のうちどちらの意味になるでしょうか。

1)その歌を一生懸命聞いた(実際に聞こえた)
2)その歌を聞こうと努めた(実際は聞けなかったかもしれない)

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