シンガポール/シンガポールのグルメ・レストラン・屋台

リー・クアンユーも食べた! チキンライスの名店

シンガポール建国の父、リー・クアンユー元首相も食べたというチキンライスの名店。わずか2.5シンガポールドルという驚きの価格で、柔らかいチキンとごま油が香るソースの絶妙のコンビネーションが楽しめます。週末は行列必至、早めの時間に行かれることをお勧めします!

仲山 今日子

執筆者:仲山 今日子

シンガポールガイド

シンガポール建国の父も食べたチキンライス

解説

いつも行列の人気店

解説

リー氏が訪れた時の写真が飾られている

シンガポールのローカルフードの代表格、チキンライス。どのホーカーズやフードコートにもあり、それぞれの味を競っています。
そんな中でも、シンガポール建国の父、リー・クアンユー元首相も食べたチキンライスとして知られているのが、この東風発(Tong Fong Fatt Hainanese Boneless Chicken Rice)です。およそ20年前からチキンライスを作っていますが、老舗の多いチキンライス店の中では比較的「新しい店」に分類されます。
好調な景気に合わせて物価高のシンガポール、最近ではフードコートでも一人前10ドルくらいかかるのも当たり前になってきましたが、何といっても、驚かされるのはそのお値段、1人前2.5シンガポールドル(220円ほど)。コストパフォーマンスも抜群です。
シンガポールでは、家で料理を作る人が比較的少ないのですが、週末はテイクアウトして自宅でのんびりチキンライスを食べよう、という人たちで大にぎわい。この日も平日の午後遅めの時間でしたが、このお店の前だけは行列が出来ていました。

行列の先頭にたどりつき、受け取ったチキンライスがこちら。

チキンライスにうるさい地元の人たちが行列するその味とは?

解説

2.5シンガポールドルとは思えない充実の内容


解説

柔らかいチキンとごま油の効いたソースが絶妙

まずはスープを一口。パクチーの香りがしっかりあり、チキンの旨味が溶け込んでいます。そして、チキンはやや小ぶりながら、とても滑らかな舌触り。店名通り、骨もありません。そして、かかっているソースが絶品です。少し甘めですが、ごま油の香ばしい香りが食欲をそそります。この秘伝のソースには、何度も試行錯誤して創り上げた12種類の材料がブレンドされているそう。氷砂糖が隠し味に入っているというライスは粒がしっかりしていて、チキンの出汁がきいています。柔らかいチキンとたっぷりかかったソースが、このパラリとしたご飯とよく合い、これがたった2.5シンガポールドルで食べられるなんて、本当に驚きです。シンガポールが経済発展を遂げた後も、華美な生活を好まず、質実剛健を旨として生活していたというリー・クアンユー元首相が訪れたと言うのも納得です。
ちなみに、薬味のジンジャーはかなりはっきりとした香りがあり、すっきりとした涼感のあるタイプ。チリソースは薄く見えますが、かなりシャープな辛さなので、つける際はご注意ください。
古き良き時代の雰囲気を感じることができるチキンライス、近くにお越しの際には、ぜひお試しください!ちなみに、ギンモーフードセンターは現在改築中ですが、この東風発をはじめいくつかの店舗は、向かいの臨時店舗で営業しています。(2015年5月時点)

<DATA>
■東風発(Tong Fong Fatt Hainanese Boneless Chicken Rice)
営業時間:10:00~21:00(無休)
住所: Blk 20 Ghim Moh Road, #01-49 Ghim Moh Market and Food Centre
アクセス:MRTブオナビスタ駅徒歩12分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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