ポルシェ/ポルシェ

最もラグジュアリーなポルシェ911。タルガに試乗

最新のタイプ991に、シルバーのワイドなBピラーが特徴的なタルガが登場。伝統と最新が融合した最も贅沢な911、初期モデルを連想させるそのルックスは911ファンを狂喜乱舞させました。ライドテイストもシリーズ中で最もラグジュアリーです。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ポルシェ911タルガ登場。そのルックスに911ファンが狂喜乱舞

ポルシェ911タルガ

911に追加されたタルガ。4WDのみを設定、3.4Lエンジンを積むタルガ4 (1526万円 写真)と、3.8Lのタルガ4S(1825万円)をラインナップ。ハイパフォーマンスモデルのタルガ4GTS(2017万円)も登場する

タルガモデルの誕生は、ナロー時代にまで遡る。それまでの356カブリオレや同ロードスターのようなフルオープンスタイルでは、アメリカの厳格な安全基準を満たすことができなかった。

オープンエアーを楽しめる911が欲しい! という強力なニーズに対して、ポルシェが生み出したアイデアがタルガトップだったのである。1965年のことだ。

タルガという名前は当時、ポルシェが大活躍した公道レース、“タルガ・フローリオ”(フローリオ家の、楯=タルガの、杯)に由来するもの。
初代タルガ

1965年のフランクフルとショーに初登場した初代。本国では1967年から販売が開始された

70年代には、なんと売れた911のおよそ4割がタルガだったと言われており、82年になって930ボディでカブリオレモデルが復活してもなお、その人気は衰えることがなかった。

993ではガラスルーフスライド開閉タイプへの進化し、996ではポルシェ博士念願のガラスハッチも手に入れている。そして、997以降では、実用性はもちろんラグジュアリーさ、ステータス性でも911シリーズにおけるトップの座についていた。
ポルシェ911タルガ

ワイドなBピラー(タルガバー)が特徴的。Cピラーはなくウインドウがサイドまで回り込む形状に

そして、最新991シリーズのタルガ登場である。911ファンが狂喜乱舞したのは、およそ20秒で開閉するルーフシステムでもなければ、スポーツカーパフォーマンスでもなかった。ズバリ、初期のタルガを彷彿とさせる、そのルックスにあったのだ。
ポルシェ911タルガ

伝統の5連丸型メーターを採用。ルーフを閉めればクーペとほぼ同様の静粛性が得られる

ポルシェ911タルガ

標準スポーツシートを採用。シェルにCFRPを用いた軽量バケットシートもオプションで用意される

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