ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

ランニングウォッチの選び方

トレーニングやレースに向け、『ランニングウォッチ』を購入したいという人は多いでしょう。では、どのような基準でランニングウォッチを選べば良いのか。特徴を踏まえながら、自分のランニングに適したものを選んでください。

三河 賢文

執筆者:三河 賢文

ジョギング・マラソンガイド

気温が高くなり始め、そろそろレースシーズンからトレーニングシーズンに移行するという方は多いでしょう。走る際には、やはり時間の把握が大切です。トレーニングの質を高める上でも、ペースやトレーニングの総時間を把握・管理することは有効といえます。

ランナーの中には、スマートフォンを持って走る方がいるでしょう。イヤホンを着け、スマートフォンから音楽を聞いている人も少なくありません。専用アプリを使えば、ペースや走行距離、あるいは走ったコース等まで管理できます。しかしスマートフォンユーザーからは、

「汗で濡れると困る」
「重くて邪魔になる」

などの声も。やはりランニングするならば、専用の『ランニングウォッチ』を購入したいところでしょう。
では、どのような基準でランニングウォッチを選べば良いのか。最近は、実にさまざまな機能を持つランニングウォッチが出ています。特徴を踏まえながら、自分のランニングに適したものを選んでください。

GPSは必要?不要?

最近は、GPSウォッチが各メーカーから数多く発売されています。GPSでウォッチとは、走った距離や時間、ペース等を知らせてくれるもの。そのためランニングウォッチを選ぶ際には、まず「GPSは必要か不要か」を考えると良いでしょう。
GPS機能の有無で、価格は大きく違ってきます。しかしGPS機能を持たないランニングウォッチを購入し、すぐにGPSウォッチが欲しくなった…という声も少なくありません。
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距離表示があればペース計算は簡単


多くのマラソン大会では、数km毎に距離表示が設置されています。この距離表示があれば、GPS機能が無くても
  • 走行距離
  • だいたいのペース
  • 経過時間
が把握できます。間隔は5km毎などが中心ですが、ペース確認には十分でしょう。ただし小規模な大会では、この距離表示が設けられていない場合があります。例えば周回コースを使ったレースなら、1周回は1kmなどピッタリではなく、1.25kmなど中途半端な場合も。そうなると、ペースや距離の把握がしづらくなってきます。その点、GPSがあれば安心でしょう。

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周回以外は距離・ペースが把握困難

GPSウォッチがその真価を発揮するのは、レースよりトレーニングです。例えば陸上競技場など距離の決まっている周回コースがあれば、通常のランニングウォッチで十分。周回毎にラップを計測すれば、ペースや距離は把握できます。

しかし多くのランナーは、恐らく街中や河原など、距離の分からない場所を走っているのではないでしょうか。その場合、GPS計測なしに走行距離やペースを把握するのは困難です。

トレーニングでは、距離やペースがとても大切になります。例えばLSD(ロング・スロー・ディスタンス)を行おうとした際、7:00/km程度のペースを維持する必要があるでしょう。しかし体感だけで走っていると、自然とペースが上がってしまうものです。すると、本来LSDで得られる効果が得られず、目的に合わないトレーニングとなってしまいます。
あるいはペース走やビルドアップ走などは、ペース管理が特に重要なトレーニングです。無理してオーバートレーニングになれば、怪我・故障を招く危険性もあります。

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GPSウォッチは様々なデータを表示可能

GPSの有無については、日頃のトレーニング環境などを踏まえて検討してください。あらかじめ距離の分かっているランニングコースがあり、トレーニングのほとんどをそこで行うならば、GPSは不要かもしれません。
尚、最近ではGPSウォッチも安価になっており、モデルによっては1.5万円以下でも購入できます。通常のランニングウォッチと比べれば確かに高価ですが、機能面やそれによって得られる効果などを考えれば、購入ハードルは低くなっていると言えそうです。

腕へのフィット感

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装着感は快適に走るために重要

ランニングウォッチは、長時間ずっと身につけることになります。そのため、装着時に腕へしっかりフィットするかは、とても重要です。
ベルト部分は細かく調整できますが、確認しておきたいのは時計本体の形状です。例えば飛び出たボタン部分が腕に当たってしまうと、擦れて痛くなることがあります。

また大きさによっても、装着した際の感覚は大きく異なります。細身の男性あるいは女性の場合、あまり大きな時計は邪魔になるかもしれません。大きければディスプレイが広く、表示が見やすいでしょう。しかし重量も比例して重くなるなど、デメリットもあるのです。

駆動時間を確かめる

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GPSウォッチの多くはUSB充電

GPSウォッチの場合、駆動時間は必ず検討材料として考えておきましょう。例えば軽量化されたモデルには、稼働時間4時間など短いものもあります。その分だけ価格も抑えられますが、フルマラソンで4時間を越える場合、途中で電池が切れてしまい意味がありません。

あるいは100kmマラソンに挑戦する場合、最低でも多くの大会で制限時間となる14時間は欲しいところ。充電用のUSBケーブルとバッテリーがあれば充電できますが、荷物が増えることはレース上あまり良くありません。今現在はもちろん、将来的に目指すレースなども考えながら、適した稼働時間のランニングウォッチを選んでください。尚、GPS機能を持たない通常のランニングウォッチなら、年単位で稼働します。

おわりに

機能面についても、モデルによって多様です。心拍や歩数、ストライド、ピッチを計れるものなど、特にGPSウォッチは高機能化が見られます。スマートフォンへの着信等を通知してくれるものも出ており、スマートフォンを持ち歩くランナーにも+αのアイテムとして活用されそうです。
GPSウォッチの多くは専用サイトやソフトウェアでトレーニング記録を管理できるので、モチベーション向上やトレーニング改善等にも役立つでしょう。

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目的・用途に応じて最適なランニングウォッチを選ぼう

ちなみに私は、3つのランニングウォッチを使い分けています。駆動時間は短いものの、軽量なGPSウォッチはフルマラソン以下用。少し大きくて重いけれど、駆動時間が長いものはウルトラマラソン用。そしてペースを気にせず走りたい、あるいは競技場などで走る場合には、GPS機能の無い通常のランニングウォッチという具合です。
ここでご紹介したポイントを参考に、自分に合ったランニングウォッチを見つけてみてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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