ステーショナリー・文房具

書いたあとに剥がせるペン 「マスキングカラー」

乾くと、ペラペラとキレイに剥がせる不思議な塗料。本来は自動車の塗装などで使われているものですが、それを一般の私たちでも使いやすくしてくれたのが「マスキングカラー」。文具的使い方も提案します!

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


「マスキング」というと、テープが一般的だが、「マスキング塗料」というのもある。

そもそもマスキングは、自動車などに塗装するときに塗装してはいけないところを隠す(マスク)ことが目的。平面なところならマスキングテープが活躍してくれるが、曲面の場合は、テープだと上手くマスクできないことがある。

そこで、使うのが「マスキング塗料」。塗装してはいけないところを塗っていくのだ。塗ってはいけないところを塗っていくとは、なんだか矛盾しているが、とにかくそうしていくのだ。

「マスキングテープ」は塗装して乾かせたらテープをピーッと引きはがしていく。「マスキング塗料」の場合も用が済めばはがさなくてならない。これは乾くと、ペラペラと剥がしていける。

この乾いたら剥がせる「マスキング塗料」をもっと一般の人たちにも楽しんでもらおうと、太洋塗料が「マスキングカラー」として発売している。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

太洋塗料 マスキングカラー
Sサイズ 38ml 1,500円+Tax、Lサイズ 168ml 3,800円+Tax。全20色。(不透明12色、メタリック2色、透明6色)

太洋塗料undefinedマスキングカラー

左側がLサイズ、右がSサイズ




水性なので扱いやすい

使い方は、まず容器を振って中の塗料をしっかりと混ぜる。キャップをはずして、あとは容器をペンのように握って描いていく。描く面は、ガラス、プラスチックなど表面がツルツルしたところならOK。紙などには使えない。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

ガラス面に描いても塗料が垂れにくくなっている。水性インクなのでにおいもない。筆で描くこともできる。


もし、描き間違って修正したいときは、水性塗料なので、水の付いたティッシュや布などで拭けばキレイになる。

容器を握って塗料をグニュと押し出して描いていくので、塗料が出過ぎてしまうこともある。その場合は、キャップの先端をへら代わりにしてならしていく。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

キャップの先端がへら状になっているので、こうして使うこともできる



描いたものは、1日かけて乾かす必要がある。乾いてしまえば、塗料は面白いようにペラペラとはがせる。ちなみに、一度乾いて剥がしたものは、何度もガラス面などに貼って剥がしてを繰り返せる。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

約1日乾かすと、こうしてピーッと剥がすことができる。
塗料を厚塗りしたところは、乾いてもそのまま厚みが出るのが面白い。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

剥がしたものを再びガラスなど平面なところであれば貼り付けられる


ショップのウィンドウに描いたり、自宅のガラスにクリスマスのデコレーションをしたりなど、気軽に使うことができる。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

カラフルなカラーバリエーションがあるので、ショーウィンドウなどをデコレーションできる



文具として使えないか?

せっかくのこの「マスキングカラー」、文具として使えないだろうか。

私が思いついたのは、クリアフォルダーのインデックスにするという方法。クリアフォルダーは表面がツルツルしているので、ここをパレット代わりに描いていける。数字や文字も描けるが、これは絵心やコツが少々必要となる。私は四角いインデックスマークだけにしてみた。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

クリアフォルダーをパレット代わりに、インデックスを作ってみた



乾いたら剥がして、クリアフォルダーの口のところにペタリと貼り付ける。赤、黄、青を使って信号のようにして、書類の重要度を分けるということもできる。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

クリアフォルダーの角にペタリと貼り付けてみた。


太洋塗料undefinedマスキングカラー

何度でも剥がしたり貼ったりできるので扱いやすい


クリアフォルダーに使うときは、不透明タイプよりも、透明タイプの方がしっくりとくる印象だった。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

赤、黄、青の左側が透明タイプ、右側が不透明タイプ

太洋塗料undefinedマスキングカラー

色を混ぜて使うこともできる。



また、MOLESKINEの表紙に描くという用途もありそうだ。ふつうのペンでは表紙にタイトルや年号が書きづらかった。

やり方は、表紙に直接「マスキングカラー」で描くだけ。表紙には細かな凸凹があるが、描いていける。そして、乾けばほぼキレイに剥がすことができてしまう。ただ、この場合は再び貼り付けることはできなかった。年号や何冊目かを示すナンバリングを入れるといいと思う。実際に行う場合は、念のため目立たないところで試して、上手く剥がせるなど確認して行ってほしい。なお、「マスキングカラー」は、本革には使えない。

太洋塗料undefinedマスキングカラー

MOLESKINEなどの手帳に直接描いてみた。しっかりと固定されている。こちらは不透明タイプが似合う


これ以外にも色々な使い方ができそうだ。



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太洋塗料 マスキングカラー

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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