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プ女子も萌える飯伏幸太のプロレスの原点

ここ最近、プロレス会場で目立っているのが女性ファンの急増です。そんなプ女子(プロレス女子)の注目の的になっているのが飯伏幸太(32歳)です。DDTと新日本プロレスのダブル所属という形でインディーとメジャーの垣根を越え、華麗な空中殺法とスラリとした筋肉美でプ女子を萌えさせる一方ではコアな男性マニアをも燃えさせる飯伏はまさに現代プロレス界の革命児。その凄さ、プロレスラーとしてのルーツに迫りましょう。

小佐野 景浩

執筆者:小佐野 景浩

プロレスガイド

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プ女子を萌えさせ、コアなファンも熱狂させる飯伏幸太

インディーとメジャーの垣根を越えた新時代のヒーロー

日本のプロレスはジャイアント馬場、アントニオ猪木をルーツに持って正道を歩むメジャー団体、その他のインディー団体に大別されてきました。その垣根を越えてしまったのが飯伏幸太です。

飯伏は馬場、猪木の遺伝子を持たない、勝負論よりも観客論に徹したエンターテインメント系のインディー団体DDTで2004年7月にデビューしましたが、類稀な運動神経から繰り出される華麗な空中殺法が注目されて早くからメジャー団体のプロレスリング・ノアに出場。09年からは新日本プロレスにも出場するようになりました。

飯伏が真の意味でインディーとメジャーの垣根を越えたのは2010年10月11日の両国国技館です。この日、飯伏はケニー・オメガとのゴールデン☆ラヴァーズとして田口隆祐&プリンス・デヴィット(現在はフィン・ベイラーとしてWWFで活躍)からIWGPジュニア・タッグ王座を奪取。メジャー団体のタイトルを奪取しただけでなく、この試合が同年のプロレス大賞年間最高試合賞(ベストバウト)に選ばれたのです。

翌11年5月に新日本の『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』で他団体の選手として初めて優勝、同年6月にはIWGPジュニア・ヘビー級王者になりました。13年にはヘビー級に進出して新日本の真夏の最強決定戦『G1クライマックス』に初出場。8月4日の大阪における中邑真輔とのG1公式戦は2013年度プロレス大賞ベストバウトに輝いています。

そして同年10月に新日本から熱烈なラブコールを受けて、史上初のDDTと新日本の2団体所属選手に。新日本への移籍ではなくDDTとのダブル所属になったのは飯伏のこだわりです。本人の強い希望でDDTはフル参戦、新日本にはスポット参戦という契約になりました。新日本に出場して自身のプロレスラーとしての可能性を広げると同時に、DDTを対外的にアピールしたいといことからダブル所属を選択したのです。

今年に入り、DDTの選手としては2月15日のDDTのさいたまアリーナ初進出でHARASHIMAからKO-D無差別級王座を奪取して頂点に君臨。その1カ月後の3月15日には新日本の『ニュージャパンカップ2015』に初出場初優勝。4月5日の両国国技館でIWGP王者AJスタイルズに挑み、勝利すればインディーとメジャーの2大頂点を極める偉業でしたが、これは残念ながら成りませんでした。

しかし、超満員札止め9500人の大観衆を熱狂させたのですから、新時代のヒーローであることには違いありません。
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