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子育て/子育て関連情報

子どもの皮膚トラブルはどうやって治せばいいの?

幼児期~小学生になると行動範囲も広がり、赤ちゃんの時よりも皮膚に様々な刺激を受けやすくなっています。また、家庭から集団生活に入るので、スキンケアを促しにくくなりますが、やはり家庭できるスキンケアに加えて、1人1人にあった薬で治すことが基本になります。

浅井 貴子

執筆者:浅井 貴子

母乳育児ガイド

ママを悩ます、子どもの皮膚トラブルとは?

行動範囲が広がる分、子どもの皮膚トラブルの種類はさまざま

行動範囲が広がる分、子どもの皮膚トラブルの種類はさまざま

幼児期~小学生は集団生活に入るため、様々な外的刺激を受けるようになります。それに加え、もっとも皮脂分泌量が少なくなる時期であるため、皮膚トラブルに悩まされるお子さんは多いものです。

今使用している薬が本当に子どもに合っているかを心配する親御さんも実に8割以上というデータもあります。「信頼できる皮膚科医と連携を取る」、「家庭でのスキンケア」、「子どもの自己管理」の3本柱でケアしていく事が望ましいと言えます。

1.虫さされ
多くは夏場の蚊やダニにさされる事が多いのですが、稀にノミ、ブヨや毛虫、蜂などからも被害を受けます。山に行くときは長ズボンや長袖で皮膚を守るようにしましょう。

2.接触性皮膚炎(かぶれ)
植物、動物、貴金属、ゴム製品、化繊の衣類などに接触し、かぶれた場所がかゆみを伴い赤みを帯びてきます。虫さされのように隆起状に盛り上がる事もあります。

3.アトピー性皮膚炎
乾燥から始まりバリア機能が壊れ、細胞の隙間からアレルギーや刺激を起こす物質が入り皮膚に炎症が起きます。慢性的なかゆみと炎症が持続します。かき壊してしまうと浸出液や血液が出てしまう事もあります。

4.とびひ(伝染性膿痂疹)
湿疹や虫さされをかき壊したところに雑菌が入り、炎症を起こす病気です。原因菌は黄色ブドウ球菌で、皮膚に痛みやかゆみのある水疱が出来ます。水疱が破れると菌の入っていた液が身体のあちこちに広がり悪化します。感染力があるため、抗生物質が入った薬で治療します。

5.水いぼ
小さく盛り上がった水疱のいぼが出来て、2~3mmの大きさに変化します。大きくなると中央がくぼんできます。原因は伝染性軟属腫ウイルスで、軽いかゆみがあります。接触感染しますので、専門医で早めの処置を受けましょう。

6.しもやけ
寒暖差によってうっ血が生じて起こる炎症のことであり、手、指、足に発症しやすく、皮膚が外気に露出している頬や鼻先や耳たぶも、しもやけになりやすい部位です。暖房器具の発達で近年は少なくなってきていますが、寒い地域に住んでいるお子さんは要注意です。

子どもの皮膚って大人と何が違うの?

赤ちゃんの皮膚に比べて角質層もしっかりしてきますが、それでも大人の約半分で、子どもの角質層はまだまだ未熟なのです。その上、赤ちゃんの頃に比べて皮脂分泌量が少なく、空調や習い事のプールの塩素など、実に様々な外的異物によっても乾燥しやすくなっています。しっかり清潔にして保湿をする事は皮膚の表面にバリア(膜)を作り、異物の侵入を防ぐ働きがあります。
【皮脂量の変化】幼児期~小学生低学年は皮脂量がもっとも少なくなる

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次のページでは、保湿対策と薬との付き合い方について解説します


取材協力:田辺三菱製薬株式会社
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