テクノポップ/アーティストインタヴュー

ドラマ『念力家族』とテクノポップの深いカンケイ(2ページ目)

宇宙ヤング時代に知り合った笹公人さん…12年前に初の歌集『念力家族』の出版記念にインタヴューしました。そして、予想外の展開! 『念力家族』はNHK Eテレでドラマ化され、3月30日より放映開始。笹さんにドラマ化にまつわるお話をしていただきました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

日本のサイキックシーン

ガイド:
告知ページには、「サイキックハートフルホームコメディー」とありました。笹さんの宇宙ヤングは、「サイキック・テクノポップ・ユニット」… これで、テクノポップ~短歌~ドラマを縦断する日本のサイキックシーンの第一人者ですね。

新・青少年向けドラマ「念力家族(天てれドラマ)」放送決定 (NHK)
dramanenrikikazoku

ドラマ『念力家族』(出演者:住田隆さん、谷口 寛さん、吉田まどかさん、田口主将さん、庵原涼香さん、横山めぐみさん)


笹:
サイキックシーン…喜んでいいのかどうかはわかりませんが(笑)。でも、「念力」を看板に掲げたおかげで、TOCANA(連載「わくわくするオカルタンカ」)や「学研ムー」(5月号にインタビュー掲載)など、そっち系メディアからもお仕事を頂くことがあるので、ありがたいです。

NHK Eテレとの相性

ガイド:
歌集がドラマ化というのは、かなり意外な気もしますが、俵万智さんの『サラダ記念日』や『チョコレート革命』もドラマ化されていますね。かつ、笹さんの歌は、ジュブナイル的要素も強いので、NHK Eテレとの相性がいいのかなぁと思っています。

笹:
たしかに相性がいいような気がしています。念力三部作(『念力家族』『念力姫』『念力図鑑』)は、往年の「NHK少年ドラマシリーズ」のムードを持っているとよく言われます。ドラマ『念力家族』の制作スタッフも、そのムードをとても大切にしてくださっています。懐かしさと新しさが入り混じった不思議な味わいのドラマになりそうです。

ガイド:
それは、ますます楽しみです!
『みんなのうた』『YOU』とかのNHKの番組は、どこか教育的なんだけれど、大衆に迎合しすぎない良質な番組がありますよね。いい意味で、製作者の信念とか趣味が伝わるような。最近では、『ニッポン戦後サブカルチャー史』がとても楽しめました。

笹:
『YOU』とか『ソリトン』とか好きでしたね。NHKはYMOがよく出るところもいいですね。ドキュメント番組にも優れたものが多いですし、ドラマも、『たけしくん、ハイ!』『まんが道』『イキのいい奴』『ふたり』(大林宣彦監督)などなど夢中になったものがたくさんあります。先日は、『ナイフの行方』(山田太一・作)に涙しました。Eテレ(教育テレビ)に限定するのであれば、『おーい!はに丸』は子供ながらにキャラクターが斬新だと思いましたね。『念力家族』と同じスタッフで制作された『東京特許許可局(天てれドラマ)』も新感覚なドラマで楽しかったです。

金星の王女

ガイド:
個人的には、「金星の王女わが家を訪れてYMOを好んで聴けり」の回があればなぁーと期待しているんですが… 家族と異星人の遭遇がドラマ化なんて、素敵だなぁーと。

笹:
実現したら最高ですね。ちなみに金星の王女が聴いているYMO曲のイメージは、「ビハインド・ザ・マスク」です。
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