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ニセコでGWまで春スキー! 北海道の絶景を滑る【2023年版】

北海道ニセコではゴールデンウィーク終了まで春スキーを楽しむことができます。山頂付近の雪質は上々で、しかも冬に比べて晴天になる確率は高く、ニセコは3月からがシーズン! 2022年に大きな変貌を遂げたHANAZONOリゾートやイチオシのお泊まりスポット・ホテルニセコアルペンの新情報も加え、ゲレンデの広さ、雪質、景観と三拍子そろったニセコ春スキーの魅力を紹介します。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

<目次>
 

春スキーこそ本番! GWまで楽しめるニセコユナイテッド

  

ニセコ名物、羊蹄山の絶景

札幌から南西に走ること約100km、そこには標高1308mの名峰・ニセコアンヌプリがそびえ立っています。山頂付近から裾野には、ニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコビレッジスキーリゾート、ニセコ東急 グラン・ヒラフ、ニセコHANAZONOリゾートの4つのスキー場が広がり、それらを合わせた「ニセコユナイテッド」のエリア内にはなんとゴンドラ6本にリフトは29本!450haにもおよぶコース面積は北海道内はもちろんのこと、本州最大の志賀高原(425ha)をも上回る「日本一広いゲレンデ」となります。
  

山頂では3つのエリアがつながっている

アンヌプリ(左手上)、ビレッジ(正面)、グラン・ヒラフ(右手)はそれぞれが近接しており、山頂リフトから各ゲレンデ相互に行き来できるようになっているのもグランヒラフの魅力。3エリア共通の「全山共通リフト券」を購入しておけば、アンヌプリ~ビレッジ~ニセコ東急グラン・ヒラフ~ニセコHANAZONOリゾートのツアースキーを楽しめます。

【全山共通リフト券 料金】
シーズン1日券:大人8500円、中学生・シニア6800円、子ども5100円
春スキー(3月20日~):大人6000円、中学生・シニア4800円、子ども3600円
 

パウダーを求めてさらに山頂へ

広大な規模のゲレンデ、正面に羊蹄山を抱く絶景に加え、もう一つの魅力がニセコならではのシルキーなパウダースノー。「ニセコルール」という規制に従ってコース外に出るゲートが開放されており、天気の良い日には山頂のリフトを降りた場所からさらに上に向かうパウダーマニアたちの長い列も見かけられます。

さて、豊富な雪の量に加えて標高1200m付近までがゲレンデとして整備されているという事もあり、ニセコではゴールデンウィーク終了まで春スキーを楽しめます。春スキーとは言っても山頂付近の雪質は上々。また冬に比べて晴天になる確率は高いので、まさに3月からがシーズンと言えます。ゲレンデの広さ、雪質、景観と三拍子そろったニセコ春スキーの魅力を紹介しましょう。
 

山頂から絶景ダウンヒル!ニセコアンヌプリ国際スキー場

 

ニセコアンヌプリ国際スキー場

ニセコアンヌプリの南斜面に広がるニセコアンヌプリ国際スキー場は、北西の日本海から入って来る良質の雪が積もる場所となっているので、山頂付近の雪質は春でも上々。ゴンドラ1本、リフト数5本とニセコユナイテッドの中ではややコンパクトながらも、中級レベル以上の方なら山頂から約3.5キロのダウンヒルを楽しめるコース設計となっています。
  

山頂リフトの右手に雄大な羊蹄山が

まずは、アンヌプリゴンドラからジャンボ第4ペアを乗り継いで、山頂まで上ってみましょう。天気の良い日なら山頂リフトの右手に雄大な羊蹄山が姿を現してくれます。
  

羊蹄山を眺めながらダウンヒル

山頂の第4ペア横チャンピオンコースは上級コースながら斜度は平均21度、最大でも25度の整地されたバーンなので、コブが苦手な方でも快適な滑りが楽しめます。コース左にそびえる雄大な羊蹄山と眼下に広がる街並みとを眺めながら、良質の斜面に白銀のシュプールを描いて一気にダウンヒル……。ニセコアンヌプリ国際スキー場は、そんなアルペンスキーの醍醐味を味わえるコースです。

【ニセコアンヌプリ国際スキー場ゲレンデマップ】
 

 

【ニセコアンヌプリ国際スキー場の基本情報】
住所 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ485
電話 0136-58-2080
リフト料金
シーズン1日券:大人5900円、中学生・シニア4400円、子ども3500円
春スキー(3月20日~):大人5000円、中学生・シニア3800円、子ども3000円
公式サイト http://annupuri.info/winter/
 

リゾートスキーを満喫!ニセコビレッジスキーリゾート

    

ホテルとゴンドラが直結(写真提供:ニセコビレッジ)

ニセコユナイテッドの中央に位置するニセコビレッジスキーリゾート。ここは宿泊施設であるニセコヒルトンやグリーンリーフの主要ホテルがゲレンデと効率よくレイアウトされており、ホテルとゴンドラやリフト乗り場がほぼ直結している「スキーイン、スキーアウト」スタイルが特徴。ゴージャスなホテルと原生林を縫って滑る林間コースはスキーリゾートの雰囲気を満喫できます。
  

山頂からは迂回路も設定  

ゴンドラが3本、リフト数は8本。山頂ワンダーランドチェア終点から山麓のゴンドラ乗り場に至る4キロ少々のコースにはそれぞれ難易度が低い迂回路が設けられていますので、上級レベルのスキーヤー・スノーボーダーでなくても標高1100mからの爽快なダウンヒルを満喫できます。
  

ファミリーでリゾートスキーを満喫

また、山麓のコミュニティーチェアやばんざいチェア横には平均斜度4~7度とスキーを始めたばかりの初心者用のコースも整備されています。初心者用緩斜面といえども、羊蹄山とホテルをバックにしたその景観は抜群。小さいお子さんと一緒にファミリーでリゾートスキーを満喫できるスノーリゾートです。

【ニセコビレッジスキーリゾートゲレンデマップ】
  

  

【ニセコビレッジスキーリゾートの基本情報】
住所 北海道虻田郡ニセコ町東山温泉
電話 0136-44-2211
リフト料金
シーズン1日券:大人6800円、中学生・シニア5100円、子ども4100円
春スキー(3月20日~):大人5100円、中学生・シニア3900円、子ども3100円
公式サイト https://www.niseko-village.com/ja/white/mountain/
 

広大なゲレンデをツアー!ニセコ東急 グラン・ヒラフ

 

ゲレンデ正面には羊蹄山の姿が

ゴンドラとリフトあわせて13本、コースの数は22と、ニセコエリアでは最大規模を持つニセコ東急 グラン・ヒラフ。ここは羊蹄山の正面に向かう斜面にゲレンデが作られているため、山頂から山麓に至るどのコースを滑っても「絶景ダウンヒル」を楽しむことができます。
 

ヒラフゴンドラ

ヒラフの醍醐味を味わうなら山頂ゾーンが一番!キーンと晴れ渡った日なら、一番リフトで迷わず山頂まであがってみましょう。麓からエース第2クワッドもしくはヒラフゴンドラに乗り込み、レストハウスのある中間エリアに到着。そこからさらにキング第3クワッドキング第4リフトを乗り継いで山頂に向かいます。
 

雲間に漂う蝦夷富士・羊蹄山の幻想的な風景

標高1200mの最上部は天空の別世界。眼下正面に鎮座する羊蹄山が圧倒的な迫力で迫ってきます。運が良ければ、雲間に漂う蝦夷富士の幻想的な風景に出会えるかも。
 

山頂エリアでニセコパウダーを満喫

山頂のリフト終点から山麓に至るダウンヒルコースは案内看板を見ながら滑らないと迷いそうになるほどたくさんあり、初級から上級までレベルに応じてそれぞれの最上級の滑りを堪能することができます。 もちろん整地されたバーンだけでなく、コース脇にはニセコ名物のパウダーゾーンもたっぷり。軽い雪質なので、スラローム用の板でも無理なく新雪ゾーンでも乗りこなすことができます。

グラン・ヒラフを思う存分滑ったら、次はダイナミックから羊蹄サンセット(最大斜度29度の中・上級コース、迂回路もあり)を滑り、同じヒラフリフト券が使えるHANAZONOリゾートに向かいましょう。

【ニセコ東急 グラン・ヒラフ ゲレンデマップ】
 

 

【ニセコ東急 グラン・ヒラフの基本情報】
営業時間  8:30-19:00 (ナイター16:30-19:00)
住所 北海道虻田郡倶知安町字山田204
リフト料金
シーズン1日券:大人6600円、中学生・シニア5400円、子ども4000円
春スキー(3月20日~):大人4600円、中学生・シニア3800円、子ども2700円
電話 0136-22-0109
公式サイト http://www.grand-hirafu.jp/winter/
 

生まれ変わったニセコHANAZONOリゾート

 

生まれ変わったHANAZONO

ニセコの他のエリアに比べてコンパクトながら、山の東斜面という恵まれた立地のためシーズンを通して雪質が優れていると人気のニセコHANAZONOリゾート。ここは高級ホテル「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」の開業に伴い、2022年に大きな変貌を遂げました。
 

新コースには10人乗りのゴンドラが登場

まずは新コース。ホテルの左手に平均斜度17度のコリーズフォリーからビギナー向けジューシーフルーツにつながる1.4キロの新コースがオープンし、小さな子供連れのファミリー層でもより楽しめるようになりました。またコースに沿って新しくHANAZONOシンフォニーゴンドラも登場。10人乗りのビッグキャビン、しかも高級車を思わせる本革セパレートシート付きでというゴージャスな仕様で、地元スキーヤーたちの間では話題の的となっています。
 

座席ヒーティン機能が備わる6人乗りリフト

もう一つの目玉は、かつての花園第一クワッド(約1600m)を6人乗りの大型リフト・HANAZONO第1リフトにリニューアル。こちらも本革セパレート、しかもぽかぽかヒーター機能付きシートというなんとも贅沢なスペックで、極寒の日でも快適。ただ気をつけないと、快適のあまり降り場に到着してもそのまま乗り過ごしてしまいそうになりますよ。

【ニセコHANAZONOリゾートの基本情報】
住所 北海道虻田郡倶知安町字岩尾別328-1
電話 0136-21-6655
リフト料金
グラン・ヒラフリフト券と共通使用
一日券:大人6800円、シニア5100円、子ども4300円
春スキー(3月20日~):大人4600円、中学生・シニア3800円、子ども2700円
公式サイト https://hanazononiseko.com/ja/winter
 

ゲレンデ直結の「ホテルニセコアルペン」

 

グランヒラフゲレンデと直結するホテルニセコアルペン

広大なニセコを思う存分満喫する為には、お泊まりが不可欠です。どうせ泊まるならホテルとゲレンデが直結しており、温泉と露天風呂もあり、しかもお料理が旨くなければという「超わがままなスキーヤー、スノーボーダー」のリクエストを満足させてくれるが、グランヒラフにある「ホテルニセコアルペン」
 
ホテルのロッカールームを出てそのまま左方向に滑り降りていけば、平均斜度7度のファミリーコースが。またすぐ前のエース第2クワッドに飛び乗れば山頂方面に向かうことができます。
  

新ゴンドラの予定ルート 資料提供:ホテルニセコアルペン

なお、このリフトは2024年に10人乗りの新ゴンドラへの架け替えが予定されています。この新ゴンドラは秒速6mのスピードで定員は10名。ホテル横から標高820mの中腹まで6分で到達できるとのことで、これが開設されたらますます便利になり、グランヒラフの魅力もアップすることでしょう。
 

スキーの後は温泉でリラックス

しっかり滑った後は、なにをさておいても温泉が一番。ホテルのお湯は疲労回復の効果があると言われている「ナトリウム-塩化物 炭酸水素塩温泉」です。なめらかなお湯はスキー・スノボの疲れを癒やしてくれるだけでなく、お肌ツルツルの美肌効果も。女性には嬉しい温泉ですよね。
 
なお当ホテルでは日帰り入浴客も受け入れており、「アフタースキーの着替えを兼ねてひと風呂」という地元スキーヤーの姿もしばしば見かけられます。
  

北海道ならではの蛸しゃぶ鍋

ディナーは、メイン料理にバイキングを加えたリッチなハーフビュッフェのコース。肉料理、魚料理の洋食か鍋料理や刺身といった和食で構成された9品(季節ごとに内容が変わります)からお好みの料理を選べます。
  

ナイターの光を眺めながらワインに酔いしれる

北海道の素材にこだわった極上の料理を味わい、レストランの窓辺にきらめくナイターの光を眺めながら地酒やワインに酔いしれる…こんなゴージャスなスキー旅ができるのも「数あるニセコの魅力」の一つと言えるでしょう。

なおホテルニセコアルペンは2023年4月1日から建替工事を実施することとなっており、3月末で閉館となります。

【ホテルニセコアルペンの基本情報】
住所 北海道虻田郡倶知安町字山田204
電話  0136-22-1105
日帰り入浴料 1000円(税込) 2023年3月末まで営業
公式サイト https://www.hotel-nisekoalpen.jp/

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