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中華アンプと自作スピーカーでPCオーディオをつくる

みなさんは、どんな環境で音楽を聴いていますか? スマホからインナーヘッドフォンで音楽を楽しんだり、本格的なオーディオシステムで鑑賞している人など、さまざまでしょう。今回、注目したのは中国製で主にネットで売られている「中華アンプ」と呼ばれるデジタルアンプ。これを100均の材料を使って小さなフルレンジスピーカーを使って鳴らすという、超カンタンなスマホやPC用の卓上オーディオをつくります。

喜入 時生

執筆者:喜入 時生

インテリア・建築デザインガイド


中華アンプ

なんとも中華な雰囲気のパッケージ。中国語(?)の「音色通透」などの漢字とポルシェ風味のイラストが、すごくイイ味を出しています。トリセツはありません。

ネットで人気の「中華アンプ」。下町の商店街で入手

ここ数年、ネットで話題の「中華アンプ」というものが気になっていました。この中国製のナゾのデジタルアンプ、賛否両論あるようですが「音はいい」という意見も多いようです。ネットでポチッて購入してもいいのですが、現物が見たい。

そこで「あの店なら、きっとあるだろう」と思いつきました。以前、取材帰りのある街の商店街で見かけたお店。「電気屋なのか修理屋なのか、中古屋さん、それともスーパーなのか? そして売る気があるのかないのか分からない」といった雰囲気の「なんでも屋さん」です。

ちょっと前までは街にこうした、もと電気屋さんから発展(?)してちょっとした家電の修理もしてくれるお店がありましたが最近は減っています。そこで、いわゆる「東京右半分エリア」にあるそのお店に向かいました。

中華アンプとスピーカーユニットなどをゲット!

予想どおり、その店の店頭に中華アンプはありました。入手経路は不明ですが、3種類売られています。5000円、4000円、3000円と大雑把な値付けがしてあります。ネットより、ずいぶん高い印象。

5000円のものは高いので除外。4000円のものはデザインは、まあまあいいのですが、大き目のボリュームの周りが青く光るデザインが気に入らない。結局、3000円のモデル「Lepai LP-808」にすることに。これもネットで見かけていたものですが予想以上に高いし、ちゃっちぃし、軽い。
中華アンプ筐体

微妙なデザインの筐体。驚くほど軽いです。上の写真がフロント部。左から「パワーのON/OFF」「押しボタンSUPER BASS」「TREBLE(高音)」「BASS(低音)」、そして右端が「VOLUME(音量)」になっています。下は裏面でINPUTとDC12V入力(箱にはDC9~14.4Vと表記あり)、そして本格アンプのようなスピーカー出力「R(右)」「L(左)」があるのですが……。

このお世辞にもカッコイイとはいえない箱を持ってレジへ。そうだスピーカーもいるな、ということで店内の籠に乱雑に放りこんである、「ペアで600円!フルレンジ」というスピーカーも一緒にお会計を。消費税は込みでした。
フルレンジスピーカー

直径5.5センチのフルレンジスピーカー。「TOYO 70FB02BC」8オーム、MAX15ワットと表記があります。今回の卓上オーディオには十分すぎるスペック。なぜ、こんな3点留めの変わった形をしているのかは分かりません。

店主と思われる、ご高齢の男性に「電源持ってる?」ときかれたので、いいえ、とこたえると、「中古だけど」と、12Vのアダプターと金色のケーブルを、おまけに付けてくれました。

その後、おじさんは、このアンプにはサンヨーのICが入ってるんだ、とかアダプターは6Vでも15Vでも動くよ、とか語ってくれました。

そして、先代から電気屋やっていて、このあたりは畑だらけだったけど近くに団地ができたときはカラーテレビで大もうけした話、そばの川で水遊びなどをしてくれました。最近、仕入れはお孫さんがやっているそう。

「寒いだろ」とベンチに座布団も出してくれて楽しい時間をすごしたのですが、お客さん(お友達?)が現れたので、そのタイミングで店を後にしました。

こういう昭和な雰囲気のお店は、電気屋さんに限らずいろいろな商売で、まだギリギリ残っていて東京でもたまに見かけます。


次のページでは、このお店で手に入れた材料でスピーカーボックスをつくります

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