資産運用/投資初心者にもできるカンタン資産運用法

分散投資で失敗しない、金融商品の組み合わせルール

資産運用の基本は国際分散投資になりますが、実際にどんな資産クラスを組み合わせればよいのかは悩ましいところです。分散投資の効果を高めるには、性格の異なる金融商品を組み合わせることになるのですが、ポートフォリオを作る際に注目したいのが「相関係数」です。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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国際分散投資の組み合わせのポイントは?

分散投資の効果を高めるためには

分散投資の効果を高めるためには

世の中にはたくさんの金融商品がありますが、誰にでもむいている「万能な金融商品」は存在しません。元本が保証されていて、いつでも出し入れができ、高利回りという3拍子そろった金融商品はないのです。つまり、どの金融商品にも一長一短があることになります。

そこで、資産運用をする際には性格の異なる金融商品を組み合わせる「国際分散投資」を行うことになります。分散投資は、ある商品のデメリットを別の商品のメリットで補うことで相殺することになりますが、この「組み合わせ」はどのように考えればよいのでしょうか。

「相関係数」を活用すれば、分散投資の効果が高くなる

その組み合わせを考える上で役に立つものが、これから解説する「相関係数」というものです。

相関係数は、2つの金融商品の関連性(類似性の度合い)を示す統計指標で-1~+1の数値をとるものです。相関係数が+1の時には、2つの金融商品は同じような動きをすることになるため分散投資の効果はありません。相関係数が0のときには、2つの商品はランダムに動いてしまうことになります。相関係数が-1のときには、2つの金融商品は全くの逆の動きをすることになるため、分散投資の効果が最も高くなるのです。

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