妊活・子作り・妊娠準備/妊活とは?妊娠したいと思ったら始めること

【年齢別・病気別】妊活中の婦人科受診のタイミング

妊活を始めてからどのくらいは様子を見てよいのか、どのタイミングで病院を受診した方がよいのかは、基礎疾患の有無や年齢によって異なります。妊活をスムーズに行う上で、必要な受診のタイミングを把握しておきましょう。

清水 なほみ

執筆者:清水 なほみ

産婦人科医 / 女性の病気ガイド

妊活を始めてからどのくらいしたら婦人科を受診すべき?

妊活を始めてからどのくらいしたら婦人科を受診すべき?

妊活を始めてからどのくらいは様子を見てよいのか、どのタイミングで病院を受診した方がよいのかは、基礎疾患の有無や年齢によって異なります。妊活をスムーズに行う上で、必要な受診のタイミングを把握しておきましょう。
 

年齢別受診タイミング

■20代~30代前半
月経不順や婦人科疾患などがなければ、妊娠を目指し始めて1年以上たった段階で婦人科を受診しましょう。月経不順がある場合は、妊娠を目指し始める段階で受診した方がベターです。

■30代後半
妊娠を目指し始めて半年たっても妊娠が成立しなければ受診が必要です。年齢的に、1年以上何もせずに漫然とタイミング法だけ継続することはお勧めできません。

■40代
妊娠を目指し始める段階で受診が必要です。早い段階で一通りの不妊検査を受けて、効率よく妊娠を目指した方がよいでしょう。
 

病気別受診のタイミング

■子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科疾患がある場合
筋腫や嚢腫の大きさによっては、妊娠前に手術をしておいた方がよい場合もあります。手術を行う場所によっては、術後しばらく妊娠を目指せない場合がありますので、遅くとも妊娠を目指したいタイミングの半年以上前には、主治医に妊娠希望の意図を伝えて治療方針について相談しましょう。

前もって相談をしておらず、すぐにでも妊娠を希望する場合は、未治療のまま妊娠を目指してよいかどうかを、必ず妊娠を目指す前に相談する必要があります。

■糖尿病・高血圧・甲状腺疾患・膠原病などの内科疾患を治療中の場合
そろそろ妊娠を目指したいなというタイミングで、現在の病気の状態が妊娠してもよい状態になっているかどうかを主治医に確認する必要があります。また、服用している薬が、妊娠中も継続して大丈夫なものなのか、変更が必要なのかを事前に確認しておきましょう。

■精神科的な病気で投薬治療中の場合
妊娠中や産後は精神症状は不安定になりやすいため、精神的な病気の状態が不安定な時は妊娠を目指すことが難しくなります。また、服用してる薬の種類によっては、妊娠前に種類を変更したりやめたりといった調整が必要なこともありますので、妊娠を目指し始めたい数ヵ月前には主治医に相談しておきましょう。
 

検診は「妊娠前」に必要

いざ妊娠してから大きな筋腫が見つかったり、乳がんが見つかったりするケースも少なくありません。最悪の場合は、せっかく妊娠したのに、妊娠の継続が難しくなってしまう場合もあります。妊娠を目指し始める前に、生活習慣病検査・風疹抗体価検査・婦人科検診・乳がん検診は最低限受けておきましょう。

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