『96時間／レクイエム』と復讐映画特集

男たちの復讐譚：96時間シリーズ

娘のために、妻のためにと闘う男リーアム・ニーソン。彼をヒーローにした映画『96時間』シリーズの最新作『96時間／レクイエム』。「おのれ～」と復讐に立ち上がる男はかっこいいですよね。というわけで『96時間／レクイエム』をフックに、リベンジに命をかける復讐映画を男女別に取り上げてみました。まずは『96時間』シリーズから。


『96時間』(2008年)
元CIAのブライアン（リーアム・ニーソン）が、パリ滞在中に誘拐された娘を救出するために命がけで闘う姿を描いたアクションサスペンス。ちょっと前ならハリソン・フォードがやりそうな役をリーアム・ニーソンが体をはって熱演。これは復讐というより娘を取り戻す映画。何しろ普通のお父さんじゃありませんから、父性と元CIAの勘と知識と腕力と体力総動員で、走り、闘う姿が素敵で女子も夢中になりますよ。ゆえに男女ともに楽しめるとして大ヒット！

監督：ピエール・モレル　出演：リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、リーランド・オーサー、ジョン・グライスほか

『96時間／リベンジ』（2012年度作品）
前作で家族を殺された犯罪組織の男が、ブライアンに復讐を挑んでくる続編。今度の舞台はイスタンブール。妻と娘と関係をやり直すはずが、今度は二人が拉致されてしまうのです。やっていることは一緒なんですが、今度は敵が復讐に燃えているのがやっかいかも。それにしても強いリーアム・ニーソン！年齢的にアクションは辛いと思ったら、けっこうノリノリで演じているので、こちらも乗せられてしまいます。

監督：オリヴィエ・メガトン　出演：リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジアほか

『96時間／レクイエム』(2014年度作品)

今度の舞台はLA。ブライアンと別れた妻は再婚した夫との関係がギクシャクしており、ブライアンとよりを戻しそうな雰囲気になります。しかし、妻は何者かに殺されてしまい、おまけにブライアンは容疑者に。彼は追われる身になり、必死に逃げながら、真犯人探しをするのですが、黒幕は意外な人物だった……という物語。

ブライアンを追われる身にしたことで、銃撃戦、カーチェイス、肉弾戦、もうアクションのすべてを詰め込んでしまえ！みたいなド派手な映画に。ブライアンは殺された妻の復讐に燃えながら体力の限界に挑むような激しいバトルを繰り返します。心よりも体で怒りや憎しみや愛を表現するブライアン。もはや96時間の意味はなくなっていますが（注：事件発生から96時間以内に救出しないと被害者の救出は難しくなるので、ブライアンは第1作目で娘を96時間以内に救おうと必死になった）もういいんです！無敵のヒーロー、ブライアンの不死身っぷりを堪能しましょう。

監督：オリヴィエ・メガトン　出演：リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイスほか
© 2014 Twentieth Century Fox
2015年1月9日　 TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー

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