インド/インドの観光・世界遺産

いそがしい社会人向け!インド旅行のモデルルート

インドは広大な国土に沢山の見所があり、またその広さゆえに上手くルートプランを考えないと非効率な移動で貴重な旅行日数を無駄にしてしまいます。インドは急いで旅をするような所ではありませんし、何事も思惑通りに進むような国ではないことも重々承知の上で、それでも行きたい忙しい社会人のためにモデルルートをご提案します! 極力無理なく、外したくないポイントを盛り込んで、移動の便も考慮したプランです。

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド

インド旅行初めて&本当に忙しい人向き、タージマハルとゴールデントライアングル7日間!

ムガル皇帝シャー=ジャハーンが亡き愛妃ムムターズ=マハルのために建てた白亜の廟、タージ・マハル。その完璧なシンメトリーは世界一美しいとさえいわれ、他に類を見ない。23年の月日と膨大な国費捻出によってその後のムガル帝国衰退の一因となったが、幾世代を経ても色あせない人類の美の結晶がこの世に残されることとなった。

ムガル皇帝シャー=ジャハーンが亡き愛妃ムムターズ=マハルのために建てた白亜の廟、タージ・マハル。その完璧なシンメトリーは世界一美しいとさえいわれ、他に類を見ない。23年の月日と膨大な国費捻出によってその後のムガル帝国衰退の一因となったが、幾世代を経ても色あせない人類の美の結晶がこの世に残されることとなった。

インドに来たらまずはこれ! といっても差し支えない定番中の定番です。逆に言うと、インド観光にはどうしても1週間は必要ということになるでしょう。デリーだけ観光して帰ったのでは航空券代はペイしないと思います。

「赤い城」を意味するラールキラーはデリーのシンボル。シャー=ジャハーンによって建設された

「赤い城」を意味するラールキラーはデリーのシンボル。シャー=ジャハーンによって建設された

■観光ポイント
  1. デリー 
  2. アグラ
  3. ジャイプール
■スケジュール
1日目 日本→デリーへ
2日目 早朝デリー→アグラへ移動 タージマハル他観光
3日目 アグラ→ジャイプールへ移動 ジャイプール市内観光
4日目 ジャイプール観光 夜行列車でデリーへ移動
5日目 デリー観光
6日目 デリー観光 夜デリー発
7日目 朝~昼 日本着

成田からデリーへは毎日直行便が飛ぶ

成田からデリーへは毎日直行便が飛ぶ

1日目は移動で1日終わってしまいます。成田からは日本航空、全日空が毎日、エアインディアが週3便の運行、関西からは同じくエアインディアが週3便の運行です。特に初めての方はデリー空港でのトラブルが多いので、白タクなどの被害に合わないためにも到着時間の早い便を選ぶべきです。深夜到着便はおすすめできません。もちろん日中でも注意が必要なのは言うまでもありません。

こちらも参考にしてみてください
インド旅行で絶対に気をつけるべき5つのこと

アグラ城はムガル帝国の都の中心。いわば江戸城と同じ存在

アグラ城はムガル帝国の都の中心。いわば江戸城と同じ存在

2日目の移動は列車が便利です。所要時間は3時間ほどですし、ゴールデンルートですので本数も多いです。着いたらタージマハル(金曜定休)とアグラ城を見学しましょう。昼前の到着でも、この2ヶ所を回る時間はあるはずです。急ぎ足で周れば、夕方発のジャイプール行きの列車やバスに間に合わせることもできます。ジャイプールまでは4~5時間ほどの道程ですので到着が深夜になってしまいますが、3日目のジャイプール観光は日帰りツアーに参加して効率良く観光すれば、旅行全体をさらに1日短くすることも可能です!

3日目 朝移動を開始して夕方の時間をジャープールで過ごすか、午前中はアグラの他の見所(ジャマー・マスジッド、ファティープル・スィークリー等)を見学して昼ごろジャイプールに向かう手もあります。

4日目 終日ジャイプール観光です。シンボルの「風の宮殿」やシティパレス、郊外のアンベール城などが見所です。次のデリーまでの移動は5~6時間ですが、ここは夜行を使うと便利です。夜行がきつい方は翌朝飛行機を使うと良いでしょう。1時間ほどで到着します。

ジャイプールからデリーへの便を運行している航空会社のホームページ
ジェットエアウエイズ(1日4便)
スパイスジェット(1日2便)   ※スパイスジェットはインドのLCC(格安航空会社)です
エアインディア(1日1便)

スミルティ邸には暗殺されたガンジーの最後の足跡が残る

スミルティ邸には暗殺されたガンジーの最後の足跡が残る

5日目、6日目はデリー観光です。到着したらホテルに荷物を置いて、一息いれてから繰り出しましょう。一番の見所、赤い城「ラール・キラー」とそこに続く庶民街「チャンドニー・チョウク」は見逃せません。それとは対照的なイギリス時代の「コンノート・プレイス」やガンディーの足跡を訪ねるスミルティ邸や博物館巡り、荼毘にふされたラージ・ガート等を見学するのも良いでしょう。

6日目の夕方から夜に空港へ向かい、夜行便で日本へ帰国します。

次は、おすすめのバラナシへ行くルート!


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