2014年映画ベスト10発表!
まずは10~6位まで。
第10位『her/世界でひとつの彼女』
人工知能のOSに恋した男の物語。会いたいけど会えない、触りたいけど触れない、OSとの恋はまるで遠距離恋愛みたい。生身の人間じゃないゆえの痛烈なしっぺ返しで現実に目覚めるっていうのがいいですね。歪んでいるのにピュアな恋。これはスパイク・ジョーンズ監督じゃないとできなかった映画かもしれません。
第9位『アメリカン・ハッスル』
実話を元にした詐欺師たちの物語。こういう映画を作らせたらアメリカ映画は強い!テンポはいいし、役者は巧いし、グイグイ惹きつけられます。詐欺のスリルの中に、一人の男を巡る女の闘いを描いていて、濃厚!ジェニファー・ローレンスの弾けっぷりに大爆笑しつつ、チョイ役なのに震えるほど怖いロバート・デ・ニーロに驚嘆!
第8位『アバウトタイム~愛おしい時間について』
フツーの青年の人生にタイムトラベルというスパイスを振りかけて描く作品。大きなトラブルが起こることはないけれど語りの巧さとメッセージの温かさが心に残る。家族がいる、友達がいる、恋が実った、結婚した、親になった……。普通の出来事こそ、かけがえのない幸福なのだよ……ということを教えてくれる映画。
第7位『フルートベール駅で』
実際に起こった事件を役者を使って映像化したのが本作。人生迷いながらも、家族とともに頑張ると決心した矢先に理由もなく殺されてしまった青年。命を奪う行為がこれほど簡単に行われていいのか?ひとりの人間を虫けらのように扱ったこの事件を風化させないように、この映画を忘れてほしくないのでランクイン。
第6位『ジャージー・ボーイズ』
ザ・フォー・シーズンズの内幕を描いた芸能界エンタティメント。グループ内の確執はありがちなのですが、そこはさすがクリント・イーストウッド監督。語り口と演出がうまくて魅せられます。「君の瞳に恋してる」が出来上がるまでのエピソードが重いゆえに、この曲の歌唱シーンは涙腺崩壊!
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