定年・退職のお金/定年・退職のお金関連情報

老後のための貯金、何でする?(自営業者編)

自営業者や自由業の人(国民年金の第1号被保険者の人)の老後資金を考えるポイントは、退職金がないことと年金制度です。自営業者は勤労者と違い生涯現役でがんばれますが、老後に受け取る年金額の不足分や退職金のようなまとまった老後資金を自前で準備する必要があります。自営業者だからこそ利用できる税制上優遇されている方法をいくつかピックアップしました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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自営業者は生涯現役

国民年金だけじゃ老後は不安だけど・・・・・・

国民年金だけじゃ老後は不安だけど・・・・・・

自営業者は、定年がない、ボーナスがない、退職金がない、社会保険制度が異なる、など勤労者と多くの相違点があります。自営業者はその気になれば(?)一生現役で働くことができる環境ですから、老後資金の準備も「定年までに……」の縛りがない分、マイペースで準備することができます。反面、退職金がなく、老後の生活費の柱である年金は老齢基礎年金だけなので、老後資金は着実に準備しておく必要があります。

貯蓄に対する基本姿勢は、
  • 毎月一定額を貯める
  • 手間をかけない
  • 途中で絶対に取り崩さない
  • 優遇税制の金融商品を利用する
  • ある程度リスクのある金融商品も対象とする
と、勤労者とほぼ同じです。

自営業者は給与として毎月決まった金額が入ってくるわけではありません。それどころか、事業の運転資金に窮する事態も考えられるので、貯蓄額の変更が容易であるものや融資が受けられる金融商品を組み込むことも必要です。

年金の上乗せや退職金を準備

自営業者は国民年金の第1号被保険者で、65歳以降に受け取る年金は老齢基礎年金だけです。老齢基礎年金だけで老後の生活費を賄うのは無理、ということは周知の事実。そこで老後資金として利用したいのが国民年金の第1号被保険者のための上乗せ年金制度です。付加年金や国民年金基金、確定拠出年金(個人型)、小規模企業共済など、積み立てている間だけでなく受け取るときにも税制上の優遇がセットされている商品です。

*国民年金の第1号被保険者とは:日本国内に居住している20歳以上60歳未満の自営業者とその家族、学生、自由業など自分で国民年金保険料を納めている人

各商品の説明は次ページで・・・・・・
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