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大リーグの「ハイチュウ」人気、きっかけは日本人投手

レッドソックスと来季も契約を交わした田沢純一投手が、実は野球以外のことで非常に有名になっている。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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レ軍ブルペンで大ウケ、ついにはスポンサー契約

森永製菓のキャンディー「ハイチュウ」が今、メジャーリーガーの中で人気。そのキッカケを作ったのが田沢なのだ。

森永製菓のキャンディー「ハイチュウ」が今、メジャーリーガーの中で人気。そのキッカケを作ったのが田沢なのだ。

レッドソックスは12月2日(日本時間3日)、田沢純一投手(28)と来季も契約を交わすことを発表した。年俸は今季の127万5000ドル(約1億5173万円)から来季は200万ドル(約2億3800万円)にアップする。

田沢は今季、2年連続で71試合に登板し4勝3敗、防御率2.86をマーク。球団公式サイトは「来年も上原の前で投げる中継ぎのキーマンになるだろう」と予想し、クローザーの上原浩治投手(39)との日本人投手リレーに注目が集まりそうだ。

この田沢、実は野球以外のことで非常に有名になっている。森永製菓のキャンディー「ハイチュウ」が今、メジャーリーガーの中で人気を博し、その勢いは全米中に広がりつつあるが、そのキッカケを作ったのが田沢なのである

2009年にレッドソックス入りした田沢は、リリーフ投手が投球練習を行うブルペンにガムなどを用意する係を担当した。その中に自分が持っていたハイチュウを置いてみたところ、柔らかな噛み応えが大受けし、みんなから「いつでも用意してくれ」とせがまれるようになった。

日系スーパーなどで買いだめしていた田沢だったが、あまりの人気ぶりにとうとうチームを通じて森永に「ハイチュウを分けてください」と依頼。森永は2012年からチームにハイチュウを提供するようになった。これが縁になり、2014年1月にはついにレッドソックスとスポンサー契約を結ぶまでになった。森永は球場に広告を出したり、ファンに試供品を配ったりして、知名度が飛躍的に向上。全米で1200店舗を展開するスーパー「セーフウェイ」の棚にもハイチュウを置くようになり、2015年にはノースカロライナ州にハイチュウ専用の工場を新設、台湾工場からの輸出を現地生産に切り替えるほどになったのだ。

>>「ハイチュウ」ブームは全米に波及

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