キャリアプラン

現在から未来へ、キャリアプランの描き方

キャリアは過去から現在そして未来へと続くもの。この時系列の繋がりをベースにキャリアプランニングをする思考様式が重要です。ここでは10年後にどうなっていたいか、参考となるキャリアプランの立て方を紹介。以下の4つの手順を踏まえてキャリアプランニングをしてみましょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

時系列で描くキャリアプランニングとは

キャリアプランニングは4つの手順で行うことが大事!

キャリアプランニングは4つの手順で行うことが大事!

キャリアは過去から現在そして未来へと続くものです。この時系列の繋がりをベースにキャリアプランニングをする思考様式が重要です。以下の4つの手順を踏まえてキャリアプランニングしてみましょう。

1. 過去から現在を考える(「価値観」を明確化する作業)

最初の手順は自己の価値観を明確化する作業です。今の価値観は過去から現在に至る出会い出来事成功体験失敗体験から形成されます。例えば、幼少期、小学校、中学校、高校、大学、社会人というカテゴリーに分け、その時期毎にそれらを棚卸しする作業が該当します。

価値観とは行動の規範となるもの、自分が意思決定する際の立ち戻るべき場所、自分の軸と言えます。最もインパクトのある出会いや出来事から今の価値観が形成されていることが浮き彫りになります。

エクセルを使うとよりわかりやすくなるでしょう。横軸を時間軸とし、縦軸を使って出会い、出来事、成功体験、失敗体験を振り返ることで今の価値観の源流に辿り着くことができます。ガイドの経験では、一連の作業を研修等で見る限り、出来事よりも出会い、成功体験よりも失敗体験を生かされている感があります。

2. 現在を考える(「強み」と「弱み」を客観化する作業)

次の手順は強みと弱みを客観的に捉える作業です。例えば、市場価値測定テストのような自己分析ツールを受検することで市場性の理解をすることはできるでしょう。“井の中の蛙、大海を知らず”ではこれからは通用しません。

世間一般との比較をスコアで確認し健全な危機意識を持つことは、新しい行動を起こすことに繋がります。あとは自分の弱い心に打ち克って習慣化していくことができれば能力は確実に向上していきます。能力面と性格面という2つの視点で客観化することがよいでしょう。

パソコンを例にとれば、能力とは先のOS(基礎力・仕事力)の上にアプリケーション(専門力・実務力)が搭載されているようなもの。アプリケーションの部分は成果にも直接繋がっているので特にフォーカスされがちですが、これまで蓄積してきた17年間の市場価値測定データを分析すると、エグゼクティブになる人ほどOSのスコアは高いものです。
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