ベルギー/ベルギーの観光

豊かな歴史的文化都市、ブリュッセルの博物館(2ページ目)

日本では、チョコレートやビールの話が多く話題に上るベルギーとその首都ブリュッセル。ところがこのあたりは、歴史的にも、地理的にも、経済的にも、ヨーロッパの中では、とても重要な位置を占めてきたところです。たくさんあるブリュッセルの博物館の中から、そのいくつかを紹介します。博物館を通してブリュッセルの歴史的、文化的魅力にぜひ触れてみてください。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド

楽器博物館

アールヌーボ様式の建造物としても有名

子どもから大人まで楽しめる楽器博物館

王立美術館のすぐ近く、王の広場から旧市街へ降りていく丘の途中にある、美しいアールヌーヴォーの建物が楽器博物館です。1900年に建てられたこの鋳鉄をふんだんに用いた建物は、オールドイングランドという高級品を扱う百貨店でした。現在は、子供からシニアまで家族で楽しめる博物館で、世界的にも珍しい様々な楽器が展示されています。

歴史的にも文化的にも貴重なありとあるゆる楽器があり、入口で貸してくれるヘッドセットをつけると、近づいた楽器の音が聞こえてきます。また、中にはコンサートホールもあります。

最上階にあるカフェレストランは、見晴らしの美しいくつろぎの場。博物館に行かなくても、カフェだけでも楽しめますが、夜は営業していないので注意。

<DATA>
■MIM (Musée des Instruments de Musique) (楽器博物館)
住所:Rue Montagne de la Cour 2 1000 Bruxelles
Tel:+32 (0)2 545 01 30+32 (0)2 545 01 30
開館時間:火曜日~金曜日 9:30 ~17:00 土曜日・日曜日 10:00 ~17:00
入場料:12ユーロ 65歳以上9ユーロ 4歳~25歳2ユーロ 3歳以下無料


ベルギー王立自然史博物館

恐竜が目印

自然史博物館は大人にも面白い

欧州議会の建物のすぐ近くにあるこの博物館は、動物、昆虫、鉱物など、さまざまな展示物のある大きな博物館。1869年、サンクトぺテルブルグについで、世界で2番目にマンモスの展示を行ったところでもあります。大人の日本人観光客にはあまり縁がないようですが、子供連れならぜひお薦めです。

中でも、恐竜の展示ホールは圧巻。子供たちはもちろん、大人にとってもなかなかの醍醐味です。1878年、ベルギー南部のベルニサールの炭鉱で見つかった、38体以上のイグアノドンの全身骨格化石も展示されています。

人類最古の数学的思考の証拠とか

庭にあるインシャゴの骨の模型

博物館前の広場には、ピクニック・コーナーもありますが、そこには有名なイシャンゴの骨を拡大したモニュメントが置かれています。これは、1960年、当時のベルギー領コンゴを探検していた地質学者が発見したもので、およそ2万年前の後期旧石器時代のヒヒの腓骨。実寸は長さ約10cmほどのものです。注目される理由は、そこに刻みつけられた跡。素数や掛け算、月相を表すものだなど、諸説あるそうですが、「人類の数学的発想」に関する世界で最も古い証拠とか。壮大な時間の流れと人間の営みが感じられ、日々の様々な憂鬱など忘れてしまいそうです。

<DATA>
■Royal Belgian Institute of Natural Sciences(王立自然史博物館)
住所:Rue Vautier / Vautierstreet, 29 1000 Brussels
Tel:+32 (0)2 627 42 11+32 (0)2 627 42 11 開館時間:学校バカンス期間以外の火曜日~金曜日 9:30~17:00 土曜日・日曜日・バカンス期間 10:00~18:00
入場料:大人 7ユーロ、 65歳以上6ユーロ 6歳~17歳4ユーロ50セント
6歳未満無料
*毎月第1水曜日の午後は入場無料
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